Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日々是ハレルヤ

日々是ハレルヤ(7)クリスチャンはいい人なんかじゃない! 横坂剛比古

2017年10月2日06時50分 コラムニスト : 横坂剛比古
  • ツイート
印刷
関連タグ:横坂剛比古

主の御名をあがめます。

マロです。週の初めの月曜日、皆さま、いかがおすごしでしょうか。

昨夜は秋刀魚(さんま)の塩焼きを食べました。秋の味覚の代表選手ですよね。これを食べなきゃ、秋を満喫したとは言えません。肝(きも)の香りで満たされた口の中に焼酎を流し込むと、これはもう至福です。

え?「クリスチャンもお酒を飲むんですか」って?ええ、飲みますとも、呑(の)みますとも。少なくとも僕は大好きです。さて、今日もゆるゆると始めてまいりましょう。

先日、事務所の近くの道を歩いていたら、近所のおばさんが何やら新興宗教のチラシを配っていました。顔見知りの方でしたから、話しかけたら、「あんたもどう?」と誘われました。もちろん、「いやいや、実は僕はクリスチャンだから」と断りましたが、そうしたらこう言われました。

「キリスト教かー、あたしも前に入ってたことがあったけどね。でも、あたしはいくら頑張っても、いい人になんてなれなかったよ」

ノンクリスチャンのクリスチャンに対するイメージをすごく端的に表された気がして、僕は少しギョッとしました。「お前らは偽善者じゃないか」と言われた気がしたのです。

また、ギョッとしたすぐ後にハッともしました。そうか、この人は「いい人じゃなきゃクリスチャンは務まらない」と思っている。逆に言えば、「クリスチャンはみんないい人だ」と思っているんだな、と。さらに考えると、この人は前に教会に通っていた時は、「いい人にならなくちゃ」と、とても頑張ったのだろうな、と。でも、自分が思うような「いい人」になれずに苦しんで、そして挫折し、神様から離れてしまったのだろうな、と。

どんな努力をしたかは分かりません。「お酒やタバコをやめなきゃ」と思ったかもしれませんし、「困っている人みんなに優しくしなきゃ」と思ったかもしれません。「ボランティアをたくさんしなきゃ」とか、「募金をしなきゃ」とか思ったかもしれません。でも、とにかく頑張って、苦しんで、挫折して、教会を離れてしまったのです。

じゃあ、僕はクリスチャンだけれども、このおばさんがクリスチャンに期待しているような「いい人」だろうか。いやいや、まったくそんなわけはありません。僕なんか正直に言ってしまえば、お酒もタバコも大好きですし、困っている人がいても、自分が疲れていたら、見ないふりをして通り過ぎたりしてしまいます。時には人の悪口を言ってしまうこともありますし、それどころか殴り合いのケンカをすることさえあります。やらなきゃいけないことを後回しにしてサボることもありますし、仕事上でウソをつくことだってあります。妙齢の女性は好きですし、そんな人の前ではいらぬ見栄(みえ)を張ってしまうことだってあります。

そんなもんですから、僕なんてもうまったくこのおばさんが期待するような「いい人」なんかじゃないわけです。そんな僕がクリスチャンだと堂々と名乗り、あろうことか「クリスチャントゥデイ」でこのような連載記事を書いたりまでしているわけですから、なんだかもう、僕はおばさんに対して申し訳ないような気分になってきました。

でも、あえて声を大にして言います。開き直るようで申し訳ないですが、言います。

「クリスチャンはいい人なんかじゃないし、いい人である必要もない!」

クリスチャンの方、またはクリスチャンではないけれども教会に通っているという方で、自分が「いい人」でないことに苦しんでいる方はいませんか。「いい人にならなきゃ」と自分を追いつめている方はいませんか。いいんです、「いい人」なんかじゃなくて。

通っている教会にいる周りの方がみんな「いい人」に見えて、それで「いい人」じゃない自分との落差を感じたりしていませんか。劣等感を抱いたりしていませんか。大丈夫です。落差なんてありません。劣等感なんて抱く必要はこれっぽっちもありません。

もう、思い切って言ってしまいますけど、その教会の人たち、誰一人「いい人」なんかじゃないですよ!

