いつも喜んでいる人の7つの秘訣(3)心の健康をつくる 奥田英男

2015年12月23日21時03分 コラムニスト : 奥田英男 印刷
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「自分の心を制することができない人は、城壁のない、打ちこわされた町のようだ」(箴言25:28)

自分の心を自制できない人は、感情をコントロールすることができません。行動にもそれが表れますから、非常に危険な状態といえます。

知恵の言葉では、「自分の心を制することができない人は、城壁のない、打ちこわされた町のようだ」と言っています。

古代、町は城壁で守らなければなりませんでした。町を敵から守り、安心して暮らすためです。ここでは、町は私たちの心を表し、この心の領域を守る境界線のことを城壁と表現しています。

しかし、城壁がなく、打ち壊されているような心の人々がいる。

他人が人々の心の領域に入り込み、荒し回っているというのです。

それは親かもしれないし、学校の先生や友達、職場の人々かもしれない。また、恋人や婚約者、あるいは結婚したパートナーかもしれません。

私たちが自分の心の領域と他者との間に健全な境界線を持たなければ、周囲から影響を受け、流されるようになってしまいます。もしそうなれば、自分で自分の心を制御できなくなり、自己の責任が保てなくなります。

「もし私が自分でしたくないことをしているのであれば、それを行っているのは、もはや私ではなくて、私のうちに住む罪です。そういうわけで、私は、善をしたいと願っているのですが、その私に悪が宿っているという原理を見いだすのです」(ローマ7:20、21)

何という心の叫びでしょうか。多くの人がこのように苦しんでいます。

仲良くなりたいのに仲良くなれない。
認めてほしいのに認められない。
愛し合いたいのに愛し合えない。
良いことをしたいと願っているのにそれができない。

そして、かえって自分がしたくないことをしている。

それは「人の心の内に悪が住んでいるからだ」という原理を、聖書は記しています。

私たちが住む地上には、善と悪がある。これが事実であり、人々の心の中に混在しているのです。

人間関係において、心の境界線を壊された人がいったいどれだけいるでしょうか。

信頼して心の中に人を招きますが、いつしかその関係が壊れて、深い傷と悲しみを持つようになってしまった・・・。境界線である城壁がショックで崩れ落ち、自己像=アイデンティティーが傷つき、歪められ、それによって苦しむことになります。

自己の尊厳を見失ってしまうのです。

そもそも心の境界線は、人間の尊厳を確立するものです。ですから、人が勝手に境界線を越えて入ってはならない領域であり、相手への敬意を払って入らなければならないのです。

そして、もし敬意を払って入るならば、城壁に備えられた心の門から出入りすることになるでしょう。

例えで考えてみます。

ある国を治めている良い王様がいたとします。

彼は愛にあふれて、国民が幸せになることを望んでいます。常に国民のことを考え、良い国をつくろうと一人一人に敬意をもって接しています。

敬意を払ってくれる相手には、私たちも自然に心の門を開くでしょう。そして良い関係から良い情報を得て、共に繁栄します。お互いに尊重し、協力して、そこから報酬を得ることができます。

個人の利益が国家の利益となって返ってくる、良質な関係を築いた国家だといえるでしょう。

これとは反対に、暴君な王様だとしたらどうなるでしょうか。

自分さえ良ければいいと思っているので、人の物はすべて自分の利益として考え、貢ぎ物を厳しく取り立てます。もちろん国民に対する敬意もないので、相手の心の門を無理矢理こじ開けるか、囲いの壁を乗り越えてきて強制就労させます。

これが、自分がしたくないことを強いられている状況です。

さて、どちらの王様が望ましいでしょうか?

「まことに、まことに、あなたがたに告げます。羊の囲い(著者注:人の心)に門から入らないで、ほかの所を乗り越えて来る者は、盗人で強盗です」(ヨハネ10:1)

盗人や強盗に押し入られるというのは、強いられて生きている状態を指します。自分の生きたいようには歩めずに、自主性が奪われ、良心が麻痺し、自制心をなくして、奴隷のようになって世に流されて生きている状態です。

私たちは、人々を強いている悪の原理がこの地上にあることを知らなければなりません。そして、城壁である心の境界線をしっかりと建て直さなければならないのです。

今、日本では多くの人たちが「引きこもり」だといいます。

引きこもるという行為は、心の門を閉ざして誰にも会いたくないという無言の意思表示です。

引きこもっている人たちには深い傷があり、アイデンティティーが壊され、自分の存在意義が分からなくなって、立ち上がれない状態なのです。

私も幼い頃に、心に大きな傷を受けました。

私には産みの母親と育ての母親がいます。

産みの母親は私が3歳のとき、父親と離婚し、家を出ていきました。「捨てられた」という思いが強かった私は、ずっと産みの母親のことが赦(ゆる)せませんでした。ところが天の法則を実践し、創造された方の愛に留まる中で、何十年もの間抱えていた苦い思いが嘘のように消えていました。

そして、3歳のときに別れて以来、会うことのなかった母との再会を果たすことができたのです。それは私にとっても、母にとっても素晴らしい時間でした。

しかし、この回復の業はこれだけでは終わらなかったのです!

