Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
聖書と映画クリスマス

【聖書と映画2】『34丁目の奇跡』クリスマスとは目に見えないものを信じる時(動画あり)関智征

2015年12月23日22時05分 コラムニスト : 関智征
  • ツイート
印刷
関連タグ:クリスマス関智征聖書と映画
【聖書と映画2】『34丁目の奇跡』クリスマスとは目に見えないものを信じる時(動画あり)関智征+
© Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

1. 「信じる心」を取り戻す

「大切なものは見に見えない」とは、「星の王子さま」の言葉ですが、目に見えない大切なものに思いをはせるクリスマスの時が、やってきました。今回ご紹介する映画『34丁目の奇跡』は、クリスマスに信じる心を回復する家族の物語です。

舞台はニューヨーク。マンハッタン34丁目のデパートで働くキャリア・ウーマンのドリーと、サンタクロースを信じない6歳の娘・スーザンの前に、謎の老人が現れます。クリス・クリングルと名乗るその老人は、自分は本物のサンタだと言います。

老人は、クリスマスイブに奇跡を起こし、ドリーのかたくなな心を解きほぐし、娘スーザンにも、サンタクロースを信じる心を与えます。

この映画は、1947年製作の『三十四丁目の奇蹟』をリメイクしたものですが、キャスト、スタッフが素晴らしい。名優リチャード・アッテンボローが演じるサンタクロース(クリス・クリングル)が、実にいい味を出しています。

音楽も、クリスマスの気分を盛り上げてくれます。ナタリー・コール、エルビス・プレスリー、レイ・チャールズ、さらにはゴスペル女王アレサ・フランクリンまで、映画を彩るクリスマスソングの数々が聴きものです。

また、ジョン・ヒューズなど『ホーム・アローン』シリーズの製作スタッフもそろい、クリスマスらしい演出が散りばめられています。毎年、クリスマスになると観たくなる映画です。

2. 私たちは信じる

「クリス・クリングルは、気の触れた哀れな老人か、本物のサンタなのか」。映画のプロットでは、サンタは存在するのかという論点の裁判が、クライマックスへの「ため」となります。

この裁判をめぐって、ニューヨークの市民が、「私たちは信じる(We Believe)」の看板をこぞって掲げて、サンタが存在することを信じると、支持します。

判決当日に、1ドル札に印字されている「In God We Trust(われわれは神を信じる)」の文字が赤く囲まれたものが、少女スーザンから裁判官に渡されます。その1ドル札を見て、裁判官は次のような判決を言い渡します。

アメリカ国民と政府が認めた紙幣に、神の存在がしたためられている。政府は、信じるという心のみで、物的証拠もなしに神の存在を認めている。同じように、市民の信じる心によって、サンタクロースの存在は認められる!

アメリカの良心を象徴しているかのようなシーンです。もちろんアメリカ社会は、人種や格差問題などの闇も抱えています。また、多様な宗教が認めら、物質主義も広がる中で「We
Believe」の社会とは言い切れない部分も、あるのかもしれません。

しかし、アメリカという国自体、信じるという力の集積したコミュニティーです。現在も「We
Believe」というエートス(というか内在的論理)こそが、アメリカの強さ、明るさ、正義の原動力であることは、歴然とした事実なのでしょう。夢、希望、そして創造主、これら目に見えないものを信じる心が、この映画の通奏低音を奏でています。

3. 憎しみや自己中心に打ち勝つ

サンタクロースであるクリスのセリフです。

私は、シンボルだ。自分勝手な心や憎しみが渦巻いていても、それに人は打ち勝つことができるというシンボルだ。もし信じる心をなくしたなら、何一つ信じられるものがないとしたら、欺瞞(ぎまん)だらけの人生になってしまう。

サンタクロースを信じるということは、人の善意、希望、ゆるしの力を信じることだ、というメッセージです。

私たちは大人になるにつれて、自分の能力の限界を見せつけられたり、人に裏切られたり、傷を受ける中で、心を閉ざし、冷めた態度を取ってしまうものです。現実世界を生きていくうちに、子どものときに持っていた信じる心は小さくなり、打算的にもなります。

もちろん、現実的に考えることは、非常に大事です。しかし、それだけで生きていくのは、あまりに寂しいし、潤いがない。憎しみを抱え、また、心を閉ざして生き続けるのは、しんどいものがあります。

小さな子どもを見ていると、不思議な空想や夢を信じ、その空想の中で遊んでいます。ここで夢、空想とは「サッカー選手になりたい」「良い車が欲しい」のようなものとも少し違う、大人から見ると滑稽とも思えるようなものです。

その空想の世界に生きている子どもたちの目はキラキラしていて、嫌なこともすぐに忘れて笑っています。ケンカした相手とも、すぐに仲直りして遊んでいます。

私たち大人も、もう少し、子どものような想像力、夢があってもいいのかもしれません。クリスマスの時期、目に見えない大切なものを感じる、温かな時間となりますように。

■ 映画『34丁目の奇跡』予告編

<<前回へ     次回へ>>

◇

関智征

関智征(せきともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:クリスマス関智征聖書と映画
  • ツイート

関連記事

  • いつも喜んでいる人の7つの秘訣(3)心の健康をつくる 奥田英男

  • 神を礼拝するとは、どんなことをするの? 菅野直基

  • 死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(47)私たちの考えることは全てお見通し 米田武義

  • 【聖書と映画1】『天使の贈りもの』クリスマス映画の中の目に見えない助け手、天使(動画あり)関智征

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.