エボラ出血熱と闘うケント・ブラントリー医師ら、米タイム誌の「今年の人」に

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米国の国際的なキリスト教援助団体であるサマリタン・パースが西アフリカのリベリアで設営しているエボラ隔離センター(写真:サマリタン・パース)

この夏、西アフリカのリベリアでエボラ出血熱と闘い自ら感染もした、キリスト教慈善団体サマリタン・パースのケント・ブラントリー医師が、米タイム誌が選ぶ2014年の「今年の人」に医療関係者の一人として選出された。

「リベリアの地域医療ボランティア、サマリタン・パースや国境なき医師団(MSF)のような団体の献身的なスタッフ、またエモリー大学病院の医師や看護師など、エボラ熱と闘う多様な人たちは、その完全な保護服のために患者にも顔さえ知られていない偉大な英雄たちです。そんな無名の英雄たちを、タイム誌が今日選んだのです」とブラントリー医師は語った。

今も猛威を振るうエボラ熱は、西アフリカで6000人以上の死者を出し、特に患者と接触する医療関係者が高い危険にさらされている。ブラントリー医師自身もエボラ熱に感染し、米国に帰国後、アトランタのエモリー大学病院で治験薬ZMappの投薬を受け、治療に成功・回復した。

タイム誌は今年、リベリアの首都モンロビアにあるキリスト教超教派団体エターナル・ラブ・ウィニング・アフリカ(ELWA)病院の46歳のジェリー・ブラウン医師らの他、多くのキリスト教徒の医師たちを含め、「エボラと闘う人々」を「今年の人」に選んだ。

「私はいつも自分やスタッフが感染したらどうなるのか、ということを恐れていました」と、ブラウン医師は3月にリベリアでこの病気のニュースが広がり始めた時のことを語った。

勤務しているELWA病院には隔離病棟がなく、また隔離病棟を新たに作る費用も時間もなかったため、ELWA教会のチャペルを隔離病棟に作り変えたという。

「もちろん、チャペルをエボラ病棟に変えることは、施設のスタッフから歓迎されませんでした。多くのスタッフが『なぜ神の家を致命的な病の患者を収容する場所にしなければならないのか?』と言い、『朝の礼拝はどこですればよいのか?』と言う者もいました」とブラウン医師は当時を振り返る。

カリフォルニア州のベンチューラ出身のジョン・ファンクハウザー医師とボランティアは、イエスが神の家でも人々を癒やしたことをスタッフに話した。

ブラウン医師は病院の勤務者たちに「もしあなたや家族の一員がエボラ熱に感染したらどうしますか?もしもELWAの施設で患者の治療ができないのであれば、あなたはどこに行くのでしょうか?」と尋ねると、「幾人かはその意味を理解した」という。

タイム誌では、エボラ熱と闘う多くの人々に着目し、彼らの話を深く掘り下げる。リベリアでウィルスに感染し、米国で治療を受けて生存したサービング・イン・ミッション(SIM)のナンシー・ライトボール宣教師の話もその中の一つだ。

世界保健機関(WHO)は7日、エボラ熱の感染者が1万7942人、犠牲者が6388人に達したと報告した。ギニアとリベリアではここ数週間に感染症の勢いが衰えているものの、シエラレオネでは増加し続けており、さらなる医療物資と人的努力が必要である。

サマリタン・パース代表のフランクリン・グラハム氏は、エボラ熱の史上最悪の大流行に対して命を懸けて闘う多くの男女やブラントリー医師をタイム誌が選んだことに、同団体は感謝していると述べた。

「この命を懸けた闘いはまだまだ終わっていませんし、サマリタン・パースはこれからも大きな努力をしていきます。私たちは、最前線でエボラ熱と闘う英雄たちと、この病に苦しむ人々のために祈ります。神が彼らを癒やし、慰めが共にありますように」と話した。

サマリタン・パースやその他の多くのキリスト教徒、ならびにNGO団体が西アフリカでの働きを続け、エボラ患者を治療しながら、重要な予防法においての一般教育を行っている。

なお昨年は、タイム誌の「今年の人」に、同年にローマ教皇に就任した教皇フランシスが選ばれている。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
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