Skip to main content
2025年10月17日10時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(43)高齢者に寄り添う地道な働き 広田信也

2018年4月5日10時57分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム

「あなたに寄り添わせてください」というメッセージと共にブレス・ユア・ホーム(株)を創設してから4年近い歳月が流れた。当初から業務内容が決まっているわけではなく、日本宣教を後押しするビジネスの創出を模索し続ける毎日が、今もずっと続いている。

私たちの思いに共感し、応援してくださる方が増えてきたが、いまだに皆さんに使っていただけるビジネスツールを提供できていない。企業の退職金で始めた事業も財政的には危機的な状況にある。しかしながら、不思議なほど充実した営みに心を躍らせる日々が続いているのは有り難い。

この働きを起点として、教会を離れた方が再び教会につながった例や、新たに信仰を持たれた方の情報が全国から入ってくるようになった。私のところに届いていないうれしい情報が、他にもかなりあるに違いない。

当社の働きは日本全国を対象としているので、基本的に依頼者に寄り添う働きは、地域教会の皆さんにお任せしている。私は、会ったことのない依頼者を、行ったことのない地域教会に紹介しているのである。

依頼者は、教会に集いたいとも、クリスチャンに寄り添ってほしいとも言わないのが常である。ただ当社の提案する出張サービスの内容を見て、問い合わせを下さるのである。時には長い電話となり、カウンセリングだけで終わることも多い。

しかし、こちらから熱心に「寄り添わせてください」と伝えると、私たちが牧師を中心としたプロテスタント教会の人間であることを知った上で、依頼を下さることになる。

緊急の葬儀依頼の場合は、依頼内容がはっきりしているので、迅速に葬儀社を手配し、地域教会の牧師に司式をお願いする。その場合、葬儀を起点として依頼者家族と牧師や教会とのつながりが始まる。

葬儀相談や墓地相談、各種冠婚葬祭、また話し相手や付き添いの依頼では、とにかく面着してお話を聞かせていただくようにお願いをする。

依頼者の近隣にある地域教会の中に、最善の人材が備えられていると期待して依頼を受けるわけだが、人材を見いだせない場合も頻繁にある。そのような折は、自分自身で出かけていくことになる。

昨年、未信者家庭の女性より、老人ホームに入居中のお父様のことで相談があった。老人ホームでは、日常生活に大きな不自由はないが、認知症が進んで外出ができなくなり、友人もなく、話す機会も少ないため、今後を心配されての相談だった。

近隣で寄り添える人材が見いだせなかったため、相談を下さった女性とお父様に会ってお話を伺い、当社の「話し相手・付き添いサービス」を使って、私自身が訪問させていただくようにした。

この数カ月、毎週訪問させていただき、良い時間を持たせていただいているが、いずれ地域教会と連携できるようにしたいと考えている。

老人ホームはそれぞれに特徴があるが、どこも大勢の高齢者が入居され、スタッフは息つく暇もないほど忙しい。身の回りのお世話だけで、じっくり話し相手になる余裕はあまりない。

訪問してくれる家族や友人に恵まれ、快適に過ごされる入居者もいるだろうが、核家族化の進んだ現代では、訪問者は限られてくる。認知症が進むと、外出しても帰り道が分からなくなるため、ホームの外には勝手に出られない。

そのような中、依頼のあったお一人とだけ、じっくりと交わる時間を持たせていただく。傾聴に徹することが基本だが、話題を確保するためには、事前予習も欠かせない。天気予報を確認して、外出する準備も怠らないようにする。

専門的な知識も資格も必要としない介護保険外サービスであるため、一般の事業としては成り立ちにくい。しかし、キリストの御霊を内に宿すクリスチャンが寄り添うことには大きな意味があると感じている。

一人の人が寄り添う背後には、地域教会の皆さんをはじめとした連携者の祈りがある。さらに、次第に弱さが増してくる高齢者に対し、溢れるばかりの主ご自身の慈しみが注がれてくる。私たちの内には、主の手足となる喜びが湧き上がってくるのである。

高齢化、核家族化の進んだ日本では、キリスト教葬儀をはじめとする冠婚葬祭に寄り添うことも大切であるが、このような高齢者に寄り添う地道な働きによって初めて実を結ぶのだろう。今後とも地域教会と良い連携を持って、主の足跡に従う歩みをさせていただきたいものである。

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也ブレス・ユア・ホーム
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(42)「終活」事情の変化 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(41)お話し相手・付き添いサービス 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(40)「天国」を指し示す牧師 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(39)ある宣教師家族に寄り添って 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(38)人、金、物の流れ 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 花嫁(35)古い人を脱ぎ捨てて 星野ひかり

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.