Skip to main content
2025年10月22日14時57分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
花嫁

花嫁(16)祝福なる結婚 星野ひかり

2024年12月27日21時54分 コラムニスト : 星野ひかり
  • ツイート
印刷
花嫁(16)祝福なる結婚 星野ひかり+

「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた」(ヨハネ1:14)

イエス・キリストの神の子としての栄光は、2024年のクリスマスも過ぎ、年も暮れようとしている現代の私たちにもまばゆい希望となって照らされている。このお方からあふれる愛が、この暗い世をも照らしてくださっている。

私はバプテスマを受けたころ、そして結婚のころを機に、多くの光に照らされ、愛に恵まれた。クリスチャンである故に、主の御心なる結婚こそが祝福への道であるとは分かってはいても、主が与えられた「感情」をどのように取り扱うかに悩んだことがあった。夫に対して、恋愛感情以上に深い愛情の芽生えがあったからである。

主が私に与えられた感情は、恋愛感情というよりも、「この人の隣人になるには結婚するのが一番である」といったものであった。アガペとも呼ばれる、個々人の関わりだけにとどまらず、はるか遠くまで及ぶ愛があるといわれる。この愛が、そのような愛であったらよいと願った。

恋愛感情とは、取り扱いづらいものである。時に、自身の欲望に準じたわがままなものになり得るかもしれない。しかし、主が公生涯を通じてお与えになられた愛、そして今も主のご臨在を感じるときに私たちを包む愛は、決して揺れ動かされず惑わされず、不安定さもなく確固たるものである。

夫は結婚前、理解者もなく、寂しげであった。孤立の影がその風貌に漂っていた。その寂しさに寄り添いたいという思いは私の心を突き動かすものだった。そして夫は夫で、私の病歴や生育過程の心の傷を知ったとき、神様から召しを受けたようであったという。「この人を守れ」という栄誉ある召しが与えられた!そう夫は感じたという。私たちがそのような愛の故に、結婚に導かれたことは祝福であったと思う。

今見渡すと、私には必要の全てが与えられた。暖かなガウンを着て、この寒い冬にも十分に暖が取れ、夫においしいご飯も作れ、ふかふかの布団があり、隣には優しい夫の肩がある。かわいいカップにお茶を入れて、アロマオイルをたきながら見上げる窓の向こうは満月で、かわいい猫たちにも満足にご飯を食べさせられる。ノートを開けば神様に秘密の打ち明け話を始められる。これ以上に望むものなどないほどに与えられている。

クリスチャンになったころ、私は「どうにか幸せにしてください!」と叫ぶ心で聖書を学び、教会に通っていた。しかし今や、クリスチャンの喜びとは自分の喜びや幸せを求めることではなく、この暗い世界やあらゆる苦しみの渦中にある命に心を寄せて、祈る道にこそあると感じている。自分の満足や幸せを求めたところで、そこにはどこまでも満足はなく、いつまでも飢え続けるのではなかろうか。自分の飢えを見つめてもこの深い原罪の故に、それは底なしなのだから。

ノンクリスチャンの人たち、またクリスチャンであったとしても、主に愛されている実感を持てない人は、主の永久に湧き出る泉を持たない者のように、枯れた心で日々の暮らしを送っているのではあるまいか。その苦しみたるやどれほどであろうか。その心のひびと主の臨在なき孤独な夜を思うとき、痛ましいばかりである。

生育環境や成長の合間の挫折によって、どんなに主を求めても愛を信じがたい、心のひび割れた人も多いであろう。そのような人を、どうやっても信仰を持てない人、または信仰の薄い人と断罪するのは簡単なことである。時に扱いの難しい、そのような人の隣人になろうとする決心はなかなかできるものではない。

しかし主は私たちに感情を与えられた。それは良いものであるからこそ与えられた。愛、慈愛、寛容、忍耐、自制、柔和、謙遜・・・そのような感情で他者に尽くすことができたなら、どんなに素晴らしいことであろうか。

結婚に関しても、主の喜ぶ結婚とは、決して自分の欲望や願望に準じたわがままな感情を基としないものであろう。主の御心を問うて歩むことによって、この結婚は自分の喜びより先んじて、主が喜ばれることを確信できることであろう。

主に祝福された結婚は、主ご自身が守り導き、心の中に小さな御国の完成があり、雅歌の音も聞こえるようであろう。その時、人は小さな召しのようなものを感じるのではあるまいか。主に自分の全てをおささげするという、大切な召しが結婚にもある。その応答に応える先に、祝福された結婚生活があるのだ。

主の召しとは献身者や牧師だけではなく、全てのクリスチャンに与えられているものである。主の弟子の群れに加わる私たちは、主に召し出された者たちである。その召しへの応答を、主は聞かれているのだ。耳をそばだてて、私たちの答えを。

<<前回へ     次回へ>>

◇

星野ひかり

星野ひかり

(ほしの・ひかり)

千葉県在住。2013年、友人の導きで信仰を持つ。2018年4月1日イースターにバプテスマを受け、バプテスト教会に通っている。

■ 星野ひかりフェイスブックページ
■「花嫁(9)白百合の願い」で取り上げた星野ひかりの石鹸はこちら

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
  • ツイート

関連記事

  • 花嫁(15)ユダという弟子 星野ひかり

  • 花嫁(14)御霊に燃えて 星野ひかり

  • 花嫁(13)全ての人が御救いに 星野ひかり

  • 花嫁(12)ゲツセマネの弟子のごとく 星野ひかり

  • 花嫁(11)苦難こそ 星野ひかり

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • ヨハネの黙示録(8)テアテラ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(249)聖書と考える「御社の乱れ正します!2」

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(14)抗黙示思想と現代 臼田宣弘

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • ヨハネの黙示録(8)テアテラ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.