Skip to main content
2025年8月26日14時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ユダヤ文化と聖書

【ユダヤ文化と聖書2】イースターと過越の祭り 関智征

2016年3月28日16時26分 コラムニスト : 関智征
  • ツイート
印刷
関連タグ:ユダヤ文化と聖書関智征イースター(復活祭)
【ユダヤ文化と聖書2】イースターと過越の祭り 関智征

イースター(復活祭)は、キリスト教会にとって最も重要なお祝いの一つです。十字架の上で殺されたイエス・キリストが3日目に復活したことを祝うこの祭り。日本でも、イースターのキャンペーンを実施する企業も増え、イースターの名前が知られるようになってきました。

なぜキリスト教は「キリストが復活した」ことを盛大に祝うのでしょうか。これを理解する上で、イエスの時代のユダヤ文化、特に「過越(すぎこし)の祭り」を知っておくことが助けになります。

1. 最後の晩餐は「過越の祭り」の食事

あなたは、最後の晩餐がユダヤの過越の祭りの食事であることを知ってましたか。イースター事件、すなわちキリストの十字架と復活は、過越の祭りの文脈で起きたものです。

イエスの時代、エルサレムのユダヤ人は、過越の祭り初日の夜に「セデル(順序)」と呼ばれる食事会を行いました。これは、自分たちの先祖がエジプトの奴隷状態からモーセによって解放されるとき、ユダヤ民族が神の裁きから守られ、一切の必要が満たされたことを忘れないようにするためのものです。

イエスが、十字架にかかる前の夜に弟子たちと共にした食事は、まさに過越の祭りのセデルでした。イエスの時代、過越の祭りで、汚れや傷のない完全な小羊が、いけにえとしてささげられました。

イースター事件では、完全な小羊イエスが、贖(あがな)いのために十字架にささげられました。すなわち、イエス・キリストこそ、歴史上ただ一人、罪のない人間として私たちの罪のためにいけにえとしてささげられた「過越の小羊」です。

かつて、エジプト脱出の前夜、神の使いがエジプト中の初子(長男)を殺す中、ユダヤ民族は、家の門に子羊の血を塗ることにより、神の裁きがユダヤの民を過ぎ越していきました。

同じように、小羊キリストの犠牲のゆえに、神の裁きはキリストの血で覆われている民を過ぎ越してくださいます。

2. パン種を取り除く

過越の祭りまでの数日間は、ユダヤの家庭では、非常にユニークな「春の大掃除」があります。なぜなら、この時期、パン種のくずを一つ残さず、家の中から取り除かなければならないからです。

過越の祭りの間は、種なしパン(イーストを使わないパン)を食べなければなりません。8日間は、パン種を使ったものは、何であれ口にすることはできません。そのため、祭りの前に、徹底的に家の中からパン種を取り除く大掃除をするわけです。

聖書において、パン種は「罪の象徴」です。

新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。(Ⅰコリント5:7)

ユダヤ人は家の中から、全てのパン種を取り除こうとします。同じように、私たちも生活の中から、悪意、邪悪などあらゆる罪を取り除くようにします。

イエス・キリストが、命のパン、新しいパンです。この「パン種の入っていない純粋で真実なパン」であるキリストによる祭りが、イースターです。

3. 初穂の祭りとキリストの復活

過越の祭りが終わった最初の安息日の翌日(日曜日)に、「初穂の祭り」があります。初穂の祭りにおいて、祭司が収穫の初穂の束を揺り動かすとき、主への全焼のいけにえとして、1歳の傷のない子羊がささげられます(羊の丸焼き!)。

イエス・キリストは、初穂の祭りの日に復活されました。これは、イエスが「死者の復活の初穂」となったことを象徴しています。「初穂」ということは、終末時に「キリストにある人々」が復活する前の最初の収穫としてイエスの復活があった、ということです。

イースターの希望は、私たちも将来、朽ちない体で復活する。いや、今、既に復活の命を頂いているところにあります。

以上、神がエジプトで奴隷生活からユダヤ民族を救って、自由にしてくださった恵みを思い返し、感謝をささげるのが「過越の祭り」でした。

一方、イエス・キリストが、罪の奴隷状態である私たちのために十字架にかかり、罪から自由にしてくださったことを感謝すると同時に、キリストが死を打ち破って3日目に復活してくださり、私たちに永遠の命を与えてくださったことを祝うのが、イースターです。

私たちは、死を打ち破り復活したキリストに参与し、新しい命(ブランドニューライフ)の中で生かされていく。これこそが、イースターで私たちがキリストの復活を祝う理由なのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

関智征

関智征(せきともゆき)

ブランドニューライフ牧師。東京大学法学部卒業、聖学院大学博士後期課程修了、博士(学術)。専門は、キリスト教学、死生学。論文に『パウロの「信仰義認論」再考ー「パウロ研究の新しい視点」との対話をとおしてー』など多数。

■ ブランドニューライフ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ユダヤ文化と聖書関智征イースター(復活祭)
  • ツイート

関連記事

  • 【寄稿】私の復活祭マニフェスト―永遠の命への希求と“エクソダス” 矢澤俊彦

  • 【イースターメッセージ】主イエスの復活、アブラハムと私たち 宮村武夫

  • わが人生と味の道(27)息子の留学 荘明義

  • 三位一体の神様(3)夫婦の摂理 山崎純二

  • 死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(60)平安の心は大切か 米田武義

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 誇り高き勇士 穂森幸一

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • ワールドミッションレポート(8月26日):リビア 砂浜に響く殉教者たちの祈り(1)

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(229)コロナ禍による信仰生活への影響 広田信也

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • 私の名を使って(その2) マルコ福音書9章38~41節

  • 主キリストの大きな力で癒やされよう 万代栄嗣

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(241)聖書と考える「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(229)コロナ禍による信仰生活への影響 広田信也

  • ワールドミッションレポート(8月25日):ザンビアのレンジェ族のために祈ろう

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(241)聖書と考える「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」

  • 幸せな人生とは 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.