インドの歴史的教会でマリア像が破壊され、犬の首輪かけられる

2015年4月25日00時42分 記者 : 行本尚史 印刷
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インド北部ウッタルプラデーシュ州の都市アグラにある聖マリア・カトリック教会が16日早朝、何者かによって襲われ、聖母マリアや幼子イエスの像が破壊され、ガラス窓などが割られる被害に遭った。(写真:インド・クリスチャントゥデイ)

タージマハールで世界的に知られる、インド北部ウッタルプラデーシュ州の都市アグラで16日早朝、何者かによって聖マリア・カトリック教会の聖母マリア像が破壊され、犬の首輪をかけられた。インド・クリスチャントゥデイなどが報じた。

報道によると、この事件について警察に被害を届け出た教区司祭のムーン・ラザレス神父は、ヨゼフ・ダブレ神父とラジャン・ダス神父、そしてラザレス神父と共に同教会を調べたジョン・ロシャン神父が、聖母マリア像が4体壊されていたのを見つけたと述べた。

また、ラザレス神父は、「ガラスケースも壊されました。幼子イエス像の頭も壊され、聖母マリア像の御手の中に保たれていました。等身大の聖母マリア像の首には犬の鎖が結ばれており、これは私たち皆にとってものすごい侮辱です」と述べた。

またこの事件では、同教会内にあった自動車のサイドミラーが割られた。同教会のフェイスブックに投稿された写真では、自動車のフロントガラスも割られていることが確認できる。「私たちにとってとても悲しい日。私たちの教会が破壊され、(聖母マリアと幼子イエスの)像が壊され、ガラスが粉々にされてしまいました。どうか祈ってください」と、事件当日に同教会のフェイスブックに投稿されたコメントには記されている。

事件から4日たった20日、同教会は再びフェイスブックにコメントと写真を投稿し、教会の青年たちが、沈黙と祈りによってこの破壊行為に抗議したことを伝え、祈りを呼び掛けた。

聖マリア・カトリック教会は1923年に建てられた歴史的な教会で、アグラでは訪問者が最も多い教会の一つだという。

事件を受けて、インド・カトリック司教協議会は公式サイトで、破壊行為を非難する声明を事件現場の写真と共に発表した。

インド・クリスチャントゥデイなどによると、犯人はまだ捕まっておらず、インドでは昨年12月から、6つの教会と1つの学校が襲撃され、破壊されたという。

インドのナレンドラ・モディ首相は2月、デリーのキリスト教組織に対する襲撃を強く非難。全ての宗教団体に「自制と互いの尊敬をもって行動するよう」に訴え、「わが政府は完全な信教の自由があるよう保障する」と述べていた。しかし、それから2カ月が過ぎた今も、その言葉とはまだほど遠い状況が続いている。

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