Skip to main content
2025年11月4日21時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

将来の夢と希望 穂森幸一(133)

2019年6月13日18時34分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。(エレミヤ書29:11)

かわいい子どもが親に虐待されて死んでしまったという話題などがテレビに出てくると、いたたまれない気持ちになり、思わずチャンネルを変えてしまうこともあります。また、学校でのいじめの問題も減少するどころか陰湿化していると聞きます。また、学校だけでなく職場でもいじめや嫌がらせが深刻化していて、うつになってしまい、退職に追い込まれるケースも少なくないようです。

なぜ、このような社会になってしまったのでしょうか。私は、日本の社会に閉塞感があるのではないかと思います。どうあがいても将来が見通せない状況では気持ちが行き詰まり、弱い者いじめに向かう傾向があるのではないでしょうか。

経済界の重鎮たちも目先の利益追求に走り、いかにコスト削減をするかにきゅうきゅうとしているように思います。大企業の重役といえども平社員から出世してきた人であり、目先の数字にこだわります。

昔の創業者は夢を持っていて、この製品の品質はどこにも負けないとか、世界一の技術を目指すとか気概がありました。周りの人は創業者の掲げる夢に引っ張られているところがあったのではないかと思います。ところが最近では、基礎研究に経費を裂きたがらず、目先の利益、自分の報酬を増やすことに熱心になっているといわれます。これでは会社の将来はないと思いますし、社員も希望を持てなくなります。

一般社会だけでなく、宗教界も閉塞感があります。仏教界でも門徒が減り、寺が維持できなくなったら、地域ごとに統合するとか、廃寺にするという話が盛んに行われているようです。地方のお寺を出て都会に行き、インターネット登録して派遣僧侶となり、メールの指示で法事に行き、謝礼をもらって生活している方々もいらっしゃいます。

キリスト教界でも複数の教会を担当している牧師は珍しくないように思います。また、プロテスタント教会では50歳以上の牧師が9割、50歳以下は1割といわれます。10年、20年先にはどうなるのでしょうか。

しかし、悲観する必要はないと思います。目を上げて、将来を見つめて、夢とビジョンを語り合うことが必要です。大風呂敷と言われようが、大言壮語と言われようが、夢を語る人がいてもよいのではないでしょうか。

その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。その日、わたしは、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。(ヨエル書2:28、29)

世界で一番差別され、迫害されている民族はユダヤ人ではないでしょうか。2千年間、自分たちの祖国も失い、流浪の民となって迫害を受けましたが、滅びることなく、祖国を復興し、化学とテクノロジーの分野では世界をけん引しています。ユダヤ人たちが世界を放浪していたときに抱き続けていた希望は、どんなことがあっても神が彼らを守り、祖国を復興してくださるということでした。

ユダヤ人と日本人は似ていて多くの共通性があるといわれます。事実、陸のシルクロードや海のスパイスロードを通じて古代から交流があり、日本文化にも大きな影響を与えています。また、DNAの面からも共通性があるといわれます。

日本の歴史の中で最も誇るべき時代は、縄文時代ではないかと思います。1万年続いた縄文時代は戦争がなく、海の幸、山の幸に恵まれ、農耕もしていて平和に暮らしていたようです。世界最古の土器は縄文土器であるといわれます。縄文中期には東南アジアから海路、稲作を持ち込み、日本の風土に合うように改良していたといわれます。大陸から持ち込まれたものが普及したといわれていましたが、コメのDNAを研究した結果、日本独自に発達したものという結論になっているそうです。

日本が1万年以上存続できた理由は、周囲を海に囲まれた日本列島があったからだといわれます。大陸では好戦的な民族や強い国家が現れると、従属していくか、滅ぼされるしかありませんでした。陸続きの国ではどこにも逃げ場はなく、最後は海を渡り、日本列島に来るしかないという人々もいました。

古来、日本の人々は外来者に優しく寛容な気持ちで受け入れていました。長い歴史の中で、この国には奴隷制度がなかったというのは誇るべきことです。陸路や海路を経由してさまざまな文化や伝統が持ち込まれ、日本独自のものとして進化させてきました。歴史を学び、古代の日本人に目を向けるときに、先達の偉大さが分かり、将来の指針も示されます。

グローバリズム精神で世界に目を向け、目先の利益ではなく、伝統と技術を守る姿勢を大切にするとき、日本の進むべき方向も見いだせると思います。また、古代人がそうであったように、海外から来る人々を寛大な気持ちで受け入れ、海外の文化を吸収していく貪欲さを持つときに、この国の将来も生きてくると思います。神の霊が注がれるとき、老若男女問わず、新しい力を得て前進できます。

それゆえ、主はあなたがたに恵もうと待っておられ、あなたがたをあわれもうと立ち上がられる。主は正義の神であるからだ。幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は。(イザヤ書30:18)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 祖国と同胞への愛 穂森幸一(132)

  • 平和な家庭 穂森幸一(131)

  • 聖なる仲介者 穂森幸一(130)

  • 赦しの秘跡 穂森幸一(129)

  • 結婚生活に潜む誘惑 穂森幸一(128)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(251)聖書と考える「良いこと悪いこと」

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • 主につながり主に求めよう 万代栄嗣

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • 地球環境の守り人 穂森幸一

  • 新総主事が就任、国際理事会が新体制に WEA第14回総会「ソウル宣言」採択し閉幕

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 聖書が教える「行いによる義」 菅野直基

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.