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日々是ハレルヤ

日々是ハレルヤ(8)料理も信仰も引き算が大切 横坂剛比古

2017年10月16日07時05分 コラムニスト : 横坂剛比古
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関連タグ:横坂剛比古

主の御名をあがめます。

マロです。週の初めの月曜日、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。涼しくなってきましたから、近頃よく家で鍋を食べています。あれやこれやといろいろ入れるのも楽しいですが、豚肉、豆腐、ネギ、椎茸(しいたけ)、白菜と、シンプルな材料でやるほうが好きです。あんまりいろいろ入れてしまうと雑味が出ますからね。さてさて、今日もゆるゆる始めます。

日々、僕が属している上馬キリスト教会のツイッターの更新をしていて、クリスチャンの方から時々こんな質問をいただきます。「教会が◯◯の状態で、これを改善するためにこんなことをしていますが、結果が出ません。さらにどんなことをすれば改善すると思いますか」

教会に限らず、何かをしていて、「このままではいけない」という時、人は自然と「何かをしなければ!」と思います。つまり、「何かが足りないから、足さなければいけない」と足し算の発想で考えてしまうんです。でも、これって実は必ずしも事態の解決や改善につながるとは限りません。むしろ事態を悪くしてしまうこともかなり多いんです。

何年か前に行政書士の試験勉強をしていたのですが、勉強期間中、やっぱり「ちょっと最近、調子が悪いな」ということはどうしても生じます。そんな時、僕は「もっと勉強時間を増やそう」とか「新しい参考書を買ってみよう」じゃなくて、「勉強時間を減らしてみよう」とか「この1冊に集中しよう」と考えました。例えば、「1日3時間以上」と決めていた勉強時間を「1日3時間以内」と決めてみたりするのです。あれこれいろいろやり過ぎると、脳みそが情報のオーバーロードを起こして混乱してしまいますから、情報量を減らして脳みそを整理してあげるんです。そうすると、勉強の効率が良くなる上に、睡眠時間も余暇もしっかり取れますから、まただんだん調子が上がったりするんです。

教会もこの例と同じ側面が大いにあると思います。つまり、「教会にはもっと引き算が必要!」ということです。

「若い人が来ない」「活気がない」「礼拝から離れる教会員が増えてきた」などなど、問題は教会によってさまざまでしょうけれど、そんな「このままじゃいけない」という時、多くの教会は「何かをやらなくては!」と「足し算」の発想をしてしまうのではないでしょうか。「若者向けの音楽集会をやろう」だとか、「礼拝をもっと明るく楽しい雰囲気でやろう」だとか、「求道者向けの聖書研究会をやろう」だとか、「しばらく来ていない人にハガキを出そう」だとか、他にもいくらでも例はあるでしょうが、とにかく「今していない何かをせねば!」と思ってしまうことが多いのではないでしょうか。

もちろん、常にそれがいけないとは言いません。「足し算」が功を奏するケースだって多々あります。しかし、いつも必ずしもそうだとは限りませんし、本当は「引き算」が必要な時に「足し算」をしてしまうと、これはなかなか厄介(やっかい)なことになったりします。

「何かをする」ということ、これにはコストがかかるんです。もちろん金銭的なコストもあるでしょうが、ここで僕が言いたいのは、教会員の労力や気力も明らかなコストであり、それは限られている資源なのだということです。まして「人が少ない」「若者が来ない」と悩んでいる教会にとって、それはなおさら貴重な資源です。金銭的なコストに関しては、収入の増加がない限り、何かの予算を増やせば、その代わりに何かの予算を削らなければならないということは自然に分かるのに、労力・気力のコストとなると、これを無尽蔵の資源だと思っている教会が、失礼で生意気な意見かもしれませんが、多いように見えます。

私たち上馬キリスト教会のツイッター伝道は、実はこの「引き算」の考え方で始まったものです。私たちは小さな教会ですから、使える労力コストが少ない。では、できるだけ少ない労力コストでできる伝道法を探ろう、ということで始まったのが、あのツイッター伝道です。これなら労力が少なくすむ上に、スマホ1つあれば「電車に乗ってる間」とか「お風呂が沸くまでの間」とか、いわゆるスキマ時間も利用して伝道することができるので、効率よく労力コストを使うことができます。「楽して福音を伝える」というコンセプトは、そんなふうに生まれたんです。

労力の資源を使い切った教会員たちがいつも疲れた顔をしている。そんな姿をノンクリスチャンの方が見たら、「ああ、教会って大変な場所なんだな。やっぱり自分には無理だ」と思ってしまうかもしれません。教会から出てくる人たちが疲れた顔で道を歩いていたら、それを見かけた街の人も、「教会ってつらそう」とか思ってしまうかもしれません。

イベントの準備のために教会員に余裕がなく、せっかく来てくれた新しい人とゆっくり話す時間を取れないなら本末転倒です。いくら「くつろいでくださいね」と言われたところで、周りで自分以外の人たちがバタバタしていたら、安心してくつろいでなんていられません。居心地が悪くなってしまうでしょう。「今度ゆっくり話を聞かせてくださいね」とか言いつつ、次の週も忙しい。また次の週も忙しい。その「今度」はいつになっても訪れません。それが本当に新しい人を求める教会の態度としてふさわしいでしょうか。

さらに言えば、教会はそもそも、そういったコストを消費する場ではないのです。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイ11:28、新改訳第3版)と書いてあるように、教会は人が休む場であるのです。礼拝によって労力・気力のコストを回復し、そして元気に月曜日からの仕事や学業などの場に派遣される、それが礼拝であり、教会の本来の役割であるはずです。その「癒やしの御業」こそ、私たちが教会にノンクリスチャンの方を誘う時の最大の「目玉商品」になるんじゃないでしょうか。今の世の中、クリスチャンもノンクリスチャンもみんな疲れていますから。「癒やし」がこれほど求められている時代もなかなかないでしょう。そして「癒やし」は本来、教会の十八番であるはずです。

教会でなく、個人の信仰生活にしても、「何となくしっくりこないな」「このままではいけないな」という方はいませんか。そんな時に「祈りも、奉仕も、礼拝も、伝道も、慈善活動も、もっともっと頑張らないと!」なんて思って、かえって疲れたり、プレッシャーに追い込まれたりしてしまったりしている方はいませんか。そんな方は反対に、「もっと祈りと礼拝だけに集中しよう」とか「少し奉仕を減らしてみよう」とか、「引き算」の発想をしてみてください。きっと楽になりますし、信仰生活が充実するかと思います。

今回もまた長くなってしまいました。読んでて疲れませんでしたか。僕は書いてて少し疲れたので、今夜は簡単にできるカレー鍋にしようと思います。白菜とキャベツ、どっちにしようかな。両方入れちゃうと、ダメなんです。

それではまたいずれ。主にありて。マロでした。

◇

横坂剛比古

横坂剛比古

(よこさか・たけひこ)

1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒、バークリー音大CWP卒。作曲家、ベーシスト、行政書士、コラムニスト、WEBディレクターなどなど、神様の導くままに生きていたらムカデのように何足ものワラジを履くようになってしまったクリスチャン。上馬キリスト教会ツイッター「中の人・まじめ担当」。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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