Skip to main content
2025年11月3日21時01分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
イエス伝

「イエス伝」(25)・・・イエスの赦し 平野耕一牧師

2010年3月17日13時25分
  • ツイート
印刷
関連タグ:平野耕一

イエスは、中風を病んで全身麻痺の男に「あなたの罪は赦された」と宣言した。またシモンの家で、その町で有名な娼婦に向けて「あなたの罪は赦されています」(ルカ7:48)と宣言され、姦淫の現場で捕らえられた女に向かって「わたしもあなたを罪に定めない」(ヨハネ8:11)と言い放った。

罪人とレッテルを貼られた取税人マタイが、イエスのゆるしを受け、さらに弟子として召しを受けた時、自らの救いを記念して大食事会を催した。大勢の取税人や罪人が集まり、イエスと一緒に食卓を囲んだ。彼らは、イエスからゆるしが流れ出ることを直感した。社会からは裁きを感じたが、イエスからはゆるしを感じたのだ。敵対者であり批判者であるパリサイ人に向かってイエスは、「わたしは罪人を招くために来た」ときっぱり言い切った。

これらは、天の御国が近づき、天が裂けて御霊がくだった現れである。新しい時代は「罪の赦し」を天から運んできたのだ。イエスはこのように、人々に気前よくゆるしを宣言し続けた。また、それだけではなく、赦しについても教えられた。

ペテロがイエスに質問してきた。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。7度まででしょうか」。これは質問というよりむしろ、自分の寛大さをほめてもらうために言ったことだ。すると、期待外れどころか、驚くような答えが返ってきた。

「七度まで、などとはわたしは言いません。7度を70倍するまでと言います」

単純計算すれば、490回ということだが、イエスの言葉は次のことを意味している。

1. 数えないで、ゆるしなさい。

2. 無条件にゆるしなさい。

3. ゆるしがライフ・スタイルになるまで赦しなさい。

4. イエスのゆるしは無限、無条件であり、イエスのライフ・スタイルである。

イエスはたとえ話をしながら説明する。

ある男が王から1万タラント(6000億円ほど)借りたが、返済できなかった。この男は、主人の前にひれ伏して「どうぞ、ご猶予ください。そうすれば全部お払いします」と言った。主人は彼をかわいそうに思って、彼をゆるし、借金を免除してやった。

ところが、この男に100万円借りのある仲間に出会うと、その人をつかまえ、「借金を返せ」と言った。彼の仲間はひれ伏して「もう少し待ってくれ、そうしたら返すから」と言って頼んだ。

しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。

そのことを知らされた主人は、「おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。私がお前をあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか」と言って、彼を牢に投げ入れた。

1. この男は、主人から借金が免除されたことを知らなかった。彼は「ご猶予ください」と頼み、猶予してもらったと思い込んだのだが、免除されたとは思えなかった。これは、多くのクリスチャンの理解に似ている。すべての罪が赦されたことが理解できない状態である。

2. 「そうすれば、全部お払いします」と言った。支払うためには金を得るしかない。そのチャンスが来たので、仲間から返済を迫ったのだ。もし、彼がすべての借金を免除されたことを知っていたなら、こんな態度には出なかったはずだ。むしろ、喜んで100万円を免除してあげたに違いない。

3. 罪がゆるされないと、牢屋に縛られたような状態になる。罪悪感をもっていると、何かに縛られたような気持ちになってしまう。

4. 他人の罪をゆるさないなら、また、縛られた状態になる。ゆるされなくてもつながれるが、ゆるさなくてもつながれる。このように、縛り合った関係が広がっていく。

もちろん、それをほどくのはゆるし以外にない。だからこの物語の落ちは、「あなた方も、それぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、あなたがたに、このようになさる」である。

このたとえが教える次の3つのことを、心に留めておきたい。

1. 完全にゆるされたことを理解しなさい。あなたのすべての罪は、無条件にゆるされたのだ。

2. ゆるされたのだからゆるしなさい。ゆるされたことを喜び、ゆるすことを喜びなさい。

3. 天の御国は、ゆるしによって拡張していく。

◇

平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:平野耕一
  • ツイート

関連記事

  • 「イエス伝」(26)・・・イエスは種を蒔いた1 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(24)・・・罪の赦し 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(23)・・・死人の生き返り 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(22)・・・宣教の開始4 平野耕一牧師

  • 「イエス伝」(21)・・・宣教の開始3 平野耕一牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • ワールドミッションレポート(10月29日):アンゴラとザンビアのルヤナ族のために祈ろう

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(11月2日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(2)

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.