Skip to main content
2025年7月6日06時46分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

将来の夢と希望 穂森幸一(133)

2019年6月13日18時34分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。(エレミヤ書29:11)

かわいい子どもが親に虐待されて死んでしまったという話題などがテレビに出てくると、いたたまれない気持ちになり、思わずチャンネルを変えてしまうこともあります。また、学校でのいじめの問題も減少するどころか陰湿化していると聞きます。また、学校だけでなく職場でもいじめや嫌がらせが深刻化していて、うつになってしまい、退職に追い込まれるケースも少なくないようです。

なぜ、このような社会になってしまったのでしょうか。私は、日本の社会に閉塞感があるのではないかと思います。どうあがいても将来が見通せない状況では気持ちが行き詰まり、弱い者いじめに向かう傾向があるのではないでしょうか。

経済界の重鎮たちも目先の利益追求に走り、いかにコスト削減をするかにきゅうきゅうとしているように思います。大企業の重役といえども平社員から出世してきた人であり、目先の数字にこだわります。

昔の創業者は夢を持っていて、この製品の品質はどこにも負けないとか、世界一の技術を目指すとか気概がありました。周りの人は創業者の掲げる夢に引っ張られているところがあったのではないかと思います。ところが最近では、基礎研究に経費を裂きたがらず、目先の利益、自分の報酬を増やすことに熱心になっているといわれます。これでは会社の将来はないと思いますし、社員も希望を持てなくなります。

一般社会だけでなく、宗教界も閉塞感があります。仏教界でも門徒が減り、寺が維持できなくなったら、地域ごとに統合するとか、廃寺にするという話が盛んに行われているようです。地方のお寺を出て都会に行き、インターネット登録して派遣僧侶となり、メールの指示で法事に行き、謝礼をもらって生活している方々もいらっしゃいます。

キリスト教界でも複数の教会を担当している牧師は珍しくないように思います。また、プロテスタント教会では50歳以上の牧師が9割、50歳以下は1割といわれます。10年、20年先にはどうなるのでしょうか。

しかし、悲観する必要はないと思います。目を上げて、将来を見つめて、夢とビジョンを語り合うことが必要です。大風呂敷と言われようが、大言壮語と言われようが、夢を語る人がいてもよいのではないでしょうか。

その後、わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。その日、わたしは、しもべにも、はしためにも、わたしの霊を注ぐ。(ヨエル書2:28、29)

世界で一番差別され、迫害されている民族はユダヤ人ではないでしょうか。2千年間、自分たちの祖国も失い、流浪の民となって迫害を受けましたが、滅びることなく、祖国を復興し、化学とテクノロジーの分野では世界をけん引しています。ユダヤ人たちが世界を放浪していたときに抱き続けていた希望は、どんなことがあっても神が彼らを守り、祖国を復興してくださるということでした。

ユダヤ人と日本人は似ていて多くの共通性があるといわれます。事実、陸のシルクロードや海のスパイスロードを通じて古代から交流があり、日本文化にも大きな影響を与えています。また、DNAの面からも共通性があるといわれます。

日本の歴史の中で最も誇るべき時代は、縄文時代ではないかと思います。1万年続いた縄文時代は戦争がなく、海の幸、山の幸に恵まれ、農耕もしていて平和に暮らしていたようです。世界最古の土器は縄文土器であるといわれます。縄文中期には東南アジアから海路、稲作を持ち込み、日本の風土に合うように改良していたといわれます。大陸から持ち込まれたものが普及したといわれていましたが、コメのDNAを研究した結果、日本独自に発達したものという結論になっているそうです。

日本が1万年以上存続できた理由は、周囲を海に囲まれた日本列島があったからだといわれます。大陸では好戦的な民族や強い国家が現れると、従属していくか、滅ぼされるしかありませんでした。陸続きの国ではどこにも逃げ場はなく、最後は海を渡り、日本列島に来るしかないという人々もいました。

古来、日本の人々は外来者に優しく寛容な気持ちで受け入れていました。長い歴史の中で、この国には奴隷制度がなかったというのは誇るべきことです。陸路や海路を経由してさまざまな文化や伝統が持ち込まれ、日本独自のものとして進化させてきました。歴史を学び、古代の日本人に目を向けるときに、先達の偉大さが分かり、将来の指針も示されます。

グローバリズム精神で世界に目を向け、目先の利益ではなく、伝統と技術を守る姿勢を大切にするとき、日本の進むべき方向も見いだせると思います。また、古代人がそうであったように、海外から来る人々を寛大な気持ちで受け入れ、海外の文化を吸収していく貪欲さを持つときに、この国の将来も生きてくると思います。神の霊が注がれるとき、老若男女問わず、新しい力を得て前進できます。

それゆえ、主はあなたがたに恵もうと待っておられ、あなたがたをあわれもうと立ち上がられる。主は正義の神であるからだ。幸いなことよ。主を待ち望むすべての者は。(イザヤ書30:18)

※古代日本とユダヤ人との関係に関する本コラムの内容は、あくまでも筆者の個人的な見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 祖国と同胞への愛 穂森幸一(132)

  • 平和な家庭 穂森幸一(131)

  • 聖なる仲介者 穂森幸一(130)

  • 赦しの秘跡 穂森幸一(129)

  • 結婚生活に潜む誘惑 穂森幸一(128)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 聖書のイエス(12)「初めに、ことばがあった」 さとうまさこ

  • ワールドミッションレポート(7月6日):タイ 麗しきかな、良き知らせを告げる者の足は

  • ワールドミッションレポート(7月5日):コロンビア コカ農家から最前線の福音伝道者へ

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • シリア語の世界(27)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳 川口一彦

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.