人は誰もが罪を犯す存在ですし、清く正しくなんて生きられない存在なんです。「義人はいない。一人もいない」と聖書にも書いてある通りです。クリスチャンは自分がそんな罪深い存在であること、「いい人」なんかじゃないということを神様の前で公に認めたという、ただそれだけの人です。くだけた言い方をすれば、「俺は悪いやつだー!」と宣言した人がクリスチャンであり、その集合体が教会です。

もし教会が「いい人のふりをして」いるなら、それはむしろ伝道の邪魔になってしまいます。「いい人でいなきゃ」というプレッシャーは、想像以上に教会を訪れる人々に襲いかかりますし、定期的に通うようになった方にはなおさらです。もっと言えば、すでに洗礼を受けてクリスチャンになった方をも苦しめます。教会はもっと自分たちの「いい人じゃない」部分を正直に見せるべきではないでしょうか。

私たちクリスチャンは洗礼を受ける時に、自分が罪人であると自分で認めたはずです。はっきりと告白したはずです。そして、今も毎週の礼拝で罪の告白をしているはずです。私たちは罪人なんです。罪人であり、それを神様と会衆の前で公に認めた以上、もはや自分の罪を隠す必要なんてありません。きつい言い方をしますが、「自分はすでに救われたのだから、罪人ではないのだ!清く正しい人間になったのだ!」と言う人がいるなら、その人は教会を去るか、もう一度初めから聖書の勉強をやり直したほうがいいでしょう。

少し教会批判みたいになってしまいましたが、私たちの教会も含め、「いい人プレッシャー」というのは、教会やクリスチャンが最も陥りやすい落とし穴の1つだと思うんです。これはもはやサタンの働きであると僕は思っています。サタンが人々を教会から離れさせようとして仕掛けた巧妙なワナ、それがこの「いい人プレッシャー」です。

ノンクリスチャンの友人に時々、「お前みたいなやつでも務まるなら、俺でもクリスチャンできるな」なんて言われます。そんなことを言われると、実は少しうれしいんです。「お前は悪いやつだ」と悪口を言われているわけですが、それがうれしいんです。なぜなら、その友人にとって教会と神様の救いへの距離が少し縮まったということですから。だから、そう言われたら、こう答えます。「このくらい悪くなきゃ、むしろクリスチャンなんて務まらんよ」

いい人なんかじゃ務まらない、むしろ悪いやつにこそふさわしい。それが主の与えてくださった救いなのだと思います。

「昔は俺もワルだったんだぜ」とワルさ自慢をしている人たちを時々居酒屋で見かけますけど、あれと同じように、「先週も俺はワルだったぜ」と教会で毎週ワルさ自慢会を開催しちゃうくらいのほうが、少なくとも「先週、私はこんなにいいことをしました」なんて自慢会をするよりははるかに健全かもしれません。居酒屋でも、そんな自慢をしている人はいません。なぜなら、そんなの楽しくないし、誰も幸せな気分にならないって、みんな知っているからです。

教会って、居酒屋に見習うべきところがいくらかあるかもしれませんね。手始めに、今度の礼拝後のランチは秋刀魚を焼こうかしら。焼酎はさすがに難しいとしても。たぶん、煙だらけになって怒られるな(笑)。

それではまたいずれ。主にありて。マロでした。

◇

横坂剛比古

横坂剛比古

(よこさか・たけひこ)

1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒、バークリー音大CWP卒。作曲家、ベーシスト、行政書士、コラムニスト、WEBディレクターなどなど、神様の導くままに生きていたらムカデのように何足ものワラジを履くようになってしまったクリスチャン。上馬キリスト教会ツイッター「中の人・まじめ担当」。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:横坂剛比古
  • ツイート

関連記事

  • 日々是ハレルヤ(6)虹は何色ですか? 横坂剛比古

  • 日々是ハレルヤ(5)宿題の救済措置はあるの? 横坂剛比古

  • 日々是ハレルヤ(4)イマジン問題 横坂剛比古

  • 日々是ハレルヤ(3)律法は夏休みの宿題 横坂剛比古

  • 日々是ハレルヤ(2)伝道は焼きいも屋さん方式で 横坂剛比古

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.