Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

中国宣教レポート(2)迫害や収監さえも“福音を伝える好機”と考える人々

2014年5月30日10時00分 執筆者 : 田中啓介
  • ツイート
印刷
関連タグ:中国Good News Station田中啓介家の教会地下教会
中国宣教レポート(2) 田中啓介牧師「迫害や収監さえも“福音を伝える好機”と考える人々」+
都市部で華々しい開発が進む一方、郊外や地方では変わらない街並みが。こうした路地裏に多くの「家の教会」が生まれている。

中国には政府公認の教会と、未公認の「家の教会」の2種類の教会しかなく、欧米や日本では当たり前になっている教派や教団といったものが存在しません。カトリック系の教会もありますが、ローマ教皇による叙任権の管轄外にあって教皇庁側からは認められていないのです。

河南省だけでおよそ3千万人のクリスチャンがいると言われていますが、少なくともその10人に1人が、前述した「家の教会」のリーダーに教えられた人か、間接的に教えに触れた人と考えられ、単純計算しても彼は300万人のリーダーなのです。

実は20代や10代の若者でも、数千人の信徒リーダーであることは普通です。中国では信徒数を数えることにあまり意味はありません。千人規模で驚かれる日本の教会とはまったく次元が異なる世界です。一言で言うと、中国の教会は「初代教会そのものの姿」なのだと思います。

さびれた路地の奥に地下教会や神学校が開かれている。

中国の「家の教会」、つまり「地下教会」の彼らは、公安にいつ摘発されるかわからないなかで礼拝を続けています。単に人との交流や食事などが目的で来ている人は一人もいませんでした。また、私は彼らから中国政府に対する悪口や恐れに関する話を一言も聞いたことがありません。

家の教会のリーダーたちは歯ブラシとタオルを常時携帯し、いつ収監されてもいいように備えています。年端のいかない神学生たちも、監獄は“最高の神学校”であるという意識を持っています。彼らは迫害や逮捕を正面から受け止めているだけでなく、それさえも“福音を伝える絶好の機会”と考えているのです。

ちなみに、中国のインフラや農村の住環境は、日本人の想像を絶するものです。高速道路沿いの宿でさえ、シャワーのお湯は出ない、ゴミだらけ、ノミも泥棒もいて当然。留置所や刑務所の食事やトイレの状況などは推して知るべしの世界です。

彼らも、教会も、宣教師訓練所もみな、貧しいです。日本ではメッセージをした者が謝儀を受け取るのが普通ですが、中国では私たちが彼らに献金を置いていきます。彼らは私たちに野菜や果物をたくさん持たせようとしてくれますが、それが謝儀の代わりです。中国ではそれが普通のことなのです。

■ 彼らには恐れがなく、迫害には神の助けがある

「家の教会」のリーダーが開いている神学校の学生たちのレベルは驚くほど高く、日本や欧米では諸々の神学論争に発展しているような難しいことを、18歳の女の子がサラリと明確に答えるのを見て、私はとても驚きました。

講義中でも「アーメン!!」の応答の連続で、非常にアクティブで元気いっぱいです。「地下教会」と聞くと、ひっそりと隠れて小声で話し合っているイメージを持つかもしれませんが、彼らが小声で賛美をしているのを聞いたことがありません。確かに彼らには「恐れ」がないのです。「愛」の対極が「恐れ」であることを思い起こさせられます。

若者たちは、わずか9カ月間で4つの獄中書簡をすべて暗記してしまいます。でなければ卒業できないのです。このことは、私たち日本人クリスチャンには信じられないことですが、事実です。彼らは明日にも投獄されるかもしれないことを想定し、聖書がなくても伝道することができるよう訓練を受けているのです。

高速道路のゲート。インフラは進んでいるようでもあるが・・・

激しい迫害に対しては、このような神の力と助けがある。迫害とリバイバルは裏と表。中国の地下教会の姿は、正に初代教会の姿ではないかと思います。中国に限らず、おそらくインドや北朝鮮などの迫害下にある教会は、同じような状況にあるのでしょう。

私が日本での活動において、「聖書の原点に戻れ!」と主張しているのは、このようなリバイバルの現実を見ているからです。日本のリバイバルは、特定の教派や教団からではなく、人間的な壁を越えた、「家の教会」などの現場から起こると私は思っています。

それまで20人程度だった教会に突然、「どうしたらクリスチャンになれるのですか?」という人たちが数百人も来るようになる。それがリバイバルです。今までリバイバルが起きた国ではすべてそうなっています。では、本当にそうなった場合、そういった状況に対応できる教会が、いったい日本にどれくらいあるでしょうか?

リバイバルと謳う教会はあっても、実際にリバイバルの準備をしている教会は、私の知る限りほとんど日本には存在していないのではという印象です。ですから今のうちから、「家の教会」においても、地域教会においても、聖書を人々に正しく伝えることができる人材を一人でも多く育てていく必要があると私は示されています。

私は中国の地下教会のリーダーたちを日本に呼んで、日本の教会でメッセージをしてもらったり、温泉に連れて行ってもてなしてあげたいと心から思います。ですが、それはこの世においては残念ながら不可能です。

中国の貧しい農民がパスポートを手にすることはほとんどありません。パスポートを持てる中国人は、全体からするとかなり裕福な人たちです。なにより中国政府はクリスチャンを反政府主義者としてみなしていて、パスポートを発行しません。彼らは中国国内から出ることができないのです。(続く:なぜ中国でクリスチャンが多いのか?)

■ 中国宣教レポート:(1)(2)(3)

※ この宣教レポートは、日米中3カ国の「家の教会」を巡るミッションを続けている「Good News Station」の創設者で巡回伝道師の田中啓介牧師による寄稿レポートです。

関連タグ:中国Good News Station田中啓介家の教会地下教会
  • ツイート

関連記事

  • 中国宣教レポート(1)田中啓介牧師 「あっという間に大きく広がっていく地下教会」

  • 「家の教会」を3カ国で支援 Good News Station 田中啓介牧師「初代教会の姿に戻り、聖書の原点に帰る」

  • 中国政府によるキリスト教会弾圧、国民の多くが知らされず

  • 家の教会運動規制強化か ベトナム

  • 家の教会運動指導者に禁固8年 イラン

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.