米政府、ムハンマド風刺漫画暴動を非難

2006年2月11日08時00分 印刷

ロイター通信によると、パキスタン北西部北ワジリスタンで5000人ほどのイスラム教徒が抗議デモに参加し、「神は偉大なり」「アメリカをぶっつぶせ」と叫び続けたという。

キリスト教人権団体インターナショナルクリスチャンコンサーン(ICC)は、風刺漫画の発行に対する抗議デモが熱を増すにつれ、キリスト教徒が西欧諸国との関係でますます攻撃の標的になるのではないかと懸念している。

ICCは先週末、イスラム教徒がキリスト教住民を襲撃したベイルートとパキスタンでの事件で教会とキリスト教徒が受けた被害を報告した。

ICCの報告によるとキリスト教徒は、「ますます増大する脅威の下に置かれている」という。

中東全域では暴力行為がひどく、特にパキスタン北西部で行われている抗議デモがますます激化しているという。

この抗議デモの発端は、昨年9月にユルラン-ポステンというデンマークの日刊新聞がイスラム教預言者ムハンマドを描写した12枚の漫画を掲載したことだった。この議論はその後、問題の風刺漫画がブルガリア、フランス、ドイツ、イタリア、ヨルダン、スペイン、スイス、ハンガリー、ニュージーランド、ノルウェイ、ポーランドなどの各地で再発行されるにつれてますます激化していった。

この漫画の一コマには、爆弾型のターバンを巻いているムハンマドの姿が描かれている。また別の箇所では、ムハンマドが雲の上に乗って自爆テロを行おうとしている集団に向かって「天国が殉教者を待っている」と呼びかけている場面が描かれている。

イスラム教徒は神や預言者をどのような形であれ描写することは冒涜であるとしている。イスラム教徒はこのような漫画の発行が許可されている西欧諸国を「絶対的に間違っている」と非難している。

ICCはこのようなイスラム教徒の憤激に共感を示し、「イスラム教徒が彼らの宗教が嘲笑されたとして憤激する気持ちはよくわかります。しかしイスラム教もキリスト教もどちらも世俗文化によって嘲笑されています。私たちキリスト教徒の主イエスキリストの世俗的出版社による描かれ方もしばしば不敬虔な方法で描かれています。ですから、憤激する気持ちはわかりますが、それが暴力を引き起こして良いということには決してつながりません」と述べた。

またメディアはイスラム教徒の風刺漫画に対する暴動ばかり取り上げているが、キリスト教徒に対する深刻な迫害についてはめったに取り上げないことも指摘し、「イスラム原理主義者によるキリスト教徒の迫害は日常茶飯事であるにもかかわらずこの問題については世間の人々は全く知らないまま曖昧にされている」と述べた。

ブッシュ政府はイスラム社会での宗教的少数派に対する粗末な扱いについて指摘し、アラブ社会でキリスト教、ユダヤ教徒を迫害するような漫画や記事があることを批判した。

ホワイトハウス広報官スコット・マクレラン氏は、「全ての政府はイスラム教徒の緊迫を沈め暴力を回避するための対策を取らなければならない。デンマークの風刺漫画の反対者たちは、反キリスト反ユダヤ教的見解をもつアラブ諸国に頻繁に出現する、イスラム教を非難する内容を含むどんな漫画、記事、演説に関しても激しく抗議するはずである」と6日、大々的に警告を発した。

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