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日常の言葉に浸透している宗教用語について考えると興味深いです 穂森幸一(6)

2015年10月23日06時50分 コラムニスト : 穂森幸一
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ある山寺の座禅道場に行きました時、壁にいろいろな教えがはってあり、それを読んでとても考えさせられました。「我他我他言うな!」という教えです。普段は「ガタガタ言う」とカタカナ表記します。漢字にすると「我他我他」で深い意味がでてきます。この社会で生活していると人がぶつかることが多く、「自分が、あなたは」と自己主張してしまうことがあり、反省させられます。その話を和尚さんにしたところ「我他被批(ガタピシ)という言葉もありますよ」と教えてくださいました。自分と他人、この世とあの世と気持ちが定まらずにうろうろしてしまうとガタピシになってしまうのです。江戸時代の人々は戸がよく閉まらない状況にあてはめたのです。何気なく使っている日常語で仏教を根源にしているものが、日本語の中には数多くあります。例えば、「挨拶、がらんどう、大丈夫、だらしがない、根性、勿体ない、有頂天、四苦八苦、迷惑、融通」などです。辞書を引くと語源のところに意味が書いてあります。

「仏教が日本語に与えた影響はすごいですね」と感心していると、和尚さんが「仏教自身も他の宗教や文化の影響を受けています」と話されました。仏教はインドで始まり、昔の中国を経て日本に伝わりました。また、日本からは遣唐使や留学生が派遣され、仏教を学びました。インド仏教だけでなく、チベットの密教、ゾロアスター教(拝火教)、景教(キリスト教)の教えも取り込んだ新しい日本仏教が生みだされているというのです。日本を代表する宗教家、最澄も空海も密教だけでなく、景教を学び、漢訳聖書の一部を日本に持って帰っているといわれます。特に景教で山上の垂訓をまとめたもの「世尊布施論」が唐で普及していましたが、日本にも持ち込まれ、親鸞も学んでいたといわれます。

神道は経典も作らないし、特別の文書も残さない宗教といわれますので、言語的な影響を検証するのは難しいです。私が普段よく耳にしている神道の用語について誤解している場合もあるのではないかと思います。例えば「穢れ(けがれ)」という言葉を私は「汚れ」だと思っていました。しかし、ある宮司さんの話では、「気が枯れる」からきているというのです。葬儀などに行くと、気が少なくなるから、注意深くなりなさいという意味だそうです。

聖フランシスコ・サビエルが1549年に鹿児島に上陸しますが、聖書の創造主を日本語の神(カミ)で表現していいのか苦慮し、仏教の大日様という言葉を使ったら、とてもよく理解してもらえたといわれます。しかし、キリスト教をインドのゴアから来た新しい仏教と誤解する人もいたため、後の宣教師たちはゼウス様と表現したといわれます。

仏教は奈良時代に日本に渡来しますが、もともと日本にあった宗教である神道にあわせ仏道と呼んでいたそうです。キリスト教が渡来するようになって仏教に変えたといわれます。

聖書の日本語訳が始まってからまだ150年だといわれますが、聖書の言葉も日本語に浸透しています。「目からうろこが落ちる(使徒9:18)、狭き門(マタイ7:13)、十字架を負う(マタイ10:38)、復活(使徒17:32)」などは小説の中で用いられるだけでなく、新聞記事の中にも登場する言葉です。日本ではキリスト教は少数派ですし、聖書翻訳の歴史も短いのですが、かなり大きな影響を見ることができます。もっと日本人の心や文化に到達するように努力を重ねることで、さらに大きな浸透ができるのではないかと思います。「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです」(ローマ10:17)

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穂森幸一

穂森幸一(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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