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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(3月5日):英国

2023年3月5日21時59分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:イギリス中絶プロライフ

中絶クリニック近くでの黙祷のために逮捕された慈善活動家イザベル・ボーンスプルース氏の件を1月25日の課題で取り上げたが、バーミンガム下級裁判所はこのたび、全ての罪状で彼女とショーン・ゴフ神父を無罪とした。

ここで登場するゴフ神父とは、黙祷の祈りをしたボーンスプルース氏の逮捕に危惧を覚え、2月9日、同クリニック近くの検閲区域で「言論の自由のために祈る」と書いたボードを持って黙祷していたところを公共空間保護命令(PSPO)に違反したとして告訴されたカトリックの神父だ。

神父は以前から自分の車に「Unborn Lives Matter(胎児の命は大切)」と書かれた小さなバンパー・ステッカーを貼っていたのだが、この車を検閲区域内に駐車したことでも告発された。

ゴフ神父は「中絶施設のサービス利用者を威嚇した」という罪で起訴されたのだが、驚いたことに、この日、中絶施設は閉まっていたのだ。

「私はどこにいようとも、心の中で周りの人々のために祈っています。神父が祈ることが犯罪になるのですか。私は中絶施設の近くでよく声に出さずに祈りますが、逮捕されたときは、今まさにわが国で厳しく弾圧されている言論の自由のために祈っていました。

私は自分の行動は合法だと信じています。平和的な表現の自由は、国内法でも国際法でも保護されています。それなのに、今まで多くの女性が恩恵を受けてきた助けや利用可能なサービスの平和的提供が、公共の場で検閲されるとは。これは全く非民主的なことです」

警察官は当初「言論の自由のために祈る」という看板を持った神父に近づいたとき、「彼は規則を破っているようには見えない」と言ったそうだ。しかしその後、神父は警察署に呼ばれて事情聴取を受け、その行為について尋問され、最終的には刑事告発された。

その後、検察はゴフ神父に対する告訴を取り下げたが、告訴が復活する可能性があることも明かした。ゴフ神父は、ボーンスプルース氏と同様、自分の汚名を晴らすため、裁判で明確な判決を求めた。

そして2月16日、ボーンスプルース氏とゴフ神父は、見事に無罪を勝ち取ったのだ。無罪判決を受けてボーンスプルース氏は次のようにコメントした。

「不当な容疑の疑いが晴れてうれしいです。しかし、公道で黙祷したというだけで逮捕され、犯罪者のように扱われることは、決してあってはならないことです。検閲区域について言えば、平和的な祈りをすることや、危機的な妊娠状態にある女性に助けがあることを示すことは、今や『犯罪的』あるいは『反社会的』であるとレッテルが貼られています。しかし、深刻な反社会的行為は、言論の自由、援助を提供する自由、祈る自由、そして考える自由さえも検閲することではないでしょうか。私たちはこれに断固として立ち向かいます。これらの最も基本的な自由は保護され、全ての法律がこれを守らなければいけません」

ゴフ神父は以下のようにコメントした。

「今日、全ての容疑が晴れ、汚名を拭えてうれしく思います。私は自分の信念に堅く立ちます。胎児の命は大切です。しかし、民主主義国家が思想犯罪を告発するなどということには、中絶に対してどのような立場であろうと、誰も同意できないはずです。

もし政府が、現在審議中の公序良俗法案で検討しているようなことを、国内の全ての中絶施設の周りで実施するなら、助けを提供したり、心の中で祈ったりしたために、今後さらにどれだけの人が裁判を受け、刑務所にも入れられることになってしまうのか、誰にも分からないのです。

私は政府に対して求めます。すなわち、英国の街を検閲して、善良な人々が、その愛の行為によって犯罪者になるようなことを許す前に、弱い立場にある女性を支援するためにプロライフ団体が行っている活動がどれほど前向きなものなのかを調査すべきです」