さまざまな奇跡が起こり、ついには母とその再婚相手の方、弟夫婦と甥(おい)っ子たち、弟の奥さんのご家族までもが愛の神と出会い、家族の回復に至ったのです。それぞれが受けてきた心の傷が癒やされ、義理の父は末期がんも癒やされました。今では本当の家族として行き来しています。

「わたし(著者注:創造の神)は青銅の代わりに金を運び入れ、鉄の代わりに銀、木の代わりに青銅、石の代わりに鉄を運び入れ、平和をあなたの管理者とし、義をあなたの監督者とする。あなたの国の中の暴虐、あなたの領土のうちの破壊と破滅は、もう聞かれない。あなたは、あなたの城壁を救いと呼び、あなたの門を賛美と呼ぼう」(イザヤ60:17、18)

この天からの声は、あなたの心の領域を建て直すように教えてくれています。

あなたの心の中から悪を追い出し、代わりに創造の神が良いものを入れてくださる。心の中にあった暴虐、すなわち破壊や破滅はなくなり、平和とともに心に正義が保たれるのです。これこそ、心の囲いである城壁を建て直し、アイデンティティーが回復した人の姿です。

賛美とは喜びのことで、心が回復した人の門からは、喜びの歌声があふれます。

自分の心の中を善で埋め尽くすこと。
受けた悪はすべて城壁の外に投げ捨てること。

私たちは心の再建をしなくてはなりません。それは、すべての人に必要なことなのです。天の法則、すなわち真理の言葉には、それを行う力があります。

あなたを造られた創造の神は、あなたに語り掛けています。

「わが子よ。私のことばをよく聞け。私の言うことに耳を傾けよ。それをあなたの目から離さず、あなたの心のうちに保て。見いだす者には、それはいのちとなり、その全身を健やかにする。力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく。偽りを言う口をあなたから取り除き、曲がったことを言うくちびるをあなたから切り離せ」(箴言4:20~24)

【第7の秘訣】

  • いのちの言葉で心の城壁を建て直し、心の領域を良いもので満たすこと。

(奥田英男著『いつも喜んでいる人の7つの秘訣』より)

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【書籍紹介】
 奥田英男著『いつも喜んでいる人の7つの秘訣』 2015年10月1日発行 定価1000円+税

『いつも喜んでいる人の7つの秘訣』

あの人は、なぜいつも楽しそうなんだろう?

家庭、経済、仕事、人間関係、健康――。
もし、これらすべての必要が満たされるとしたら、あなたはその「秘訣」を知りたいとは思いませんか?

「私にとっての人生最大の一期一会は、聖書との出会いです。まったく縁のなかった聖書という存在が、ある時から人生になくてはならない歴史書であり指南書であることに気づきました。そして、読めば読むほどに目からウロコが落ち、聖書から教えられたことを実践していくたびに、喜びにあふれるのです。この本は、私の人生を大きく変えた数多くの秘訣の中から、皆様と分かち合えたらと記しました。今、私は家庭、経済、仕事、人間関係が祝福され、日々健康で喜びに満たされています。しかしこれは、特別なことではありません。聖書に記されていることを素直に実践しただけなのです」

(奥田英男著『いつも喜んでいる人の7つの秘訣』はじめにより)

ご注文は、Amazon、または、「よろこび研究会」ホームページのお問い合わせフォームにて。

奥田英男

奥田英男(おくだ・ひでお)

よろこび研究会代表。有限会社オクダ商事、オクダ建設株式会社両代表取締役社長。23歳で事業を引き継ぎ、2015年現在に至るまでの31年間、2つの会社の黒字経営を更新中。不動産・建築業界において、「奇跡の会社」と呼ばれる。

31歳の時、自社ビルを建設。周囲の称賛を浴びる中、突然うつになり、この世の繁栄では心は満たされないことを知る。真の心の充足を求め、たどり着いた「真理のことば」を用いて、自身が主催する「よろこび研究会」で、人々に自由と解放の種を蒔き続けている。

よろこび研究会ホームページ

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