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将来の夢と希望 穂森幸一(133)

2019年6月13日18時34分 コラムニスト : 穂森幸一
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わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。(エレミヤ書29:11)

かわいい子どもが親に虐待されて死んでしまったという話題などがテレビに出てくると、いたたまれない気持ちになり、思わずチャンネルを変えてしまうこともあります。また、学校でのいじめの問題も減少するどころか陰湿化していると聞きます。また、学校だけでなく職場でもいじめや嫌がらせが深刻化していて、うつになってしまい、退職に追い込まれるケースも少なくないようです。

なぜ、このような社会になってしまったのでしょうか。私は、日本の社会に閉塞感があるのではないかと思います。どうあがいても将来が見通せない状況では気持ちが行き詰まり、弱い者いじめに向かう傾向があるのではないでしょうか。

経済界の重鎮たちも目先の利益追求に走り、いかにコスト削減をするかにきゅうきゅうとしているように思います。大企業の重役といえども平社員から出世してきた人であり、目先の数字にこだわります。

昔の創業者は夢を持っていて、この製品の品質はどこにも負けないとか、世界一の技術を目指すとか気概がありました。周りの人は創業者の掲げる夢に引っ張られているところがあったのではないかと思います。ところが最近では、基礎研究に経費を裂きたがらず、目先の利益、自分の報酬を増やすことに熱心になっているといわれます。これでは会社の将来はないと思いますし、社員も希望を持てなくなります。

一般社会だけでなく、宗教界も閉塞感があります。仏教界でも門徒が減り、寺が維持できなくなったら、地域ごとに統合するとか、廃寺にするという話が盛んに行われているようです。地方のお寺を出て都会に行き、インターネット登録して派遣僧侶となり、メールの指示で法事に行き、謝礼をもらって生活している方々もいらっしゃいます。

キリスト教界でも複数の教会を担当している牧師は珍しくないように思います。また、プロテスタント教会では50歳以上の牧師が9割、50歳以下は1割といわれます。10年、20年先にはどうなるのでしょうか。

しかし、悲観する必要はないと思います。目を上げて、将来を見つめて、夢とビジョンを語り合うことが必要です。大風呂敷と言われようが、大言壮語と言われようが、夢を語る人がいてもよいのではないでしょうか。

その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。その日、わたしは、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。(ヨエル書2:28、29)

世界で一番差別され、迫害されている民族はユダヤ人ではないでしょうか。2千年間、自分たちの祖国も失い、流浪の民となって迫害を受けましたが、滅びることなく、祖国を復興し、化学とテクノロジーの分野では世界をけん引しています。ユダヤ人たちが世界を放浪していたときに抱き続けていた希望は、どんなことがあっても神が彼らを守り、祖国を復興してくださるということでした。

ユダヤ人と日本人は似ていて多くの共通性があるといわれます。事実、陸のシルクロードや海のスパイスロードを通じて古代から交流があり、日本文化にも大きな影響を与えています。また、DNAの面からも共通性があるといわれます。

日本の歴史の中で最も誇るべき時代は、縄文時代ではないかと思います。1万年続いた縄文時代は戦争がなく、海の幸、山の幸に恵まれ、農耕もしていて平和に暮らしていたようです。世界最古の土器は縄文土器であるといわれます。縄文中期には東南アジアから海路、稲作を持ち込み、日本の風土に合うように改良していたといわれます。大陸から持ち込まれたものが普及したといわれていましたが、コメのDNAを研究した結果、日本独自に発達したものという結論になっているそうです。

日本が1万年以上存続できた理由は、周囲を海に囲まれた日本列島があったからだといわれます。大陸では好戦的な民族や強い国家が現れると、従属していくか、滅ぼされるしかありませんでした。陸続きの国ではどこにも逃げ場はなく、最後は海を渡り、日本列島に来るしかないという人々もいました。

古来、日本の人々は外来者に優しく寛容な気持ちで受け入れていました。長い歴史の中で、この国には奴隷制度がなかったというのは誇るべきことです。陸路や海路を経由してさまざまな文化や伝統が持ち込まれ、日本独自のものとして進化させてきました。歴史を学び、古代の日本人に目を向けるときに、先達の偉大さが分かり、将来の指針も示されます。

グローバリズム精神で世界に目を向け、目先の利益ではなく、伝統と技術を守る姿勢を大切にするとき、日本の進むべき方向も見いだせると思います。また、古代人がそうであったように、海外から来る人々を寛大な気持ちで受け入れ、海外の文化を吸収していく貪欲さを持つときに、この国の将来も生きてくると思います。神の霊が注がれるとき、老若男女問わず、新しい力を得て前進できます。

それゆえ、主はあなたがたに恵もうと待っておられ、あなたがたをあわれもうと立ち上がられる。主は正義の神であるからだ。幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は。(イザヤ書30:18)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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