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NHK「100分 de 名著」が『旧約聖書』を放送 「こうして“神”が誕生した」の衝撃

2014年5月14日09時26分 執筆者 : 高嶺はる
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関連タグ:NHK加藤隆
NHK「100分 de 名著」で『旧約聖書』を放送 ~「こうして“神”が誕生した」の衝撃+
NHKテレビテキスト『100分 de 名著 旧約聖書』。566円で発売されている。

一度は読みたいと思いながら手に取ることができなかったり、途中で挫折してしまったりした名著の魅力を、25分×4回=100分で紹介していくNHKのテレビ番組「100分 de 名著」。5月の名著は『旧約聖書』ということで期待していた。

公共放送NHKとしては、もちろん信仰の色を排除してアカデミックなアプローチになる。そのように受け止めてはいたが、その第1回放送のタイトルを見て小さな衝撃を受けた。「こうして“神”が誕生した」。クリスチャンである私の第一声としては、「そうきましたか」であった。

キリスト教になじみのない方々にはなかなか理解されない感覚かもしれない、そのようにも思えた。なによりも、はじめに神がいた(創世記1章・ヨハネ福音書1章)と学んだクリスチャンにとっては、神が“誕生”という表現に、違和感と居心地の悪さを覚えてしまうのだ。キリスト降誕については、神が人の姿で生まれたという別の話になる。

「こうして“神”が誕生した」という一文には、人が思想として神の概念を生み出したという含意がある。「神は被造物」そう考える人の多いことはよく知っている。神を人が考え出したものとして扱う視点も学究的には不可欠なのだろうと、理解をそこに落ちつけるほかはない。多くのクリスチャンが、その問いと葛藤を経て信仰に至っているわけだ。

そのように思いを巡らせながら、第1回の放送を見た。司会はタレントの伊集院光氏と武内陶子アナウンサー。講師は千葉大学文学部教授の加藤隆氏で、専門は新約聖書学であると聞く。なぜ旧約の専門家が呼ばれなかったのかという疑問の声も情報筋から耳にした。テレビで語れる人となると限られてくる結果なのかもしれない。

番組冒頭のナレーションでは旧約聖書が一神教を著した書であることを紹介。「およそ2千年前に成立し、ドラマチックな歴史物語とともに神と民との関係が記されている」「ユダヤ教とキリスト教に共通する正典で、イスラム教にも影響」「それらはみな一つの神を信じる宗教。世界の半分以上の人々に信仰され、現在でも西洋思想の大きな源流」「一神教の成立に迫ります」と語られた。

司会の伊集院氏は、「毎回名著を取り扱うにあたって、それだけ読まれている本は大事にしている方がすごく多いので、その方になるべく失礼がないようにと思って頑張っている」「今回の旧約聖書は大事にされている方の数がものすごく多い。そこにおびえずに、ちゃんと聖書を知ってみようというスタンスで」と配慮をにじませながら思いを述べた。

講師の加藤氏は旧約聖書を「古代ユダヤ民族の歴史物語」であるとし、「しかしそこには世界がどうしてできたのかという神話的な物語もあるし、詩や格言も。古代のユダヤ民族の小さな図書館のようなものである」「歴史だけでなく、民族と神との関係をつづった物語」と解説した。

■「ご利益」宗教か否か?

ユダヤ民族のエジプト脱出を記した「出エジプト」の意味と理由については、「モーセは絶対的な権力を持つ王になってもよさそうだが、彼はあくまで神の代理人、仲介者にとどまった。人が人を支配することはしないという根本的な原則があり、しかしエジプトではファラオが支配する社会であり、そこから逃げ出したということが言えるのではないか」と語った。

さらに、「神と民との相互関係」を図式化し、説明が加えられた。武内アナウンサーの「恵み、救い、安全をもたらしてくれるのが神で、だから民は崇拝するということですね」との問いに、加藤氏は「これを一言で言うなら、思い切って『ご利益』(ごりやく)と言ってもよろしいのではないか」と応答した。

日本の教会では、最近は少ないかもしれないが「キリスト教はご利益宗教ではない」ということが語られてきた。個人の蓄財や家の繁栄をあてにした信仰ではない、という意味だ。「私たちの教えはご利益とは違う」とするクリスチャンは、「いや、恵みも救いもご利益でしょう」と返す人たちにどう応えるべきか、しばし考えさせられた。

「100分 de 名著」の番組サイトを見ると、制作者の企画意図としてこのようなことが書かれてある。「日本人は万物に神が宿っていると考え、八百万の神を信じていました。これと対極にあるのが一神教の思想です。(中略)一神教について学ぶことは、世界の多くの人々の文化の根源を知ることにつながるのです」

世界のベストセラー聖書と、一神教なるものの謎に、多くの日本人が興味を抱いている。一方、クリスチャンとしては、日本人多数派の視点をあらためて意識して、新鮮な思いで聖書の本質を考えることができる。そういうところに立てば「100分 de 名著~旧約聖書」から学べるものは少なくないだろう。

第1回の再放送は、5月14日(水)午前5時半と、同日午後0時25分に予定されている。第2回は「人間は罪の状態にある」のタイトルで、14日(水)午後11時から放送される。(ライター・高嶺はる)

■ NHK「100分 de 名著」のページ
http://www.nhk.or.jp/meicho

■ NHK
http://www.nhk.or.jp

【放送】
水曜日 午後11:00~11:25/Eテレ(教育)

【再放送】
水曜日 午前5:30~5:55/Eテレ(教育)
水曜日 午後0:25~0:50/Eテレ(教育)

関連タグ:NHK加藤隆
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