Skip to main content
2026年1月29日23時12分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

みんなで生きる―弱さからの祝福―  理学療法士の山内章子さんがバングラデシュでの6年半の活動を報告

2015年6月6日22時29分 記者 : 土門稔
  • ツイート
印刷
関連タグ:日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)バングラデシュテゼ共同体障がい
みんなで生きる―弱さからの祝福―  理学療法士の山内章子さんがバングラデシュでの6年半の活動を報告+
6年半にわたってバングラデシュで活動してきた理学療法士の山内章子さん。2月に帰国した後、約3カ月間にわたって全国の教会などで報告会を行い、6月には再びバングラデシュに向かう=5月31日、日本基督教団芦屋西教会(兵庫県芦屋市)で

日本基督教団芦屋西教会(兵庫県芦屋市)で5月31日、日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)から医療従事者としてバングラデシュに派遣され、6年半にわたって活動してきた理学療法士の山内章子(あやこ)さん(日野キリスト教会会員)の報告会が行われた。山内さんは東京出身で、15年の病院勤務、5年の理学療法士養成校教員を経て2007年に派遣され、障がいをもつ人々へのリハビリテーションや理学療法従事者の育成・指導に当たってきた。

バングラデシュは人口が約1億6千万人で、そのうちイスラム教徒が約90%を占める。キリスト教徒は約0・3%とわずかだ。近年は年間約6%と急速な経済成長を遂げているものの、都市部から少し離れた農村部では、まだ電気がない生活をしている家もあり、全人口の約30%が1日100円以下の生活をする貧困層とされる。山内さんは首都ダッカから約100キロ北の都市マイメンシンを中心に、農村部で活動を行ってきた。

バングラデシュでは自宅での出産率は約8割に上り、出産後に子どもが息をしていなかったとき、医療に届くのが遅れて、障がいが残ってしまうケースがよくあるという。国立病院では日本円にして30円ほどで診察こそ受けられるが、検査代や薬代は実費で、例えば、レントゲンを撮るには約500円かかる。貧しい人々は、病名が分かっても治療できないなら病院に行っても仕方ないと思っている人が多いのが現状だという。調査では、人口に占める障がい者の割合は約10%(日本では約6・7%)とされているが、把握されていない数はもっと多いと感じられるという。

理学療法士とは、病気やけがによって、身体が動きにくくなった人に機能訓練を施し、どのように体を動かせば生活しやすくなるか、指導を行う専門家。日本では国家資格で10万人以上いるが、バングラデシュには1500人ほどしかおらず、希少な存在。そのほとんどが都市部などの病院や団体で勤務し、貧しい地域には人材が行き渡らない現状がある。そのため、地元の人を育て、貧しい地域にも障がいをもつ人々に理学療法を届かせることが必要になる。山内さんが育てたある男性は村々を訪ね、リハビリのことを伝えようとしているが、まだまだ障がいのある人は外に出さないという風潮が強く、何度も訪ねて家族を説得しているという。

みんなで生きる―弱さからの祝福―  理学療法士の山内章子さんがバングラデシュでの6年半の活動を報告
駅のホームで出産した母親と出産5日目の乳児

リハビリテーションというもの自体もまだあまり知られていない。マイメンシンに行けば何か治療を受けられると聞いて、母親が娘を連れて2時間かけてバスでやってきたこともあるそうだ。麻痺(まひ)のある子の身体がどうすれば少しでも柔らかくなり、動きやすくなるのか、基本的なことを伝えたが、リハビリは1回では効果があるものではない。毎月続けて少しずつ効果が出てくるものである。「また来てくださいね」と伝えたが、残念ながらその親子は二度と来ることはなかったという。「父親や家族を説得して、必死で連れて来たんだと思います。でも、通い続けるのは難しかったと思います。2時間かけて来たということは、2時間かけて帰るんですから」と、山内さんは残念そうに語った。

