Skip to main content
2025年7月10日14時33分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

日常の言葉に浸透している宗教用語について考えると興味深いです 穂森幸一(6)

2015年10月23日06時50分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

ある山寺の座禅道場に行きました時、壁にいろいろな教えがはってあり、それを読んでとても考えさせられました。「我他我他言うな!」という教えです。普段は「ガタガタ言う」とカタカナ表記します。漢字にすると「我他我他」で深い意味がでてきます。この社会で生活していると人がぶつかることが多く、「自分が、あなたは」と自己主張してしまうことがあり、反省させられます。その話を和尚さんにしたところ「我他被批(ガタピシ)という言葉もありますよ」と教えてくださいました。自分と他人、この世とあの世と気持ちが定まらずにうろうろしてしまうとガタピシになってしまうのです。江戸時代の人々は戸がよく閉まらない状況にあてはめたのです。何気なく使っている日常語で仏教を根源にしているものが、日本語の中には数多くあります。例えば、「挨拶、がらんどう、大丈夫、だらしがない、根性、勿体ない、有頂天、四苦八苦、迷惑、融通」などです。辞書を引くと語源のところに意味が書いてあります。

「仏教が日本語に与えた影響はすごいですね」と感心していると、和尚さんが「仏教自身も他の宗教や文化の影響を受けています」と話されました。仏教はインドで始まり、昔の中国を経て日本に伝わりました。また、日本からは遣唐使や留学生が派遣され、仏教を学びました。インド仏教だけでなく、チベットの密教、ゾロアスター教(拝火教)、景教(キリスト教)の教えも取り込んだ新しい日本仏教が生みだされているというのです。日本を代表する宗教家、最澄も空海も密教だけでなく、景教を学び、漢訳聖書の一部を日本に持って帰っているといわれます。特に景教で山上の垂訓をまとめたもの「世尊布施論」が唐で普及していましたが、日本にも持ち込まれ、親鸞も学んでいたといわれます。

神道は経典も作らないし、特別の文書も残さない宗教といわれますので、言語的な影響を検証するのは難しいです。私が普段よく耳にしている神道の用語について誤解している場合もあるのではないかと思います。例えば「穢れ(けがれ)」という言葉を私は「汚れ」だと思っていました。しかし、ある宮司さんの話では、「気が枯れる」からきているというのです。葬儀などに行くと、気が少なくなるから、注意深くなりなさいという意味だそうです。

聖フランシスコ・サビエルが1549年に鹿児島に上陸しますが、聖書の創造主を日本語の神(カミ)で表現していいのか苦慮し、仏教の大日様という言葉を使ったら、とてもよく理解してもらえたといわれます。しかし、キリスト教をインドのゴアから来た新しい仏教と誤解する人もいたため、後の宣教師たちはゼウス様と表現したといわれます。

仏教は奈良時代に日本に渡来しますが、もともと日本にあった宗教である神道にあわせ仏道と呼んでいたそうです。キリスト教が渡来するようになって仏教に変えたといわれます。

聖書の日本語訳が始まってからまだ150年だといわれますが、聖書の言葉も日本語に浸透しています。「目からうろこが落ちる(使徒9:18)、狭き門(マタイ7:13)、十字架を負う(マタイ10:38)、復活(使徒17:32)」などは小説の中で用いられるだけでなく、新聞記事の中にも登場する言葉です。日本ではキリスト教は少数派ですし、聖書翻訳の歴史も短いのですが、かなり大きな影響を見ることができます。もっと日本人の心や文化に到達するように努力を重ねることで、さらに大きな浸透ができるのではないかと思います。「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです」(ローマ10:17)

(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)

◇

穂森幸一

穂森幸一(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 聖書をメガネに 我は聖霊、聖なる公同の教会、聖徒の交わりを信ず(その1)

  • こころの手帳(20)新型うつ 浜原昭仁

  • 律法と福音(14)原罪 山崎純二

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(7)共同体の重視 臼田宣弘

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(23)難破船の奇跡

  • 日本ローザンヌ委員会、新委員長にバックホルツ美穂牧師

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 等身大のイエス様を信じる 万代栄嗣

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 日本キリスト教協議会、米軍によるイラン核施設攻撃に抗議

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.