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「バケツと僕!」養護施設で展開される先生と教え子の物語
深刻な児童虐待やネグレクトを描きながらも、それらを告発しようという意図はあまり感じられない。つまり、物語は主人公の気弱な養護施設教員と「バケツ」というあだ名をつけられた15歳の少年との交流を淡々と描くことに専念しているのである。
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日常の中で神のタイミングに遭遇した「普通の若者」たちの信仰物語 「15時17分、パリ行き」
ハリウッドだけでなく、世界的に見ても稀有な映画監督の1人として間違いなく数えられるであろうクリント・イーストウッド。御年87歳が、自身のフィルモグラフィー最短の上映時間で最高の傑作を生み出した。
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物語ることの素晴らしさを見事に描き切ったストップモーション・アニメの秀作 「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
聖書の記述には、時々「え?」と思う箇所がある。特に「創世記」と「出エジプト記」のストーリーの荒唐無稽さは、他の聖書箇所から抜きん出ている。そんな箇所をどうやって人々に伝えるか。この映画は「聖書を物語る」ことに1つの示唆を与えてくれる。
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「グレイテスト・ショーマン」が製作された現代米国事情とその神学的意義
見世物小屋のようなエンタテイメントが活況になってきた19世紀半ば、その背景にキリスト教が一枚噛んでいることも忘れてはならない。メソジスト派から派生したホーリネス運動がそれである。
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「フェイク―我は神なり」があらゆる信仰者に問う「宗教」の功罪
物語は、どこぞのキリスト教会の牧師とその教会の長老がさびれた村にやってくるところから始まる。この村はやがてダム建設によって水没することが決まっていて、各家庭は別の町へ移転を余儀なくされている。
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映画「パウロ キリストの使徒」予告編公開、主演は「パッション」イエス役のジム・カヴィーゼル
映画「パウロ キリストの使徒」の公式ポスターと予告編が公開された。映画は、「パッション」でイエス・キリスト役を演じたジム・カヴィーゼル(49)が主演を務め、今年のイースター(復活祭)直前に全米で公開される。
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映画「犬猿」と聖書にみる「きょうだい」をめぐる人間模様
見終わった後、ふと聖書に登場する「きょうだい」に思いを馳(は)せた。すると、聖書の中には、「犬猿」にそのまま登場させてもいいくらいの人物が多く存在している。彼らは本作の登場人物と同じくらい入り組んだ感情に束縛されている。
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映画「修道士は沈黙する」 ロベルト・アンドー監督来日特別試写会ティーチイン開催
日本で3月に公開される映画「修道士は沈黙する」のロベルト・アンドー監督が来日し、イタリア文化会館(東京都千代田区)で27日、特別試写会ティーチイン(共催:ミモザフィルム、同会館)が行われた。
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映画「修道士は沈黙する」 3月17日から全国順次公開
「ローマに消えた男」で国内外の数多くの賞を受賞したロベルト・アンドー監督の最新作「Le confessioni(原題)」(2016年、イタリア)が、邦題「修道士は沈黙する」として、3月17日から全国で順次公開される。
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レイシズムを扱いながら、ゴスペルの歴史的本質をはっきりと際立たせている傑作 映画「デトロイト」
ビグロー監督が今回扱った題材は、1967年7月23日にデトロイトで勃発した一連の暴動とその後に起こった「アルジェ・モーテル事件」。その顛末(てんまつ)を事件の当事者の証言から再現した社会派ドラマが本作である。
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アウシュビッツで身代わりの死 コルベ神父の生涯描いた映画「二つの冠」 9日から上映
第2次世界大戦時にナチスのアウシュビッツ強制収容所で身代わりの死を遂げたマキシミリアノ・マリア・コルベ神父の生涯を描いた映画「二つの冠」(原題:Dwie Korony)が、9日から東京都写真美術館ホール(目黒区三田)で上映される。
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映画「ビジランテ」に見る、「神なき世界」に生きる人間の罪性とその果て
映画界ではクリスマスにふさわしいハリウッド大作を中心に、人々が「見て楽しむ」映画が次々と拡大公開されている。そんな温かい風潮に冷や水を浴びせるような1本が、12月9日から単館系映画館で公開される。タイトルは「ビジランテ」。意味は「自警団」である。
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映画「地の塩 山室軍平」の東條監督が礼拝に参加 東京キリストの教会で
映画「地の塩 山室軍平」を手掛けた東條政利監督が5日、東京キリストの教会(東京・渋谷区)の礼拝に参加した。礼拝後には映画を鑑賞した人たちと交わりの時間が持たれた。
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「ブレードランナー2049」神の像を見失った人間の未来を描く30年越しの一大絵巻
本作「ブレードランナー2049」は、前作の独特な世界観をさらに深化させ、さらに現代のデジタル技術をふんだんに用いた作りになっている。それだけでない。物語の核となる人間ドラマが前作以上に私たちの「生命倫理」を刺激するのである。
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映画「サムソン」 2018年2月に全米公開
世界的なヒット作「神は死んだのか」など、キリスト教信仰をテーマにした作品を数多く手掛ける米映画制作会社「ピュア・フリックス・エンターテインメント」は24日、新作「SAMSON(サムソン)」を来年2月16日に全米で公開すると発表した。
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映画「永遠のジャンゴ」に見る音楽の強靭性と包括性―キリスト教的視点をもとにして
舞台は1943年、ドイツ占領下のフランス、パリ。ミュージシャンとして絶頂期にあったジャンゴの生きざまを、彼の出自であるジプシーたちの悲哀とともに描き出している。
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「猿の惑星 聖戦記」は、聖書の「出エジプト記」をモチーフにした現代アメリカの壮大なメタファーだ!
なぜこのようなSF作品が「出エジプト記」と関連付けられるのだろうか。ここで1つ歴史神学的な視点が、この映画を理解するためには必要になる。それは、米国において「イスラエルの民」とは、自分たち米国市民のことを意味しているということである。
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映画「地の塩 山室軍平」東條政利監督インタビュー 21日から全国順次ロードショー
日本人で初めて救世軍士官となった山室軍平(1872~1940)。その生涯をさわやかに描いた映画「地の塩 山室軍平」(東條政利監督)が21日から、東京の新宿武蔵野館、軍平の出身地である岡山のシネマクレールなど、全国で順次公開される。
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意外な掘り出し物? 映画「散歩する侵略者」に見るキリスト教的愛の善なるイメージ! 青木保憲
9月9日から公開された「散歩する侵略者」は、タイトルやそのスチール写真から連想されるジャンルは、ホラーSF映画であろう。しかし、2時間10分の物語にしっかりと向き合うなら、実は壮大な「愛」の物語、しかもキリスト教的視点から愛を高らかに称揚していることが分かる。
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「アメイジング・ジャーニー 神の小屋より」がノンクリスチャンに投げ掛けるもの 青木保憲
分かりやすいと言えば分かりやすい。しかしそれは、キリスト教的な予備知識を持っていれば、という条件がつく。逆にこれがないまま見せられると、感情移入もできないまま、最終回答を突き付けられることになるため、むしろ白けてしまう。
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