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母ハンナの祈り 穂森幸一(159)

2020年6月11日13時55分 コラムニスト : 穂森幸一
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ハンナは言った。「おお、祭司さま。あなたは生きておられます。祭司さま。私はかつて、ここのあなたのそばに立って、主に祈った女でございます。この子のために、私は祈ったのです。主は私がお願いしたとおり、私の願いをかなえてくださいました。それで私もまた、この子を主にお渡しいたします。この子は一生涯、主に渡されたものです。」こうして彼らはそこで主を礼拝した。(1サムエル記1:26〜28)

私はキリスト教冠婚葬祭の分野で独立しながら伝道を進めていこうということで、最初はブライダルミニストリーに力を注いでいました。さらに事業を発展させて将来の展望も図りたいということで、キリスト教葬儀も手掛けようと試みました。

しかし、なかなか思うように進めることはできませんでした。例えば、棺を仕入れようと思っても、どこに注文したらいいか分からないありさまでした。また業者にネットで発注しても相手にされませんでした。行政やさまざまな機関の応援がなければ前に進めないと思い、まず商工会議所に入会しました。そこで経営革新計画というものがあることを示され、セミナーを受講しました。都道府県知事の認可の必要な事業なのですが、県によって承認を受けるのが難しい所もあり、私たちの県もその一つだと分かって気持ちが萎えました。それでも商工会議所の担当者の協力もあり、何とか県に提出する書類を用意し、窓口に提出しました。1回や2回、書き直しを命じられるのは当たり前であり、中には7回くらいやり直しを命じられて完全に心が折れている経営者もいると聞いて絶望的な気持ちになりました。

私の書類を担当した係官と面接しました。案の定、幾つかの修正点を指摘されました。やっぱり難しいなあと思い、絶望的な気持ちになりました。そうすると係官が意外なことを話してきたのです。「修正箇所を指摘しましたけれども、どのように修正したらいいか分かりませんでしょう。このままではいつまでたっても受理できませんので、ひとつ提案させてください。通常はこのようなことは絶対にしないのですが、私が代わりにやってみてもいいですか。実は私の母親は熱心なクリスチャンでした。いつも祈っているシーンが目に浮かびます。母親は私を教会に連れていこうとしましたが、私は従いませんでした。母親は病気で亡くなっていますので、親孝行したくてもできない状況です。母親に親孝行する気持ちでお手伝いします」と言ってもらったのです。

次の日に電話があり、夜中の2時までかかったが、書類は完成したのでメールで送るということでした。私がやることは署名して捺印するだけでした。経営革新計画の知事承認をもらってからは、業界の協力も得られるようになり、何とか事業を進めることができました。

私がこの体験を通して示されたのは、サムエル記のハンナの祈りでした。ハンナの熱き祈りが預言者サムエルを生み、イスラエルに大きな恵みを生み出しました。係官の母親の祈りが縁もゆかりもないはずの私にも思いがけない恩恵となりました。神様は私たちに味方してくれる人々を必ず備えてくださることが分かりました。

事業をしていく上で自動車が必要になってきましたが、ローンを組むと結果的には高くつくので、銀行で借りて購入したほうがいいという話を耳にしました。銀行は敷居が高いのでやっとの思いで窓口に向かいました。そうすると窓口の担当者が「奥の応接室へどうぞ行ってください」と言うのでおっかなびっくり向かいました。そうするとコーヒーを出してくださり、融資担当者を待つようにということでした。融資担当者に自動車を購入する資金が必要だと話し、自分でもいくらか用意するから、できるだけ購入金額に近いお金を借りたいと説明しました。そうすると、その担当者が「車の費用だけでいいのですか。運転資金も必要でしたら上乗せできますよ。利息は公的機関の支援を受けて安くする方法がありますよ」と説明してくれましたので、そのように進めていただくことにしました。どうしてこんなに親切にしてくれるのか不思議に思いながら帰りました。

実は、私の友人の一人がその銀行の上席だったのですが、たまたま銀行の監視カメラを見たら、私が映っているのに気付き、窓口に指令を出したということでした。彼は私がイースターに海岸で洗礼を受けるとき、立ち会ってくれた人でした。私が伝道者として立ったとき、陰ながら応援してくれていたようです。

私の拙い実例を書きましたが、どうにもならないという状況でも信じて前に進むときに主がすでに備えておられるということはいくらでもあると思います。イエス様が十字架に架けられたときは安息日の直前でしたので、女性たちはイエスに油を塗ることができずに、日曜日の早朝墓に向かいますが、どうやって墓の入り口の石を動かそうかと悩んでいました。解決策が見つからなくてもとにかく現場に向かいます。そうすると石は動かされていました。

そして、週の初めの日の早朝、日が上ったとき、墓に着いた。彼女たちは、「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、だれかいるでしょうか」とみなで話し合っていた。ところが、目を上げて見ると、あれほど大きな石だったのに、その石がすでにころがしてあった。(マルコの福音書16:2〜4)

コロナ禍で事業が思うようにいかず、苦しんでいる人は少なくないと思います。しかし、主は私たちの想像する以上の働きをしてくださいます。一番大切なことは、どんな状況でも生き抜くことです。公的支援を受けることをちゅうちょしてはいけないと思います。役所の窓口がうまく機能しなければ、動いてくださる議員さんもいらっしゃいます。主の働き人のために応援しようとしている陰の支援者もいます。ハンナの祈りは思いがけないところにも届いています。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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