米CCC、「Cru」に名称変更で献金微減

2011年8月6日22時15分 印刷
+「Cru(くる)」への名称変更に伴う米CCCの新しいロゴ。米国では来年初旬から団体名が正式に「Cru」に変更される。

来年初旬から「Cru(くる)」に名称を正式変更することを決定した宣教団体「キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)」は、名称変更についての発表後、献金額が減少したことを明らかにした。正確な数値は明らかではないが、CCCの広報責任者であるマイク・アダムソン氏は、「非常に少ないパーセンテージ」であるが、献金者が減ったと言う。

現在全世界で約2万5千人がフルタイムで奉仕する世界で最も大きく最も知名度の高い宣教団体の一つであるCCCは、来年初旬に米国内の同団体の名称を「Cru」に変更すると、先月決定した。名称変更の主眼は、否定的な含蓄のある「クルセード(十字軍)」を名称から外すことにあったが、60年間使用してきた名称を変更し、特に名称中から「クライスト(キリスト)」も同時に外すことに賛同を示さない支援者も少なくなかったようだ。

CCCの経験者である、センター・フォー・ジャスト・ソサイアティーのケン・コナー会長は、CCCは「クルセード」や「クライスト」といった言葉を人々に触れさせないように名称を変更したと思っていると述べ、今回の決定を見直し、「クライスト」の言葉を名称から外さないように求めている。

しかし、CCCのスティーブ・セラーズ氏は、米フォックス・ニュースのインタビューに対し、「我々はクライストという言葉を我々の名前から取ることを決めたのではない。我々は人々をクライスト(キリスト)により効果的に導くために名前を変更することを決めたのだ」と語った。

セラーズ氏はさらに、名称変更に伴う新しいロゴに十字架が含まれていることを指摘し、福音を恥としているわけではないと強調した。

CCCの指導者らは、旧名称について問題は「クライスト」ではなく、「クルセード」と「キャンパス」の方にあると語っている。「クルセード」は、中世欧州のキリスト教徒による侵略軍「十字軍」を意味する否定的な要素が強く、一方、「キャンパス」は現在の広範囲なCCCの活動を正しく表現しているとは言いがたいからだ。CCCはキャンパス伝道の他に、家族や都市生活を対象にした活動、イエス・キリストの生涯を描いた映画「ジーザス」の普及プロジェクトなど、ここ数十年間は大学のキャンパスを越えた活動を行っている。

新名称「Cru」は、依然として「クルセード」の略称と捉えられる可能性もあるが、新名称自体はクルセードに基づく特別な意味を持っているわけではない。「Cru」は、90年代半ばにある大学でCCCの愛称として自然と定着し、ここ10数年で米国内の大学におけるCCCの愛称として親しまれてきた名称だ。

アダムソン氏は、「Cru」という愛称について、「興味深いことに、『クルセード』という言葉が持つ否定的な含蓄を一切持っていない」と言う。「(中世欧州の十字軍という)歴史的な含蓄を持たずに、これ(Cru)は大学キャンパスという最も挑戦的な環境の中で使われてきた」と語った。

CCCの指導者らは、「Cru」が、現在は誰もが耳にするようになった「グーグル」や「スターバックス」というような言葉になることを期待している。

しかし、CCC支援者の一部は、今回の名称変更を失敗とみなして、CCCとのパートナー関係を終わらせたところもあるとアダムソン氏は言う。

米国で大きな影響力を持つ福音主義者の一人、ジョン・ピッパー牧師は、CCCの名称変更について擁護する内容を自身のブログに掲載した。

ピッパー氏は、教会や宣教団体の「キリストを高めることへの忠実さ」は、その名称中に「クライスト(キリスト)」や「クリスチャン(キリスト教)」といった言葉がないことで判断されるべきではないと言う。

「私の判断では、キャンパス・クルセードは過去数十年より今日の方が、教義的により目覚めておりしっかりしている」

「私はあなた方に次のことを勧めたい。あなたが賛成できない決定をCCCがしたというだけで、CCCスタッフへの支援を止めないで欲しい。これはまるで、前線の戦友にこのように言うようなものだ。大佐が我々の部隊に名づけた名前が好きではないから、もう援護はしないと。この兵士は忠実で有益であろうか?これは決定的な問題だ」と、ピッパー氏はコメントした。

献金の多少の減少があるにしても、アダムソン氏は、CCCの支援者の大部分は「『クルセード』や『キャンパス』といった言葉の難しさを感じることなく、より効果的にイエスの名を伝えられる機会」に期待を示していると言う。

アダムソン氏は、一部の人々が今回の名称変更に賛同していないことを認めつつも、支援者は「我々のこれまでの実績を信頼しており、彼らが支援するスタッフは忠実で有益な人々であることを知っている」と語った。

米国では、毎週約5万7000人の学生がCCC主催の集会やスモール・グループに参加し、信仰の中で成長し、信仰を分かち合うことで力を受けている。最近2年間には7000人以上の学生がCCCの短期宣教プロジェクトに参加。また過去5年間で60万人の学生がCCCの活動を通してキリストを受け入れる決心をしている。

「最近数年間、我々は最も大きな結果を経験している」とアダムソン氏。CCCの目標は名称変更後も変わらず、「福音を効果的に宣べ伝え、より多くの人々にイエスに対して『はい』と言える機会を与えることだ」と語った。

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