Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ヨハネ書《黙想・観想ノート》

ヨハネ書Ⅰ《黙想・観想ノート》(19)願いを聞いてくださる神・ヨハネ第一書5:13~17 村瀬俊夫

2015年11月14日06時48分 コラムニスト : 村瀬俊夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:村瀬俊夫

本書の執筆目的が随所に見られる中、ここの13節にも「私が神の御子の名を信じているあなたがたに対してこれらのことを書いたのは、あなたがたが永遠のいのちを持っていることを、あなたがたによくわからせるためです」と記されています。イエス・キリストを信じる者は永遠のいのちを持っている! この真実を読者によく知ってほしいとの一念で、本書は執筆されているのです。

2:1には「私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです」とありますが、それも本書の執筆目的の一つでした。御子を信じる者が「罪を犯さないようになる」とは、「愛を行う」ことです。イエス様が私たちを愛してくださったように、私たちも互いに愛し合うようになることを願って本書は執筆されています。

ところで、永遠のいのちの根源であるイエス・キリストは、尽きることのない愛を満ちあふれるほど持っておられます。無尽蔵の愛に満ちあふれたいのちですから、「永遠のいのち」と呼ばれるのです。この永遠のいのちを持っているキリスト者は、キリストにあって、無尽蔵の愛に満ちあふれたいのちを受けています。そのことを頭で理解するだけでなく、また心で感応するだけでもなく、全身全霊で体得するようになることを願って、本書は執筆されているのです。

私たちに与えられている「永遠のいのち」は、復活の主イエス・キリストのいのちに他なりません。十字架において私たちの罪のために「なだめの供え物」となり、死に勝利してくださった復活の主イエス様のいのちなのです。復活の主イエス様の内には、尽きることのない愛が満ちあふれています。イエス様を十字架につけたのは、他でもない私たちの罪だったのではありませんか。そんな私たちの罪を赦(ゆる)そうとする、いや赦してやまないイエス様の大きな愛が、死を打ち破り、復活の勝利を実現してくれているのです。「あなたがわたしを十字架につけた罪は、もう帳消しにされています。あなたには死に打ち勝った永遠のいのちが与えられています」と言って、十字架と復活の主が私たち一人一人に現れ、声をかけ、共にいてくださるとは、なんと驚くべき恵みでありましょう!

この驚くばかりの恵みを深く体験するとき、私たちは自然に14節へと導かれます。「何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、その願いを神は全部聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です」。「何事でも」という言葉が最初にありますが、これは「神のみこころにかなう願い」と結びついています。神のみこころは、私たちが愛を実践することです。そのために神は私たちを愛し、私たちに愛を注いでくださっています。神のみこころにかなう願いとは、《神様の愛に応えて、私たちが人を愛し、兄弟姉妹を愛するようにしてください》という願いです。そのような願いであれば、何でも間違いなく聞いていただけます。

聞かれる祈りとの関連で、祈りが聞かれないとはどういうことか、という逆の問いかけもされます。かつて「聞かれない祈りの祝福」という逆説的な題の説教を読んだことがあります。聞かれない祈りがあるとすれば、「自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです」(ヤコブ4:3)。自分の欲望のためにいくら願っても、聞かれないことが多いでしょう。しかし、神のみこころにかなう願いであるなら、100パーセント聞かれます。御子をお与えくださった神の愛に感じて、私たちも愛を実践するようにと願う祈りは、必ず聞かれます。そのため「イエス様の愛を豊かにください」と願う祈りも、100パーセント聞かれるのです。

私たちにとって必要な祈りは、これしかないのではないでしょうか。キリストの愛が私の心に満ちあふれているならば、もう言うことはありません。キリストの愛をください! この願いに神様は100パーセント答えてくださいます。「これこそ神に対する私たちの確信です」。それで15節にあるように、「私たちの願うことを神が聞いてくださると知れば、神に願ったその事は、すでにかなえられたと知るのです」。

