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聖書と映画

【聖書と映画3】「スター・ウォーズ」―光と闇の戦い― 関智征

2016年3月9日17時09分 コラムニスト : 関智征
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関連タグ:関智征聖書と映画
【聖書と映画3】「スター・ウォーズ」―光と闇の戦い― 関智征+
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の新悪役、カイロ・レン(写真:STARWARS7NEWS.COM)

1. 光と闇の戦い

「遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・」で始まる「スター・ウォーズ」。この映画では、「光と闇の戦い」が全エピソードを通したテーマになっています。

目に見えない悪の勢力「シスの暗黒卿」が、巧妙に人を闇の世界に引きずり込もうとする。それに対して、平和と正義の守護者「ジェダイ(騎士)」が、銀河共和国のために立ち向かう。

この銀河系を守るジェダイと、それを破壊しようとするシスの戦いの中で、シスの暗黒卿は、ジェダイを卑劣な手段で大量に殺してしまいます。しかし、たとえ今はダークサイド(闇の面)の力は強くても、将来、選ばれし者がフォース(目に見えない力)によって銀河系に安定をもたらす、と預言されています。

この「光と闇の戦い」の構造が、聖書でも描かれています。悪魔は「空中の権威を持つ支配者」として、アダムとエバの堕罪以来、人を罪の奴隷状態に閉じ込めます。悪魔は、神の敵対者であり、惑わす者、誹謗する者、訴える者として暗躍しています。

しかし、罪の支配、死の支配を打ち破る「救世主(メシア)」が現れると預言されています。救世主とは「この世を照らすまことの光」であるイエス・キリストです。そして、イエスが闇の支配者、悪魔に打ち勝つ、と約束されています。

2. あなたは、フォースを感じるか?

スター・ウォーズには、「フォース」と呼ばれる架空のエネルギー体が出てきます。人の心を操ったり、物に触れずに遠くから動かす不思議な力です。

フォースは聖書の「霊」に近い。霊は、良い霊「聖霊」もあれば、悪い霊「悪霊」もあります。

ジェダイのフォースは、ライトサイド(光の面)と呼ばれ、正義のために用いられます。ジェダイは、フォースと心を通わせ、フォースの意思を理解する訓練を積みます。

一方で、シスのフォースは、ダークサイド(暗黒面)と呼ばれ、自分の欲を満たすためだけに悪用されます。フォースの暗黒面は、無限に近い力と危険な知識を利用できるので、一見魅力的に見えてしまい、誘惑があります。

しかし、フォースを持つものが、己の使命よりも自分の欲求を優先したり、命やものに執着するなら、銀河系を危険にさらすことになりかねない。フォースをつかさどるものは、それだけ心の安定が求められるわけです。

この「自分の才能は与えられたものだから、その力を忠実に管理する」という発想は、キリスト教的です。「人間に与えられた能力(タレント)は、神から預かったものであり、自制してその能力を互いのために用いる」というものです。

また、ジェダイたちは、フォースの動きや乱れを感じることができます。「インスピレーション(霊感、直感)」が働くわけです。英語の「インスピレーション」の単語は、神の霊が吹き込まれるという意味が語源にあります。「霊」とは、気、風、息などを意味し、全身で感じるものです。

例えば、「この人、アヤシイ!」「このアイデア、面白そう!」など、私たちは直感でピンとくることがあります。これは、神様がアイデアを私たちの体に「フーっ!」と吹き込んでくださっているのです。

3. 人をだますダークサイド

スター・ウォーズは、「精神のコントロール」という視点に注目すると、面白い。

映画の中で「恐れは怒りに、怒りは憎しみに、憎しみは苦痛につながる」というセリフが出てきます。怒り、恐怖、ねたみ、批判や人のアラ探しといった否定的な思いは、ダークサイドにつながるわけです。

不安、強欲、憎悪、独裁こそが、シスの生き甲斐です。シスは、権力欲に駆り立てられ、邪魔する者は容赦しない。特に、ジェダイには強い敵意を抱きます。

そして、人を欺き、互いに不信感を抱かせ、ジェダイ同士を分裂させようとするのが、ダークサイドの力です。どんなジェダイも、油断するとダークサイドに堕ちる可能性があります。

例えば、主人公アナキン・スカイウォーカーは、妻を失う恐れ、そして自分の実力が認められず昇格できないいら立ちを持っている人物です。

そこに、シスの暗黒卿が、巧妙に忍び寄ります。シスは、アナキンの心を巧みに操り、アナキンの中の怒り、不安、恨み、傲慢(ごうまん)の気持ちを増幅させ、ついにはダークサイドに引きずり込みます。

アナキンをだますことに成功したときの、あのシスのニヤリッという不気味な表情! きっと、エデンの園で、アダムとイブを誘惑した蛇(悪魔)の表情も、こんな表情だったに違いありません。

しかし、スター・ウォーズの銀河系には、希望があります。「フォースが、いつもお前と一緒にいることを忘れるな」という希望です。

一方、聖書の希望とは何か。イエス・キリストが再び地上に来られる。そして、私たちはイエスの「新しい命」でよみがえる。そのイエスは「世の終わりまで私はあなたと一緒だ」と私たちを励まして、助けてくれる。これが聖書の希望です。

ちなみに「フォースが、あなたと共にありますように(May The Force Be With You)」 というジェダイの表現は、クリスチャンがよく使う「神が、あなたと共にありますように(May God Be With You)」をもじっています。

以上、聖書の視点からスター・ウォーズの面白さについて、見てきました。あなたは、スター・ウォーズのどんなところが好きですか?

それでは、フォース神と共にあらんことを!

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◇

関智征

関智征(せきともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:関智征聖書と映画
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