ボーンスプルース氏とゴフ神父は、いずれも国際自由保護同盟の支援を受けている。

最近、中絶施設の近くで祈ったために罰金や刑事責任を問われるケースがいくつかある中で、ゴフ神父の場合は、中絶とは関係なく、言論の自由を求める祈りが犯罪につながった初めてのケースとなった。

1月19日には、父親で陸軍退役軍人のアダム・スミス・コナー氏が、ボーンマスの検閲区域内で、目をつむって数分立っていたところ、地元当局から質問され、彼は「亡くなった息子のために祈っています」と答えると罰金を科された。

このような検閲の風潮に対して、彼らを支援する英国自由保護同盟の弁護士は「ショーン神父のような人々は、当局の意向に反して、特定の公共空間で平和的な考えを持つだけで、過酷な法廷闘争に引きずり込まれます。わが国の言論の自由のために祈ったり、『胎児の命は大切だ』という信念を示すバンパーステッカーを車に貼ったりするような平和的な活動に対して、誰も犯罪者にされるべきではありません。この事件は、いわゆる『検閲地帯』がもたらす遠大かつ非自由主義的な結果を示しています。ショーン神父の長年にわたる危機的妊娠女性への奉仕は、彼の人格と良心を証明するものです」とコメントしている。

ゴフ神父が法廷で明らかにすることを決断したことについて、同弁護士は次のように付け加えた。

「ショーン神父は、当たり前ですが、自分の行動が合法であることを明らかにすることを求めました。数週間後に "証拠不十分 " という理由で告訴が取り下げられましたが、彼は、告訴に関連するさらなる証拠がすぐに出てくるかもしれないと警告されており、これは、全ての過酷な法廷闘争のプロセスが最初からやり直されることを示唆しています。つまり、裁判のプロセス自体が罰となり、英国における表現の自由に冷や水をかけるような明確な事例です。ちなみに今の政府は、選挙でこれ(検閲地帯でのプロライフ活動の取り締まり)を公約にしていたのです。

「英国自由保護同盟は、ショーン神父の裁判を支援することを約束します。平和的な信念を表明することで、訴追されることを恐れることがあってはいけません」

ゴフ神父は、危機的な妊娠をした女性たちへの自身の奉仕活動について、次のように説明した。

「私の奉仕活動の大部分は、中絶によって傷ついた英国の何百人もの女性たちと男性たちを支援する慈善団体『レイチェルズ・ヴィンヤード』でなされてきました。私は、中絶した人を裁いたり非難しません。彼らの癒やしのために活動しているのです」

「私が赤ん坊の頃、母が命のための大胆な選択をしてくれたために、私は今ここにいるのです。これは私にとって非常に意味のある問題です。母親は、激しい暴力の中で私を身ごもりました。周りの多くの人が、母は私を堕ろすべきだと考えていましたが、母は私たち2人のために闘う強さと優しさを持っていました。何よりも、神の恵みにより、母は中絶せずに済んだのです」

ゴフ神父は、自分の身の上を話し、誰かが「命のために闘ってくれた」おかげで、今の自分が存在することを打ち明けた。そしてその背後には、目には見えない大いなる方の「恵み」があったのだと、何の迷いもなく告白した。

ゴフ神父のような存在は、一人の胎児の命がいかに尊いのかを示す、言葉を超えた証拠だ。

「あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが記されました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに」(詩篇139:16)

胎児の命を守る活動は、主の目に尊い。今回の裁判の勝利を感謝しよう。英国でのプロライフ活動に対する執拗な反発と取り締まりとは、悪魔的であるかのようにさえ見える。

ゴフ神父やイザベル姉妹のような、主を畏れるプロライフ活動家たちが守られるように祈ろう。命が守られ、生まれた子どもたちが、いずれ成長して大人となり、ゴフ神父のような神の恵みを体現する生きた証人となるように祈っていただきたい。

■ 英国の宗教人口
英国教会 36・2%
プロテスタント 8・3%
カトリック 8・6%
無神論 34・5%
正教 1・1%
ユダヤ教 0・4%,

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:イギリス中絶プロライフ
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