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聖書と映画クリスマス

【聖書と映画2】『34丁目の奇跡』クリスマスとは目に見えないものを信じる時(動画あり)関智征

2015年12月23日22時05分 コラムニスト : 関智征
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関連タグ:クリスマス関智征聖書と映画
【聖書と映画2】『34丁目の奇跡』クリスマスとは目に見えないものを信じる時(動画あり)関智征+
© Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

1. 「信じる心」を取り戻す

「大切なものは見に見えない」とは、「星の王子さま」の言葉ですが、目に見えない大切なものに思いをはせるクリスマスの時が、やってきました。今回ご紹介する映画『34丁目の奇跡』は、クリスマスに信じる心を回復する家族の物語です。

舞台はニューヨーク。マンハッタン34丁目のデパートで働くキャリア・ウーマンのドリーと、サンタクロースを信じない6歳の娘・スーザンの前に、謎の老人が現れます。クリス・クリングルと名乗るその老人は、自分は本物のサンタだと言います。

老人は、クリスマスイブに奇跡を起こし、ドリーのかたくなな心を解きほぐし、娘スーザンにも、サンタクロースを信じる心を与えます。

この映画は、1947年製作の『三十四丁目の奇蹟』をリメイクしたものですが、キャスト、スタッフが素晴らしい。名優リチャード・アッテンボローが演じるサンタクロース(クリス・クリングル)が、実にいい味を出しています。

音楽も、クリスマスの気分を盛り上げてくれます。ナタリー・コール、エルビス・プレスリー、レイ・チャールズ、さらにはゴスペル女王アレサ・フランクリンまで、映画を彩るクリスマスソングの数々が聴きものです。

また、ジョン・ヒューズなど『ホーム・アローン』シリーズの製作スタッフもそろい、クリスマスらしい演出が散りばめられています。毎年、クリスマスになると観たくなる映画です。

2. 私たちは信じる

「クリス・クリングルは、気の触れた哀れな老人か、本物のサンタなのか」。映画のプロットでは、サンタは存在するのかという論点の裁判が、クライマックスへの「ため」となります。

この裁判をめぐって、ニューヨークの市民が、「私たちは信じる(We Believe)」の看板をこぞって掲げて、サンタが存在することを信じると、支持します。

判決当日に、1ドル札に印字されている「In God We Trust(われわれは神を信じる)」の文字が赤く囲まれたものが、少女スーザンから裁判官に渡されます。その1ドル札を見て、裁判官は次のような判決を言い渡します。

アメリカ国民と政府が認めた紙幣に、神の存在がしたためられている。政府は、信じるという心のみで、物的証拠もなしに神の存在を認めている。同じように、市民の信じる心によって、サンタクロースの存在は認められる!

アメリカの良心を象徴しているかのようなシーンです。もちろんアメリカ社会は、人種や格差問題などの闇も抱えています。また、多様な宗教が認めら、物質主義も広がる中で「We
Believe」の社会とは言い切れない部分も、あるのかもしれません。

しかし、アメリカという国自体、信じるという力の集積したコミュニティーです。現在も「We
Believe」というエートス(というか内在的論理)こそが、アメリカの強さ、明るさ、正義の原動力であることは、歴然とした事実なのでしょう。夢、希望、そして創造主、これら目に見えないものを信じる心が、この映画の通奏低音を奏でています。

3. 憎しみや自己中心に打ち勝つ

サンタクロースであるクリスのセリフです。

私は、シンボルだ。自分勝手な心や憎しみが渦巻いていても、それに人は打ち勝つことができるというシンボルだ。もし信じる心をなくしたなら、何一つ信じられるものがないとしたら、欺瞞(ぎまん)だらけの人生になってしまう。

サンタクロースを信じるということは、人の善意、希望、ゆるしの力を信じることだ、というメッセージです。

私たちは大人になるにつれて、自分の能力の限界を見せつけられたり、人に裏切られたり、傷を受ける中で、心を閉ざし、冷めた態度を取ってしまうものです。現実世界を生きていくうちに、子どものときに持っていた信じる心は小さくなり、打算的にもなります。

もちろん、現実的に考えることは、非常に大事です。しかし、それだけで生きていくのは、あまりに寂しいし、潤いがない。憎しみを抱え、また、心を閉ざして生き続けるのは、しんどいものがあります。

小さな子どもを見ていると、不思議な空想や夢を信じ、その空想の中で遊んでいます。ここで夢、空想とは「サッカー選手になりたい」「良い車が欲しい」のようなものとも少し違う、大人から見ると滑稽とも思えるようなものです。

その空想の世界に生きている子どもたちの目はキラキラしていて、嫌なこともすぐに忘れて笑っています。ケンカした相手とも、すぐに仲直りして遊んでいます。

私たち大人も、もう少し、子どものような想像力、夢があってもいいのかもしれません。クリスマスの時期、目に見えない大切なものを感じる、温かな時間となりますように。

■ 映画『34丁目の奇跡』予告編

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◇

関智征

関智征(せきともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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