「激動」中東のクリスマス 教皇、メッセージで世界平和訴え

2014年12月30日13時14分 印刷

【CJC=東京】イエス・キリストの生誕地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムにある聖カテリナ教会では、今年も24日夕方からクリスマスのミサが行われた。隣接する聖誕教会前の広場には巨大なクリスマスツリーが飾られ、現地のイスラム教徒も一緒にクリスマスを祝った。AP通信によると、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長もミサに参加、「過激主義とテロ」の終結を呼び掛けた。

イスラエルとの抗争が続く中、パレスチナ自治区にいるキリスト者が各地でクリスマスを祝った。2014年夏の50日間におよぶ一時停戦から4カ月を迎えるガザ地区では、キリスト者の多くがベツレヘム訪問の許可をイスラエル側に求めたが、多くは認められなかったという。

イラク北部クルド人自治区のアルビルでは、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の攻撃を逃れてきたキリスト者避難民たちが、悲しみに彩られたクリスマスイブを迎えた。イラクでは2014年夏、「イスラム国」が制圧したモスルからキリスト者多数が脱出、アルビル周辺で避難生活を送っている。「イスラム国」の掌握する地域ではキリスト者に対する迫害が拡大している。

カルデア典礼カトリック教会のルイ・サコ総大主教の話としてAFP通信は、イラクで推計15万人のキリスト者が苦しい避難生活を送っていると報じた。

カトリック教会のフランシスコ教皇は25日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ大聖堂のバルコニーから談話を発表、クリスマスのメッセージで世界平和を訴えた。イラクやシリアで「残酷な迫害」に苦しんでいるキリスト者やそれ以外の宗教や民族集団の人々に希望が与えられるよう願った。サンピエトロ広場には、教皇の言葉を聞こうと数万の信者たちが集まった。クリスマスのメッセージは「ウルビ・エト・オルビ」(ローマと全世界へ)と呼ばれ、その名のとおり世界情勢に触れるのが慣例となっている。

教皇は「暴力の被害者になり、人身売買の対象とされたり、兵士にもされている多くの子どもたちが救われますように」と述べた。パキスタンの学校襲撃でわが子を失った遺族にも慰めの言葉を送った。内戦が続くシリアや「イスラム国」の台頭で不安定化が進むイラクに言及。人々は「あまりにも長い間、進行中の紛争の犠牲になってきた」と述べた。また中東やアフリカ、ウクライナなどの例を示して、暴力の終結や、対話の重要性を語りかけた。エボラ出血熱の感染拡大地域で医療活動に従事する人々にも感謝の言葉を贈った。

※この記事はCJC通信の提供記事を一部編集して掲載したものです。

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