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栄光への旅立ち 穂森幸一(169)

2020年10月29日20時27分 コラムニスト : 穂森幸一
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関連タグ:穂森幸一

これは、多くの世代にわたって隠されていて、いま神の聖徒たちに現された奥義なのです。神は聖徒たちに、この奥義が異邦人の間にあってどのように栄光に富んだものであるかを、知らせたいと思われたのです。この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。(コロサイ1:26、27)

私は鹿児島の教会の牧師として20年間仕えてきましたが、教会の外にいる方々に何とかアプローチする機会を持ちたいと願っていました。そういう時にホテルでチャペル結婚式をする話が持ち上がりました。必ず、結婚講座や結婚カウンセリングを受けることを条件にチャペル結婚式に参加させていただきました。教会の外での活動をスタートして分かったことは、私が今まで学んだことや経験したことからお話しすることよりも、受講される皆様から受ける学びが大きいということです。

私は当時、車の行き来が激しい国道沿いに住んでいました。金曜日は日曜日に語るメッセージを仕上げなければならないときですが、夜になると暴走族が繰り出してきて爆音に悩まされていました。住んでいた集合住宅の5階のベランダから、爆音を発しながら暴走するバイクを眺めていますと、パトカーのサイレンが聞こえてきてパトカーと暴走バイクの追っかけっこが始まりました。

その取り締まりの様子を見ながら考えたことは、パトカーの警官はどんな気持ちで追っかけているのだろうか、追われている人は何を思っているのだろうかということでした。

ある時、結婚カウンセリングで警察官の方にお目にかかることになりました。私は自宅のベランダから見た光景について話しました。そうするとその方は交通警官をしていたことがあり、パトカーにも乗務していたことがあるということでした。暴走バイクを追尾するときは、あまり追い詰め過ぎて相手が転倒して怪我をしないか周りの歩行者や他の車を巻き込まないか気を配り、とても緊張しながら運転しているということでした。追尾するパトカーの目的は捕獲ではなく、逃走車の特定だそうです。写真を撮り、特定できたら他の捜査チームに引き継ぐからあまり深追いはしないということでした。緊張しながら運転しているというのは意外な事実でした。

そして別な機会に、元暴走族だったけれども現在は更生しているという花婿の担当をすることになり、どうして週末ごとに暴走を繰り返すのか、パトカーに追われているときはどんな心境なのか聞いてみました。

バイクで暴走している人たちは寂しがり屋さんなのです。誰かに注目してもらわないと生きていけないと思い詰めているから、迷惑行為をしてしまうというのです。だから、山の中の道路で暴走行為をしたらと勧めても意味がない、パトカーに追われているときに満足感があるというのです。

その話を聞いてから週末に暴走バイクの様子を見ていると、バイクのバオーンという音が「かまってくれ、俺を見てくれ」という叫びに聞こえてしまい、とても哀れに思いました。

また、息子が元暴走族だったという父親の話を聞いたことがあります。いくら止めても息子は言うことを聞かないし、道路で爆音を出しているのが聞こえてくると、世間に申し訳ないという気持ちでいっぱいになって生きた心地はしなかったそうです。

そのような暴走する若者も、自分の気持ちを受け止めてくれる人と出会うことで人生は変わっていきます。更生して立派な社会人となり、結婚し、家庭を築いています。会社の後継者として頑張っている人もいます。「かまってくれ、聞いてくれ」という心の叫びを受け止める人間関係作りが大切だと示されます。たとえ若い時にやんちゃをしても、いい出会いがあれば、素晴らしい社会貢献をする人になっていきます。

ある警察署の同じ部署で3人の方が結婚することになったのですが、3人ともチャペル結婚式を希望しました。重ならないように別々のホテルで挙式したのですが、たまたま3カ所とも私が担当することになり、列席していた人もびっくりしていました。3回も列席し、同じ牧師だと間違いなく顔を覚えてしまわれるようです。特殊な葬儀の仕事をしなければならなくなり、警察に書類をもらいに行ったとき、廊下ですれ違う人、エレベーターで一緒になる人があいさつしてこられますので不思議に思っていたら、結婚式にお目にかかっている人だと分かりました。顔を覚えていただいていたおかげで手続きもスムーズにできました。

私たちは自分が試練に出会ったり、物事がうまくいかないときはネガティブになったり、落ち込むこともありますが、神様の隠れた計画が秘められていることを思えば前向きに捉えることができます。

イスラエルの民はモーセに率いられてエジプトを脱出しましたが、シナイの荒野を40年間さまようことになりました。通常の旅行では2週間で行けるところを40年かかってしまいました。しかし、これは決して無意味なことではなく、この荒野での生活を通して信仰も霊性も高められました。また、移動生活とテント生活のエキスパートになったのではないかと思います。

後にユダヤ人がシルクロードの主役になりますが、中東からアジア諸国までの時間が片道2年間というのも、40年間さまよった民からすればなんということはない時間です。荒野で生活していたユダヤ人からすると、どんな地域でも生活が可能ということになります。天地万物を支配しておられる唯一の神を信仰していたユダヤ人はどんな地でも入っていけたといわれます。もしユダヤ人がいなかったら、シルクロードは成立しなかったかもしれません。

シルクロードの最終地点は奈良だったといわれます。古代ユダヤ人によってもたらされた文化と精神は隠された奥義となっていますが、やがて覆いが取り除かれて隠されたものが明らかになる時が来ると思います。神はこの大和の国を愛し、人々を用いてくださいます。宗教者の対話を進め、理解を深め、互いに協力することが求められていると思います。

主はすべての国々の目の前に、聖なる御腕を現した。地の果てもみな、私たちの神の救いを見る。(イザヤ書52:10)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

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