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聖書と映画

【聖書と映画4】「レミーのおいしいレストラン」 ―料理こそが言葉― 関智征

2016年9月3日22時40分 コラムニスト : 関智征
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関連タグ:関智征聖書と映画
【聖書と映画4】「レミーのおいしいレストラン」 ―料理こそが言葉― 関智征+
「レミーのおいしいレストラン」 ©Disney / Pixar

1. ラタトゥイユが引き出した記憶

舞台はフランスのパリ。主人公はフランス料理をこよなく愛するねずみレミー。このレミーの宝物は、天才シェフ・グストーのレシピ本でした。

「よい料理とは、舌で味わう音楽、鼻で楽しむ色彩。それは日常にあふれている。周りを見渡せば、誰にでも満喫できる」というグストーの言葉が、レミーは大好きでした。

映画の一番のハイライトは、料理批評家イーゴが、主人公レミーのレストランを訪れるシーンです。

「シェフが私に食べさせたい料理を出して」というイーゴのリクエストに対して、レミーが作ったのは「ラタトゥイユ」。南フランスの野菜煮込み料理です。

「何!この私に、ありふれた家庭料理、ラタトゥイユ?」。しかし、一口食べたイーゴの脳裏には、自身の幼い時の記憶がよみがえります。イーゴが泣いて家に帰ったときに、母親がラタトゥイユを作ってくれた記憶です。

その時の部屋の風景、外の鳥のさえずり、香り、そして自分の顔をなでてくれた母親の手の触覚・・・。イーゴの中のいろいろな記憶が、レミーの料理によって引き出されました。

豪華な料理を口にしてきたイーゴは、プライドが高くなっていました。でも、ラタトゥイユによって、心が溶かされていったのです。

2. 琴線(きんせん)に触れる言葉

私たちが魂のこもった作品に接するとき、不思議な感動を覚えることがあります。

絵画を見て、自分の過去の記憶が思い出される。教会堂の中に入ると、目に見えない存在を感じる。朗読を聞いていると、物語の風景がありありと浮かんでくる。

音楽や朗読、建築といった「言葉」が媒介となって、私たちの中に眠っている何かが引き出されます。料理家レミーにとっては、料理こそが「言葉」でした。

3. 命のパンを食べる

世界中のさまざまな宗教において「食事」が重視されていますが、キリスト教にとっても、食は大きな役割を果たしてきました。

イエス・キリストは、社会的に阻害された人とご飯を一緒に食べました。「食いしんぼうの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ」と悪口を言われるほどでした。

イエスは、まず人々の空腹を満たしました。その後、真理を説きました。船が沈むほどの大漁の奇跡。5つのパンと2匹の魚で5千人を満腹させた奇跡。イエスは、人々の食を満たすことに心を砕いていたことが分かります。

また、弟子たちとの最後の集いも、ワインやパン、羊肉などの「晩餐」でした。イエスの言動は、食事とは切り離せません。きっとイエスは「ご飯、食べた?」といろんな人に聞いていたような気がします。

「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる。(マタイによる福音書4:4)

私たちは、物理的な食事だけでなく、目に見えない「言葉」を食べて生きています。そして、肉体の飢えが食事で満たされるように、霊魂の飢え乾きは言葉によって満たされます。

「レミーのおいしいレストラン」のイーゴは、自分の中に眠っていた「宝」が引き出される、という単に空腹を満たす以上の体験をしました。

同じように私たちは、イエス・キリストによって、自分の心の奥深くに「新しい命」が吹き込まれる体験をします。キリストは、私たちに活力をもたらす日々の糧なのです。

「わたしがいのちのパンです。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません」(ヨハネによる福音書6:35)

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◇

関智征

関智征

(せき・ともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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