キリストは、私たちに愛を与えようと、いつも待っていてくださいます。いつ、どんな場合でも「愛をください」と願うなら、イエス様は少しも面倒くさがることなく、待っていましたとばかりに愛を惜しみなく与えてくださいます。「[私の]戸の外に立ってたたいて」おられるイエス様は、「お入りください」と言って戸を開くなら、すぐにもお入りくださり、私の内に愛をいっぱい注いでくださるのです(→黙示録3:20)。

このことを深く体験させられると、信仰生活は本当に喜びとなり、感謝にあふれたものになります。私たちの願いが聞かれたという感謝と喜び、願いを聞いてくださった神様への心からの賛美こそ、キリスト者に最もふさわしい祈りではありませんか。それは前にも述べた《領収書的祈り》です。これこそ祈りの本領ではないかと思います。

もちろん、時には必要があって、神様に願い求めることがあります。そのように願い求めるだけの《請求書的祈り》は、しばしば度を過ごして、自分の欲望をかなえてくれるようにとの願いになりやすいのです。聖書には「絶えず祈りなさい」(Ⅰテサロニケ5:17)、「望みを抱いて喜び、艱難に耐え、絶えず祈りに励みなさい」(ローマ12:12)と勧められています。このように望みを抱いて喜びつつ絶えず祈る祈りとは、《御子の愛に満ちた永遠のいのちを私たちが持っている》という確信から生まれてくるものなのです。

16、17節には、ちょっと難解な言葉が出てきます。罪には「死に至らない罪」と「死に至る罪」があり、後者については「願うようにとは言いません」とあるのです(16節後半)。前者については、神に願えば赦されます。しかし、願っても赦されない「死に至る罪」があると主張するこの箇所は、難解として知られている箇所の一つです。

イエス様は、マルコ福音書3:28、29で、「まことに、あなたがたに告げます。人はその犯すどんな罪も赦していただけます。また、神を汚すことを言っても、それはみな赦していただけます。しかし、聖霊を汚す者はだれでも、永遠に赦されず、とこしえに罪に定められます」と言われています。聖霊の最大のお働きは、私たちにイエス・キリストを知らせてくださることです(→ヨハネ16:14)。すると、聖霊によって示されるキリストの愛と恵みを拒むことが、「死に至る罪」を意味することになるのではないでしょうか。

イエス様は今、[聖霊によって]だれのそばにも立っていてくださいます。そのイエス様を受けようと思えば受けられるのに、受けようとしない。イエス様は、私たちのところに来ようとしておられます。そのイエス様を迎えようと思えば迎えられるのに、迎えようとしない。「死に至る罪」とは、そういう態度のことを指しているのです。そういう態度の人には、いくら「罪が赦されるように」と願っても聞かれるはずがありません。

イエス様はいつでも私たちの内に入ろうと待機しておられるのですから、ただ喜んで迎え入れればよいのです。そのように喜んでイエス様を迎え入れることが、ザアカイが身をもって証ししてくれたように(ルカ19:6)、私たちの信仰なのです。この信仰があれば、私たちのどんな罪も赦され、イエス様の愛に満ちたいのちを豊かに与えられます。

(『西東京だより』第83号・2011年8月より転載)

<<前回へ     次回へ>>

◇

村瀬俊夫

村瀬俊夫(むらせ・としお)

1929年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、東京神学塾卒業。日本長老教会引退教師。文学修士。著書に、『三位一体の神を信ず』『ヨハネの黙示録講解』など多数。現在、アシュラム運動で活躍。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:村瀬俊夫
  • ツイート

関連記事

  • 脳性麻痺と共に生きる(3)テゼ・東アジア韓国大会の思い出① 有田憲一郎

  • 祝福を受け継ぐために召された 穂森幸一(9)

  • 温故知神—福音は東方世界へ(33)中国景教遺跡巡りツアーレポート① 川口一彦

  • 律法と福音(17)罪とは「信じないこと」 山崎純二

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.