Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ユダヤ文化と聖書

【ユダヤ文化と聖書2】イースターと過越の祭り 関智征

2016年3月28日16時26分 コラムニスト : 関智征
  • ツイート
印刷
関連タグ:ユダヤ文化と聖書関智征イースター(復活祭)
【ユダヤ文化と聖書2】イースターと過越の祭り 関智征

イースター(復活祭)は、キリスト教会にとって最も重要なお祝いの一つです。十字架の上で殺されたイエス・キリストが3日目に復活したことを祝うこの祭り。日本でも、イースターのキャンペーンを実施する企業も増え、イースターの名前が知られるようになってきました。

なぜキリスト教は「キリストが復活した」ことを盛大に祝うのでしょうか。これを理解する上で、イエスの時代のユダヤ文化、特に「過越(すぎこし)の祭り」を知っておくことが助けになります。

1. 最後の晩餐は「過越の祭り」の食事

あなたは、最後の晩餐がユダヤの過越の祭りの食事であることを知ってましたか。イースター事件、すなわちキリストの十字架と復活は、過越の祭りの文脈で起きたものです。

イエスの時代、エルサレムのユダヤ人は、過越の祭り初日の夜に「セデル(順序)」と呼ばれる食事会を行いました。これは、自分たちの先祖がエジプトの奴隷状態からモーセによって解放されるとき、ユダヤ民族が神の裁きから守られ、一切の必要が満たされたことを忘れないようにするためのものです。

イエスが、十字架にかかる前の夜に弟子たちと共にした食事は、まさに過越の祭りのセデルでした。イエスの時代、過越の祭りで、汚れや傷のない完全な小羊が、いけにえとしてささげられました。

イースター事件では、完全な小羊イエスが、贖(あがな)いのために十字架にささげられました。すなわち、イエス・キリストこそ、歴史上ただ一人、罪のない人間として私たちの罪のためにいけにえとしてささげられた「過越の小羊」です。

かつて、エジプト脱出の前夜、神の使いがエジプト中の初子(長男)を殺す中、ユダヤ民族は、家の門に子羊の血を塗ることにより、神の裁きがユダヤの民を過ぎ越していきました。

同じように、小羊キリストの犠牲のゆえに、神の裁きはキリストの血で覆われている民を過ぎ越してくださいます。

2. パン種を取り除く

過越の祭りまでの数日間は、ユダヤの家庭では、非常にユニークな「春の大掃除」があります。なぜなら、この時期、パン種のくずを一つ残さず、家の中から取り除かなければならないからです。

過越の祭りの間は、種なしパン(イーストを使わないパン)を食べなければなりません。8日間は、パン種を使ったものは、何であれ口にすることはできません。そのため、祭りの前に、徹底的に家の中からパン種を取り除く大掃除をするわけです。

聖書において、パン種は「罪の象徴」です。

新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。(Ⅰコリント5:7)

ユダヤ人は家の中から、全てのパン種を取り除こうとします。同じように、私たちも生活の中から、悪意、邪悪などあらゆる罪を取り除くようにします。

イエス・キリストが、命のパン、新しいパンです。この「パン種の入っていない純粋で真実なパン」であるキリストによる祭りが、イースターです。

3. 初穂の祭りとキリストの復活

過越の祭りが終わった最初の安息日の翌日(日曜日)に、「初穂の祭り」があります。初穂の祭りにおいて、祭司が収穫の初穂の束を揺り動かすとき、主への全焼のいけにえとして、1歳の傷のない子羊がささげられます(羊の丸焼き!)。

イエス・キリストは、初穂の祭りの日に復活されました。これは、イエスが「死者の復活の初穂」となったことを象徴しています。「初穂」ということは、終末時に「キリストにある人々」が復活する前の最初の収穫としてイエスの復活があった、ということです。

イースターの希望は、私たちも将来、朽ちない体で復活する。いや、今、既に復活の命を頂いているところにあります。

以上、神がエジプトで奴隷生活からユダヤ民族を救って、自由にしてくださった恵みを思い返し、感謝をささげるのが「過越の祭り」でした。

一方、イエス・キリストが、罪の奴隷状態である私たちのために十字架にかかり、罪から自由にしてくださったことを感謝すると同時に、キリストが死を打ち破って3日目に復活してくださり、私たちに永遠の命を与えてくださったことを祝うのが、イースターです。

私たちは、死を打ち破り復活したキリストに参与し、新しい命(ブランドニューライフ)の中で生かされていく。これこそが、イースターで私たちがキリストの復活を祝う理由なのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

関智征

関智征(せきともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ユダヤ文化と聖書関智征イースター(復活祭)
  • ツイート

関連記事

  • 【寄稿】私の復活祭マニフェスト―永遠の命への希求と“エクソダス” 矢澤俊彦

  • 【イースターメッセージ】主イエスの復活、アブラハムと私たち 宮村武夫

  • わが人生と味の道(27)息子の留学 荘明義

  • 三位一体の神様(3)夫婦の摂理 山崎純二

  • 死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(60)平安の心は大切か 米田武義

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.