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トランプ大統領の大英断か? 次期駐日大使にウィリアム・ハガティ氏!

2017年4月2日20時10分 コラムニスト : 青木保憲
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関連タグ:ドナルド・トランプ青木保憲

トランプ政権が誕生して2カ月がたった。その間に、中東から入国する人々を制限したり、一部マスコミの締め出しを断行したり、いろいろな意味で「剛腕、横暴、無知」をさらけ出すトランプ氏。3月24日には、オバマケアに替わる政権の目玉の医療保険法案を議会で可決へ導けなかったようで、批判の声はさらに拡大しているようだ。米国の行く末は依然不透明であり、それだけ目が離せない模様だ。

そんな中、日本に対する彼の関わり方を占う上で絶対に欠かせないのが駐日大使という存在である。オバマ時代は、日本でも大人気のケネディ大統領にあやかってか、ケネディの娘、キャロラインさんを指名して喝采を日本から浴びた。

しかし、トランプ大統領はどちらかというと、日本では無名に近いウィリアム・ハガティ氏を任命した。知名度やスター性を重視した人選とは言えないことは確かである。今回の人選は、おそらく日本側からすると「誰?」という程度にしか見えないだろう。

ただし、筆者にとってハガティ氏は、もちろん1度も会ったことはないが、とても近いところにいる人物である。その理由は、彼がテネシー州ナッシュビル出身だからである。

実はこう見えても私、ナッシュビルにはこの5年間で10回訪問しており、そのたびにいろんな人脈を広げてきた。その中でも特に、ナッシュビルの公人と出会う機会が多く与えられたことは意味があったと思う。

そして今回、ハガティ氏の名前が挙がったとき、その知り合いの方々にメールを送り、どんな方か、日本ではどんな働きをするかなど、答えられる範囲で回答してもらったのである。今回は、そのヒアリングと私のナッシュビル経験を踏まえて、ハガティ氏を分析してみたい。

新聞やネットから垣間見えるウィリアム・ハガティ氏の横顔はこんな感じである。

ハガティ氏はテネシー州出身のビジネスマンで、投資会社ハガーティー・ピーターソンの創業者。ボストン・コンサルティング・グループに勤務した際に日本に数年間駐在し、その後ブッシュ(父)政権でホワイトハウスのスタッフを務めた経験がある。1990年代初めにボストン・コンサルティングでハガティ氏と仕事をしたことがあるドリームインキュベータの堀紘一代表取締役会長は1月、ロイターに対し、ハガティ氏について実用主義者と評しており、ハガティ氏はトランプ大統領の貿易保護主義路線に時には同調しない可能性もある。(Yahooニュースから引用)

ビジネスマンとしての手腕を買われての日本行きであることは当然だが、パパ・ブッシュ時代に政権経験もあるということで、ある程度「常識的」な判断ができる方であることは分かる。つまり、「小トランプ」だったり、某トランプ専用メディアのトップである「トランプの黒幕」ほどには灰汁(あく)の強い人だとは言えないだろう。

彼が日本との関わりにおいて顔を出していたのが、「ナッシュビル姉妹都市委員会」である。これは、ナッシュビルが姉妹都市提携をしている各国と文化交流をする際に、その仲介役、推進役となる機関である。ちなみにナッシュビルは日本の鎌倉と2014年に姉妹都市提携をしている。毎年1月か2月に、この姉妹都市委員会主催でナッシュビルと姉妹都市提携している各国の成果をプレゼンし合う交流会が開かれる。

それに私は2013年に参加したことがあるが、その時は日本側もナッシュビル側も、両国に関係する方が一堂に会することになる。来られていたのは、(日本人ではないが)日本の自動車メーカーの代表であった。ナッシュビルは、トヨタ、日産、スズキなどの米国拠点があり、実はかなりの親日都市なのである。このような関わりの礎を築いた人物の1人がハガティ氏である。

私はこの姉妹都市委員会の方々および在ナッシュビル日本総領事館の方々と個人的に知り合いなので、ハガティ氏について聞いてみた。すると、彼はこの姉妹都市交流会にも顔を出し、日本びいきで各方面にかなり顔が利く人物であったらしい。日本のニュースでは「知日派」と紹介されているが、「親知日派」と言い換えてもいいのかもしれない。

私は半分遊び心で、「あなたはハガティ氏に会えるの? 私を紹介することはできるの?」と聞いてみた。すると、「できるけど、何をお願いするの?」と逆に聞き返されてしまい、返事に窮してしまった。彼はあくまでも政治家であって、一観光客がミーハー気分で会うことはままならない方なのだろう。当たり前ですね!

このエピソードから分かるように、ハガティ氏は日本企業とのビジネスだけでなく、文化交流も含めた幅広い活動に従事してきたようである。彼はテネシー・フィルム&ミュージック社の責任者の1人を2015年まで務め、数多くのエンターテインメントをプロデュースしてきている。親しい方の話によると、音楽や映画が大好きで、実直な人柄で定評があるとのこと。

また、ナッシュビルには、毎年日本との交流を記念して行われる「桜祭り」というイベントがある。ナッシュビル市役所までの数キロに桜の木が植えてあり、その道を皆で歩くという交流イベントである。市役所の広場では、剣道や茶道、そして日本のアニメなどが体験できるようなコーナーもある。

ご覧いただけると分かるが、実はナッシュビルと日本はかなり深い結びつきができていて、それはハガティ氏らの名が政権などで挙がり始めた頃から始まっている。

ちなみに、この「桜祭り」を主宰しているのは「日米テネシー協会(Japan-America Society of Tennessee, Inc.)」であるが、その公式フェイスブックでも、ハガティ氏の就任内定を2月1日にお祝いしている。

トランプ大統領がトヨタを名指しして批判したように、米国社会において日本車はかなり経済的影響を与える要因である。その各社の米国本店があるナッシュビルから、しかもビジネスにも文化交流にも顔の効く人物としてハガティ氏を駐日大使に選出したということは、(ここから先は私の推論だが)実はトランプ大統領にとって、日本という国は大切な存在なのかもしれない。

日本では、安倍首相がトランプの言いなりだとか、「ジャイアンとスネ夫の関係」だとか揶揄(やゆ)され、ゴルフすることにも懸念を表明する識者が多かったが、この人選を見る限り、意外と真剣なお付き合いを米国は日本としようとしているのではないか、と思わされている。

いろんな意味で、今後のハガティ氏の動向は注目される。

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ドナルド・トランプ青木保憲
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