山内さんは、バングラデシュにおける女性の立場についても語った。イスラム社会では女性を守ることが重視されるが、それがエスカレートして女性が社会に発言していくことがまだあまりない。決定権を持たず、家庭の中で意見をしたり、何かを決定することも難しい。障がいをもつ女性たちは家にこもり、それに疑問を感じることもない。人生を諦めて投げ出している人も多いという。ある村で出会ったリパという少女は、背骨が湾曲しているため、床に横になることができず、いつも座ってじっとしていた。何を語り掛けても答えず、ひどいうつの状態で、笑うこともなかったという。

みんなで生きる―弱さからの祝福―  理学療法士の山内章子さんがバングラデシュでの6年半の活動を報告
最初は語り掛けても笑いもしなかった少女リパ

しかし、彼女を障がい者センターのプログラムに招待したとき、初めて声を発し、笑うようになった。人と共に何かをして声を発することが、彼女を解放した。亡くなるまで、リパはプログラムに参加し続けたという。

またセンターには、障がいをもつ女性たちの「女性クラブ」があり、刺しゅうや、財布やかばん、カーペットを作る活動をしている。そこへ参加することによって、女性たちはどんどん変化していく。

「居場所を得て、自分たちの手で何か美しいものを生み出していく中で、自分は生きていていい存在であることに気付くのだと思います」と言いながら、山内さんは、12歳で妻も子どももいる男性と結婚させられたアルフィナという女性のことを語った。アフフィナは、夫と言い争う中で顔に酸をかけられ、やけどで片目を失明するほど重傷を負った。初めて山内さんの元を訪ねてきたとき、全身を覆う真っ黒なブルカを脱いで、「何とかしてちょうだい」と言った。人を信じられず、彼女の中に怒りが満ちているのを感じたという。その不信と怒りが、彼女を何度も山内さんの元へと訪問させた。

しかしある日、少し様子が変わっていた。目が笑っている。「どうしたの?」と聞くと、「『女性クラブ』に通い、編み物を習っているの」と答えた。ある日を境に、黒いブルカはピンクのブルカに変わり、やけどの顔を出しながら、バスに乗って外出するようにもなった。

みんなで生きる―弱さからの祝福―  理学療法士の山内章子さんがバングラデシュでの6年半の活動を報告
「女性クラブ」の様子。中央が山内さん。

障がいをもつ女性たちは歓迎されず、居場所が少ない。「女性クラブ」のような場所で、初めて歓迎され、「ここにいていいんだよ」と言われる。そこでほっとして変わって行くのだと、山内さんは語る。

また、現地で活動する超教派の男子修道会「テゼ共同体」の様子も紹介した。フランスに本部があるテゼ共同体は、世界各地でブラザーたちが活動しており、マイメンシンでは、4人のブラザーがイスラム教徒や少数民族、貧しい人たちの友として存在している。そして日に3度、沈黙のうちに祈りをささげ、シンプルに生活している。山内さんが月2回通っていた村では、リハビリ中に村人が笑い声や罵声を飛ばしてきた。ある母親は、「悔しい。でも、これはいつものことなんだ」と語った。障がいをもつ人が現地でどのように見られているのか、どれほど生きていくのが大変であるのかを痛感したという。

しかし昨年、障がいをもつ貧しい人々の友であるブラザー・フランクが亡くなり、その村で共に祈りをささげた際、一番多く集まったのは、村の女性たちだったという。

みんなで生きる―弱さからの祝福―  理学療法士の山内章子さんがバングラデシュでの6年半の活動を報告
ブラザー・フランクが亡くなった際、祈りをささげに集まった人々。多くの女性たちが集まった。

山内さんは、そこに新約聖書のマタイによる福音書5章9節「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子どもと呼ばれる」という言葉を感じたと話す。違いがありながらも、そこに平和が作られているのを見たという。「“違う”と言うときに、私たちはつい、”私の方へ来なさい”と言ってしまう。でも、私は飛び越えられない。あなたも飛び越えられない。違いを大切にすることが平和を実現することなのではないかと考えました」と話した。

