太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(最終回)十字架を負って
新渡戸は心を痛めつつ、講演や著述によって軍国主義の危険性を訴えたが、相変わらず日本国民は彼を非国民呼ばわりし、耳を貸そうとしなかった。そして翌年、ついにあの「松山事件」が起きたのである。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(10)平和のためにささげた命
こうして国際連盟の次長に選ばれた新渡戸は、すぐにその優れた手腕を発揮した。まず、難しいといわれていたオーランド諸島をめぐる問題を解決したことである。新渡戸は調停役を委託され、ある妥協案を出して解決した。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(9)太平洋の橋
1914年から18年にかけて起きた第一次世界大戦は、30余カ国の参戦により未曾有の惨禍をもたらした。その大戦が終結したとき、戦後処理のために講和会議がパリで開かれた。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(8)ペンを振るって啓蒙活動をする
時代は少しずつ軍国主義に傾斜してゆき、閉塞感が人々を縛りつけていた。そのような人々の心を解放するために、ペンを取って訴えなくてはならないことを新渡戸は感じていた。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(7)剣をとる者は剣で滅びる
日本に帰国した新渡戸は1904(明治37)年、後藤新平の斡旋で東京帝国大学(現在の東京大学)の専任教授となった。そしてその2年後、この大学より法学博士号が贈られた。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(6)台湾の復興を助ける
新渡戸は、世界の人々に堂々と語れる日本の道徳について考え、それを「武士道」に求めた。武士道とは戦争をしたり、争ったりすることではなく、武士の心意気というものは極めて高い倫理性を持っていることを語った。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(5)遠友夜学校
18日間の船旅の後、船は港浜に着いた。新渡戸がメリー・エルキントンを伴って実家に行くと、あれほど反対していた養父太田時敏は妻と共に大喜びで2人を迎え入れ、親戚の者たちも駆けつけて口々に祝福してくれるのだった。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(4)クエーカー教徒との出会い
それは札幌農学校3年目、1880(明治13)年の夏だった。稲造はなぜか急に母に会いたくなったので、休暇を利用して札幌を出発した。久しぶりに旅をするのでゆったりした気分になり、あちこち寄り道をしてから、ようやく盛岡の実家に着いた。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(3)青年よ、大志を抱け!
1877(明治10)年。稲造は札幌農学校に第二期生として入学した。ここでは寮費、食費、生活費などがまかなえる官費(月16円)をもらえたので、養父の太田時敏の負担は大いに軽減されることになった。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(2)荒地に落ちた種
「稲之助は賢い子だ。それに他の子どもにない品性が身についている。あの子にそろそろ学問と武道の手ほどきを受けさせてはどうだろう」。ある時、祖父の伝はこう言ってまとまった金をせきに渡した。
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太平洋の橋―新渡戸稲造の生涯(1)稲穂のように
南部藩の勘定奉行新渡戸十次郎の屋敷は喜びに包まれていた。この家の三男が生まれたのである。ちょうどこの日は子どもの祖父に当たる新渡戸伝が苦労して開墾した三本木原の農地で初めて米の収穫があったことから、子どもは稲之助と名づけられた。
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