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死に至る病 佐々木満男

2020年5月2日17時26分 コラムニスト : 佐々木満男
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1. 絶望の果てに

「何のために生きているのか分かりません。自分の人生はいったい何だったのか。もう自分に絶望しました。早く死んでしまいたいです。ホームで電車を待っていると、ふらっと飛び込みたくなる衝動にかられます」

一生懸命真面目に家族のために働いてきたのに、ある日突然、妻が2人の幼い子どもを連れて自宅の近所にある実家に帰ってしまった。しばらくして、裁判所に離婚調停が申し立てられ、調停不調で離婚裁判に移行。私は夫側の代理人になったが、打ち合わせの度に、彼は「死にたい、死にたい」と言っていた。

子どもには連絡も取れないし、会わせてももらえない。妻とはうまくいっていなかったので、子どもをかわいがるのが生きがいだった。仕事で疲れ切って帰宅したとき、「あっ、パパだ! パパおかえりなさい!」と歓声をあげて、奥の部屋から走ってきた子どもたちから抱っこをせがまれることほどうれしいことはなかった。だが、今は帰宅しても誰もいない。

あまりにも寂しくて、遠くから子どもたちの姿を一目でも見たいと、休日に妻の実家や子どもの学校の付近を散歩していたら、今度は妻から保護命令を申し立てられ、裁判所から6カ月間の連絡・徘徊禁止命令が出されてしまった。その命令が離婚裁判の継続中は無条件で延長された。

ある日、うっかりして妻の実家付近のコンビニで買い物をしていたら、駆け付けた数人の警官により保護命令違反で現行犯逮捕され3週間も留置された。偶然、彼を見つけた妻が恐れて警察に通報したのだった。

不運にも、警察に捕まったことが会社に知れ、降格、減給処分を受ける。いったん落後した者に対して世間は非常に厳しい。将来の出世の道も閉ざされ、生きる気力を失ってしまう。

このような事例は今、社会にまん延しているのではないだろうか。試練に耐えられず、世の中に失望し、自分に絶望して、死を選ぶ人が後を絶たない。まさに、キルケゴールが言うように、「死に至る病」とは、「絶望」である。

2. 希望の力

そんな彼が、ある時から急に明るくなってきた。「最近はご機嫌のようですが、何かあったのですか?」と聞くと、「えぇ、自分のことを相談していたクリスチャンの友人からゴスペルソングを歌うグループに誘われて、それに参加するようになりました」と言う。「ゴスペルを歌うとそんなに気分が良くなるのですか?」「よく分からないのですが、歌っているうちに涙が出てきます。そして、心が癒やされているように思えるのです。なんとなく生きる希望が湧いてきました」

私が強く勧めた、レイクウッドチャーチの Joel Osteen 牧師の希望のメッセージを、毎日 YouTube で聞いて元気をもらっていることもある。

彼はその後、同じ友人の教会に行くようになり、夫としての至らなさを悔い改め、熱心に聖書を学んでいる。きっと、希望の神と出会い、希望の力によって、自殺願望を乗り越えて明るく生きていくだろう。私は、この夫婦が裁判を通してお互いに和解し、家族が元に戻るようにと祈っている。

失望したければ世の中を見よ。絶望したければ自分を見よ。しかし、希望を持ちたければキリストを見よ。(セーレン・キルケゴール『死に至る病』、哲学者)

人間は、自分の存在価値を確信しているときは、どんな飢餓や拷問にも耐えることができる。(ビクトール・フランクル『夜と霧』、精神科医)

艱難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生み出す。そして、希望は失望に終わることはない。なぜなら、聖霊によって神の愛が私たちの心に注がれているからである。(ローマ5:3〜5)

◇

佐々木満男

佐々木満男

(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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