山内さんは、今年2月に帰国し、その後2月末から3カ月にわたって全国の教会などで報告会を行ってきた。この日の報告会が最後となり、6月からはまたバングラデシュに戻り、活動を続けるという。

最後に「また行ってまいります」とあいさつすると、会場からは大きな拍手が送られた。
JOCSでは、バングラデシュなど海外での活動や、現地の若者の奨学金のために、寄付や活動を支える会員を募っている。詳しくは、JOCSのホームページまで。

関連タグ:日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)バングラデシュテゼ共同体障がい
  • ツイート

関連記事

  • “地域の悩みを教会の悩みに” 「浦河べてるの家」理事ら招きシンポ、障がい者・教会・地域の連携探る

  • 日本政府、タイ・チェンマイの障がい者リハビリ施設に機材無償支援決定

  • 【インタビュー】元プロサッカー選手・満山浩之さん 障がいのある人もない人も、ボール一個で伝える「楽しさ」

  • 教皇、ベタニアを訪問 難民や障がい者と会見

  • 日本キリスト教海外医療協力会、第20回エキュメニカル功労賞を受賞

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • AIに心を持たせることは可能なのか クリスチャンの東京科学大学名誉教授が解説

  • 衆院選で外国人敵視拡大に懸念、外キ協など11団体が共同声明「排外主義の扇動に反対」

  • 聖書のイエス(27)「イエスはパンを取り、感謝をささげ」 さとうまさこ

  • 聖書原語への招き―霊に燃え、主に仕えるために(1)霊に燃える 白畑司

  • UFOと終末預言がテーマ クリスチャン映画「未確認」「収穫の終わり」が日本語字幕化

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(20)言葉と愚かさ 臼田宣弘

  • 英宣教学者「2026年は記憶する限り最も霊的に開かれた年になる」

  • ワールドミッションレポート(1月29日):メキシコのマトラツィンカ・アツィンゴ族のために祈ろう

  • シリア語の世界(42)シリア正教会の典礼②典礼の祈り(その2) 川口一彦

  • 核兵器禁止条約発効から5年、日米のカトリック教区が関わるパートナーシップが声明

  • 「ひふみん」で親しまれた加藤一二三氏死去、86歳 カトリックの将棋棋士

  • UFOと終末預言がテーマ クリスチャン映画「未確認」「収穫の終わり」が日本語字幕化

  • 英宣教学者「2026年は記憶する限り最も霊的に開かれた年になる」

  • 「罪のない最も弱い存在を殺す行為」 中絶反対を訴え行進、マーチ・フォー・ライフ

  • AIに心を持たせることは可能なのか クリスチャンの東京科学大学名誉教授が解説

  • ダビデの幕屋の建て直しを 東京・御茶ノ水キングダム祈祷会、1月31日からスタート

  • お薦めのボンヘッファー入門書3冊 映画を観て興味を持った人のために

  • 「われわれは暗闇の中にいる」 抗議デモの拡大に伴うイラン人キリスト教徒の恐怖と孤立

  • 無料オンライン講座「キリストの基礎知識コース」第11期受講者募集 2月14日開講

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(240)一神教と多神教の違いを軽率に扱いたくない 広田信也

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 「ひふみん」で親しまれた加藤一二三氏死去、86歳 カトリックの将棋棋士

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • ドニー・マクラーキン牧師の件で日本の皆さんに伝えたいこと

  • 「信徒の友」「こころの友」などが休刊へ、日本キリスト教団出版局の事業整理・縮小で

  • 世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • 無料オンライン講座「キリストの基礎知識コース」第11期受講者募集 2月14日開講

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

編集部のおすすめ

  • 世界最悪は北朝鮮、死者が最も多いのはナイジェリア 迫害国50カ国まとめた報告書発表

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.