Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 映画

「映画」を超えた「礼拝」の感動が! 「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」

2021年5月13日10時55分 執筆者 : 青木保憲
  • ツイート
印刷
関連タグ:アレサ・フランクリン小川政弘奴隷制度人種差別
神学書を読む(60)黒人音楽とキリスト教の切っても切れない関係 『リズム&ブルースの死』『アレサ・フランクリン リスペクト』+
デイヴィッド・リッツ著、新井崇嗣(たかつぐ)訳『アレサ・フランクリン リスペクト』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2016年)

5月28日公開予定の映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」のプロモーションの一環として、このコロナ禍ならではのイベントが次々と展開されている。4月5日には、音声SNS「クラブハウス」で本作について語り合う特別企画「We Love アレサ!」が行われた。これが好評だったことを受け、「アレサのゴスペルをより深く理解するためには、奴隷制度や人種差別の歴史を知らなければならない」ということで、5月9日には2013年にアカデミー賞作品賞に輝いた「それでも夜は明ける」を取り上げたZOOM映画カフェが行われ、識者をはじめ、多くのゴスペル愛好家、シンガー、クワイア団員が集まった。

ZOOM映画カフェ 映画「それでも夜は明ける」を観て、語り合おう!

前回も触れたが、この企画は「祈りのちから」「神は死んだのか」など、全米で大ヒットしたクリスチャン映画を日本に紹介してこられた一般社団法人ビサイド・ミニストリーズの礒川道夫氏が、映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」の宣伝を配給元のGAGA(ギャガ)から請け負ったことに始まる。そしてZOOMでの企画ということで、今回はさらに大きな援軍が加えられることとなった。それが「聖書で読み解く映画カフェ」の小川政弘氏である。小川氏は、ワーナー・ブラザース映画で製作室長をされていたことで有名で、無類の映画通である。今回は小川氏から「それでも夜は明ける」の製作秘話や13年当時のアカデミー賞の事情についても話が聞けるということで、多くの参加者が与えられ、前回のクラブハウスイベントを上回り、56人が参加した。一番遠方の参加者は、スイスからであった。

こちらのイベントも、クラブハウスイベント同様、みんな語り出すと止まらない。しかも、ディスカッションが米国黒人史にまで及んだため、ゴスペルの歴史や黒人たちの悲哀のみならず、聖書の教えやその時代的メッセージの限界についてまで話し合われることとなった。これはさながら「神学部の授業」と比較しても決して劣らないほどの質の高いものであった。

こうしてみると、コロナ禍によって多くの「集まり」がオンライン化されたことで、交通費を使い、場所を押さえ、出演者への接待などを考える必要がほとんどいらなくなったといえる。しかも海外からも(時間さえ合わせられれば)顔と顔とを合わせて参加が可能な時代となったのである! これは数少ない「コロナのおかげ」の一つであろう。ここまでのデジタル化の普及は、やはりこういった状況がなければ生み出されなかったであろうし、今こそ「ニューノーマル」として大いに推進されるべきことでもある。

映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」を観て

さて、ここでは映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」について語ってみたい。前回お伝えしたように、本作は稀代のゴスペルシンガー、アレサ・フランクリンのライブ映像をまとめたドキュメンタリー映画である。しかし、単なる「ライブ映画」ではない。コンサートの模様はもとより、彼女の歌声を90分余りにわたって堪能するという意味では、むしろ目を閉じてじっくり聴く方が、感動が大きかった。かといってCDで歌声を聴くのとは違う。やはり時々目を開けて、どのような表情で歌っているのか、そしてその歌を聴衆はどんな雰囲気で楽しんでいるのか、を知るためには絶対に映像がなければダメだ。

教会で実際のライブが行われた1972年1月13、14日の様子を、アレサ・フランクリンの伝記を著したデイヴィッド・リッツは、著書『アレサ・フランクリン リスペクト』(シンコーミュージック・エンタテインメント、2016年)の中でこう述べている。

ゴスペル・アルバムを録(と)る、それも教会で生録音にするという発想は彼女(アレサ)のもので(中略)、しかも自分が頑固に意志を貫き通さなければ、あれは実現しなかったとも言い添えている。教会を捨てたと周囲に言われ、彼女は憤慨していた。自分に教会を捨てられるわけがない、教会は自分にとって不可欠な内なる核だ、だからこのアルバムはその信念を再確認するものになる、と述べている。(268ページ)

そのことを踏まえるなら、どうしてこのドキュメンタリー映画が単なる「感動」という枠に収まりきらない感動を私たち信仰者に与えてくれるかがよく分かる。本作は映画であって映画ではない。これは「礼拝」なのだ。そして、時々映し出される聴衆は、単なる観客ではない。同じ空間を共にしている「礼拝者」なのだ。そう思って本作を観るとき、私たちは時空を超えて、アレサ・フランクリンと共に「礼拝」に参加していることに気付かされる。これが本作の正しい見方であろう。

コロナ禍のため、予定通り5月28日に公開されるかどうか、まだ不安がある。しかし、公開が延期されるようなことがあってもかまわない。私たちは「その時」が来たら劇場という名の「礼拝堂」に足を運べばいい。そこで必要なのは「入場料」という名の神への献金である。本作は90分余りの作品である。最後の一秒まで楽しめるとともに、劇場のライトがつくその瞬間まで「礼拝」の密度は変わらない。ぜひ、一人でも多くの人に「出席」してもらいたい「世紀の礼拝」である!

<<前回へ

■ 映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」予告編

■ 映画「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」公式サイト

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

関連タグ:アレサ・フランクリン小川政弘奴隷制度人種差別
  • ツイート

関連記事

  • アレサ・フランクリンの「アメイジング・グレイス」を収録した幻のライブ、撮影から49年経て映画に

  • 神学書を読む(60)黒人音楽とキリスト教の切っても切れない関係 『リズム&ブルースの死』『アレサ・フランクリン リスペクト』

  • 「黒人のモーセ」と呼ばれた元奴隷女性の半生 歴史と信仰が見事にシンクロした伝記映画「ハリエット」

  • 【書評】渡辺靖著『白人ナショナリズム』 米黒人死亡事件の最中に読むべき最適の一冊

  • 「黒人解放の神学」の主導者 ジェイムズ・H・コーン牧師死去

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.