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聖学院大学「平和の祈り8・15」 姜尚中学長「終戦69年」ではなく「解放69年」に

2014年8月15日21時55分 記者 : 内田周作
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関連タグ:聖学院大学姜尚中
聖学院大学「平和の祈り8・15」 姜尚中学長「終戦69年」ではなく「解放69年」に+
「ふたつの8・15について—和解への道を閉ざしてはならない」と題して話す姜尚中・聖学院大学学長=15日、同大学(埼玉県上尾市)で

戦後69年目となる15日、聖学院大学(埼玉県上尾市)は「平和の祈り8・15」を、同大学チャペルで行なった。同大学がこのような集会を開催するのはこれが初めて。日中韓3カ国の関係が「戦後最悪の危機的な曲面に立たされている」と語る姜尚中(かん・さんじゅん)学長は、「今年はどうしても、いや、今年からこのような催しを行ないたい」と述べ、集会を開催した思いを明かした。

集会はシンポジウムや討論形式ではなく、キリスト教の礼拝形式で行なわれた。「今日はただひたすら祈り、祈りの中から出てきたこの講話をどうか心のどこかで覚えてくだされば」と姜学長。参加者一同もアッシジの聖フランシスコの「平和の祈り」を共に祈った。

「8・15は少なくとも、あの戦争によって亡くなられた全ての方々の犠牲を悼み、そして平和への祈りを静かにささげる日だった。しかし、今日ではむしろナショナリズムを高揚させ、そして愛国心を世に広げるための日に変わりつつあるという面がないわけではない」「現代の日本、また日本を取り巻く環境は、第一次世界大戦前夜のようだと言っても決して大げさではない」。姜学長は最近の国内の雰囲気をこのように表現した。

約30年前、戦後40年を控えた年に、姜氏は初めて新聞に寄稿を載せた。題は「ふたつの8・15」。日本にとっては「終戦」の日である8月15日。しかし朝鮮半島にとっては「解放」の日である8月15日。このふたつの8月15日が重なり合って初めて、和解の道が開かれるのではないかという内容だった。しかし、それから30年後の現在はどうか。「和解どころではありません。あっちにつくか、こちらにつくか。あれか、これか。このどちらかを迫るような雰囲気がわれわれの社会の中に充満しています」。今やこのような問い掛けは「知人の戯言のように一蹴される」時代となりつつある。

「歴史は決して一つではなかったと思います」と姜氏は言う。最近の研究によれば、1945年6月までに、間違いなく日本の海軍と陸軍は、暗号電文などを通じて、ヤルタ会談(1945年2月)で話し合われたソ連参戦への動き(極東密約)をつかんでいたという。ソ連参戦は、広島・長崎への原爆投下と同じく日本にとっては甚大な打撃になるものだったが、この情報を軍部は6月の時点で知っていたという。しかし、日本の最高指導者らは8月15日まで戦争を終結することができなかった。

「なぜ、8月15日だったのか。6月15日だったかもしれない」。実にこの2カ月の間に、広島・長崎へは原爆が投下され、60〜80万人が亡くなったとされている。沖縄戦もあれほどの惨状を回避できたかもしれない。さらに、8月のソ連参戦がなければ朝鮮半島の分裂もなかった可能性がある。「(終戦工作に従事した海軍少将の)高木惣吉に言わせれば、6月半ばで戦争終結できた」「8月15日以前に戻り、6月15日だったかもしれないと想定することは決して無駄ではない」と姜学長は語った。

高木は、国民を単なる物・資源のように扱っていると国家を厳しく批判したという。戦時中、国民がまるで国家の奴隷のような状態であったと見るのであれば、日本国民にとっても「終戦69年」ではなく「解放69年」と見ることができるのではないかと、姜学長は言う。「そうであるならば、屈辱的な敗北であったとしても、同時にそれは解放の時ではなかったか」

姜学長は、国民を物・資源としか見なさない国家の姿勢を3・11以降はっきりと見ることができたと言う。「原発の被害に遭った人を、まさにそのような(国民を物・資源と見る)視点から見る国家の酷悪さというのをわれわれは嫌と言うほど感じさせられた」「もし高木惣吉が今ここに生きており、3月11日の未曾有の原発事故を経験した国民・国家、そしてそれ(国家)がまた同じように国民を資源として見なし、原発を事実上の国策として遂行していく国の在り方を見たとき、多分同じような考えを持つのではないか」と語った。

聖学院大学「平和の祈り8・15」 姜尚中学長「終戦69年」ではなく「解放69年」に
賛美歌「世界平和」を歌う参加者。この日は約220人が参加した。

歴史修正主義に対しては、極東国際軍事裁判(東京裁判)について触れ、「明らかに大きな不備がありました。それは否めません。確かに勝者による敗者の裁きであることは否めません」と認めるが、しかし「東京裁判を否定するとしたら、日本はどこへ向かっていくのか」と姜学長。日本を国際社会に復帰させたサンフランシスコ平和条約(1951年)では、その第11条に東京裁判の判決を受諾するとある。東京裁判を否定することは、サンフランシスコ平和条約に挑戦することになる。また、東京裁判がその後の国際紛争を裁く国際裁判のひな形として大きな役割を果たしたことは否定できないと、その意義を語った。

その上で姜学長は、「戦争とその歴史・記憶、これをわわわれはどのように明記したら良いのか。もう一度30年前の私のあの(新聞寄稿)『ふたつの8・15』に戻って言えば、私たちは終戦でも敗北でも屈辱でもなく、『解放』という言葉を通じて明記できるのではないか。日本は8月15日で遅まきながら出エジプトを果たした。あの捕囚の民としての苦しみの中から日本は出エジプトを果たした、エキソダス(出エジプト)の日として8月15日を明記するべきではないか」と語った。

一方、現在の国の情勢や3・11以降の国の国民へ対する扱いを見るとき、姜学長は69年前の解放も戦後民主主義も「依然として未完」だと言う。その上で、「私たちは決して政治のプロではありません。政治においてわれわれはアマチュアであり、普通の人々です。しかし、その普通の人々が面倒臭さを置き去って、ある時にアマチュアが政治に加わるということがいかに大切かを歴史は教えています」「私たちは、それぞれの持ち場で、ささやかではありながらも私たちの意思を表現し、そしてあの8月15日をもう一度噛み締め、来年もう一度巡ってくるであろう8月15日に向け、私たちなりに行動を始めていかなければなりません」と語った。

関連タグ:聖学院大学姜尚中
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