2018年に殺害されたカトリック宣教師は40人、約半数がアフリカ

2019年1月23日13時37分 印刷
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周囲を南アフリカ共和国に囲まれた世界最南の内陸国であるレソト王国にある聖マイケル大聖堂。人口約220万人のうち、大部分がキリスト教徒(5割がプロテスタント、4割がカトリック)とされている。(写真:Andrew Moore)
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バチカン(ローマ教皇庁)のフィデス通信(英語)によると、2018年に殺害されたカトリックの宣教師は40人で、聖職者にとって最も危険な大陸はアフリカだった。

17年の死者は23人だったが、18年は2倍近い40人となった。そのうち35人が司祭で、神学生が1人、一般信徒は4人だった。

聖職者が最も危険な地域は8年連続で中南米だった。しかし18年は、アフリカでの死者数が中南米を抜き、司祭19人、神学生1人、信徒の女性1人が殺害された。

「劣悪な社会環境の中で、未遂も含め無残な強盗事件が引き起こされ、多くの宣教師が命を落とした。そのような環境下では暴力は日常茶飯事だ。国家権力は腐敗や妥協で形骸化したり、弱体化したりしており、宗教は本来の目的を外れて利用されている」とフィデス通信は伝えている。

「司祭や修道士、一般信徒はどこでも一般市民と同じ日常生活を送り、万人に向けられた愛と奉仕で福音の証し人となっている。希望と平和の使者として、彼らは弱者の苦しみを軽減しようと努め、声を上げている。弱者の踏みにじられた権利を擁護し、悪と不正を正すためだ」

「宣教師たちは自らの身の危険を顧みず、現地当局や所属組織の上からの要請に応じ、その職務に留まっている。危険の中でもそうするのは、自らに課された使命に忠実であるためだ」

昨年は、プロテスタントの宣教師も多く亡くなっており、メディアで取り上げられた。中でも注目を集めたのは、米オーラル・ロバーツ大学の卒業生、ジョン・アレン・チャウ氏の事件だ(関連記事:「宣教師」の米国人男性、インド洋の孤島「北センチネル島」で殺害される)。

チャウ氏は昨年11月、インド洋のベンガル湾南部に位置する北センチネル島で、島民が放った弓矢により命を落とした。北センチネル島の島民は、史上最後の新石器時代の部族と考えられており、侵入者は一切受け付けず、インド当局も島民への接触を禁止していた。

チャウ氏は、現代文明と未接触の部族に福音を伝えるため長年学んでいたという。宣教訓練を行った米宣教団体「オールネイションズ」は、チャウ氏の人柄を称賛したが、20代の青年が命を落としたこの事件は、現代における宣教方法の適切性をめぐり物議を醸した。

オールネイションズの国際リーダーシップチームのメンバーであるパム・アールンド氏はクリスチャンポストに対し、チャウ氏は「私がこれまで共に働かせていただいた方々の中で、最も優れた学習者の一人でした」と語った。「彼は3日に1冊くらいの割合で読書をしていました。私が推薦した宣教関連の書籍を読んでいました」

チャウ氏の遺族も「(彼は)神を愛していました」と語り、チャウ氏の願いは「困っている人たち」を助けることだったと証言している。

一方、米インディアナ州出身のチャールズ・ウェスコ氏は昨年10月、カメルーンの政情不安と紛争の中で命を落とした。ウェスコ氏は10月初め、家族と共に所属教会から宣教師として派遣されたばかりだったが、妻と息子の目前で銃弾に倒れた(関連記事:カメルーンで米国人宣教師殺害される、妻と子の目前で 派遣1カ月の惨事)。

ウェスコ氏の母親であるレベッカさんは、息子が天国にいることを確信していると語る。

「疑う余地はみじんもありません。息子には罪がありましたが、神に赦(ゆる)しを求めていたからです。息子は心の底から神を愛したいと願っていました。自分の命は二の次でした」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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