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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

2025年6月14日18時48分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:スイスユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)

2023年、全世界の宣教運動に多大な影響を与えた人物、ローレン・カニングハムが天に召された。彼は1960年、若干24歳で国際宣教団体「ユース・ウィズ・ア・ミッション」(YWAM)を創設し、生涯をかけて世界中の若者たちに「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16:15)の使命を託し続けた。その歩みの中でも、1974年、スイス・ローザンヌで彼が経験したある出来事は、YWAMの初期の信仰の在り方を象徴するものとして語り継がれている。

当時、YWAMはスイスで最初の「伝道訓練学校(School of Evangelism)」を開設しており、カニングハムはその地で祈りの中にあった。ある朝、ディボーションの最中に彼は神から「YWAMのために農場を与えよう」という語りかけを受けた。そして彼は、それが本当に神から来たものなのか、その確信を求めて聖書を開いた。すると、ヤコブ書2章17節の「信仰も、もし行いがなかったなら、それだけでは、死んだものです」に導かれたのだ。

その翌日、近隣の農場が競売にかけられると知ったカニングハムは、早速信仰をもって競売場へ向かった。ところが彼が購入できたのは、有刺鉄線1巻、ミルク缶1缶、そして干し草を運搬する1台のトラクターのみだった。訓練生たちの目には、カニングハムが買ってきた農場に関係するこれら3つの購入は、非常に奇妙に映った。彼は訓練生たちに「これは神からの語りかけに基づいた信仰の行動だよ」と答えて、訓練生一人一人に神の声を直接求めるよう励ました。

やがて、訓練学校全体に「神が農場を与えてくださるんだ」という確信が共有されるようになった。スイス人女子訓練生のジョジョは、自宅で家族に「神様がYWAMに農場を与えてくださるのよ。私たちは信仰でトラクターを買ったんだわ」と語った。彼女の父は敬虔なクリスチャンであったが、娘をたしなめてこう言った。「信仰と思い込みの違いを見極めないとダメだぞ。慎重でないといけないよ」

それからわずか2週間後、その父親は、ある男と話をしていると、何と彼はこう言ったのだ。「私は農場を持っているのだが、神がそれを宣教団体に与えよと言われたのです。あんた、農場を必要としている団体を知っているかね?」すると父親は興奮してこう叫んだ。「それはYWAMだ! 彼らは信仰でトラクターを買ったんだよ!」

このようにして与えられた農場は、スイス西部のバーティニーに位置し、それはかつて孤児院として使われていた建物であった。そのため、建物には寮や教室、食堂、大きな厨房、そして豊かなリンゴの木々まで備えられていた。そう、宣教師を訓練するには、またとない理想的な環境だったのだ。この農場は現在に至るまで、何千人もの若者、とりわけフランス語圏の宣教師を育成する拠点として用いられているのである。

カニングハムは生涯を通して、「結末を知ることはできなくても、次に取るべき一歩は示される」という信仰を体現した人物である。彼の語った、「一致した信仰は、個々の信仰よりもはるかに大きな力を持つ」という言葉は、今も多くの信者に勇気を与えている。

ローレン・カニングハムの意思を引き継ぐ多くの若者たちが「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」と語られた主イエスの言葉に従い、世界宣教の達成に励むよう祈っていただきたい。

■ スイスの宗教人口
プロテスタント 33・4%
カトリック 38・3%
英国教会 0・2%
正教関係 2・1%
イスラム 6・1%
無神論 14・8%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:スイスユース・ウィズ・ア・ミッション(YWAM)
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