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ヤコブの人生

ヤコブの人生(1) 徐起源

2014年12月4日21時34分 コラムニスト : 神内源一
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関連タグ:神内源一(徐起源)
恵那レーマミニストリー+

ヤコブの人生について見ていきます。聖書を見ていくと、これは少し理由が分からない、目的が分からない、という箇所があります。

アダムとイブが善悪を知る木の実を食べてのろわれました。そのため神様は、ノアの洪水の後、アブラハムを選び、新しい契約をもって人間を祝福し、アダムが罪を犯したために失ってしまった関係性を回復させようと計画されました。

しかし、その計画が成就されるためには、条件がありました。たとえ、いくらお父さんが子どもに100万円をあげようとしても、子どもがいらないと言って拒むなら、子どものものとはなりません。同じように神様は、私たちに祝福をあげたいのですが、私たちが受け取らなければ、自分のものとはなりません。

神様は、アダムの罪を解決し、もう一度祝福しようと計画されたのです。しかし、受け取る人がいなかった。そこでアブラハムを見つけだし、彼を通して祝福しようとなさるのですが、何せ、アダムとイブ以来の長い間、神様の祝福を知らなかったのです。

アダムとイブは最初、苦労というものを知りませんでした。人生というのは楽しいものだと思っていました。苦難なんてないという人生だったでしょう。ところが、のろいが来たので、食べるにも窮する大変な人生を歩むようになりました。

神様は、そののろいを解こうとなさったのです。信じた私たちは祝福されたという意識を持てばいいのですが、なかなか持てません。アブラハムがそうでした。なぜイスラエルがエジプトに行って400年間奴隷になるのかについては、前回お話ししました。

「そして、彼を外に連れ出して仰せられた。『さあ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、それを数えなさい。』さらに仰せられた。『あなたの子孫はこのようになる。』彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた』」(創世記15:5~6)

「あなたの子孫はこの星のようになる」という神の言葉を信じて受け取ったのです。ですから義と認められました。では、なぜエジプトに400年間奴隷になっていくのか。それは、アブラハムが次のことを受け取らなかったからです。

「また彼に仰せられた。『わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。』彼は申し上げた。『神、主よ。それが私の所有であることを、どのようにして知ることができましょうか』」(7~8節)

「このカナンの地をあなたにあげる」という神の言葉を、アブラハムが「そうですか、ありがとうございます」と受け取れば、何の問題もなかったのです。神様はどうしても与えたいのです。受け取るまで、私たちを訓練されます。受け取らないからこそ、訓練になってしまうのです。

結局、イスラエルの民は、カナンの地に戻ってはきますが、受け取るまで訓練されました。<知る>のではなく、<信じた>のです。信仰とは何でしょうか。<信じる>ことなのです。あなたの人生も、あなたが信じたときに変わっていきます。

「そこで、アブラムに仰せがあった『あなたはこの事をよく知っていなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられよう。しかし、彼らの仕えるその国民を、わたしがさばき、その後、彼らは多くの財産を持って、そこから出て来るようになる」(13~14節)

400年間苦しめられる。神様が祝福を与えるとおっしゃっているのに、それを受け取らなければ、訓練の中で苦しみます。

今、苦しんでいる人がいますか。そういう人は、神様が約束されたもので、自分がまだ受け取っていないものがないかどうか、考えてみてください。それが分かるまで、あなたは訓練の中にあります。

■ ヤコブの人生:(1)(2)(3)(4)(5)(6)

◇

徐起源(そう・きうぉん)

ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。

■ 外部リンク:

【公式サイト】恵那レーマミニストリー

【Ustream】毎週日曜日10:30からメッセージ配信中!

【ERM教材・書籍案内】「信仰の使い方をご存知ですか?(上)(下)」「あなたは神の義をいただいていることをご存知ですか?」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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