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中絶による悲しみに寄り添う 教会で見過ごされてきた心のケア

2021年5月20日19時13分
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関連タグ:中絶グリーフケア峰町キリスト教会
中絶による悲しみに寄り添う 教会で見過ごされてきた心のケア+
「グリーフケアミニストリーズ」の代表メンバーの一人である鈴木孝紀牧師

日本では年間16万件以上の人工妊娠中絶が行われ、女性のおよそ10人に1人が中絶を経験していると推計されている。しかし、中絶による女性の悲しみに寄り添う取り組みは多くはなく、中絶問題に関心を寄せてきたキリスト教会においても多く語られてこなかった実情がある。中絶を経験した女性の心のケアとカウンセリングの普及に取り組むグリーフケアミニストリーズの鈴木孝紀牧師(峰町キリスト教会)は、「中絶後のグリーフケアは、日本ではまだ未開拓の分野。しかし、需要はとても高い」と話す。

グリーフケアとは、自分にとって大切な人やものを失ったことによる悲しみを「グリーフ(悲嘆)」と定義し、そこからの回復を支援する働きだ。鈴木牧師は、「日本には流産や中絶で亡くなった子どもに対する水子供養という儀式もありますから、昔から潜在的な需要はありました。中絶後のグリーフケアを必要とする人々は、この日本にとても多い」と指摘する。

鈴木牧師が活動を始めたのは、中絶後のグリーフケアに関する有志の学び会に参加したことがきっかけだった。「この問題に取り組みたいと考え始めたとき、一人で何ができるのだろうと考えていました。できることは何なのかと考えても、専門的な知識や経験のない私にできることはたかが知れています。でもそんな私の思いをくみ取り、私を有志の学び会へ誘ってくださった女性がいました。もしそれがなければ、今の働き自体スタートしていなかったでしょう」。その後も、カナダで中絶後のグリーフケアや性教育を専門に活動する団体や、地域の医療関係者とのつながりができ、次第に活動の輪が広がっていった。

グリーフケアミニストリーズでは、2018年に中絶後のグリーフケアに関する啓蒙セミナーを全国5カ所で開催。今年に入り、4月29日から5日間にわたってオンライン開催したピア・カウンセラーの養成講座には、17人の参加があった。

中絶による悲しみに寄り添う 教会で見過ごされてきた心のケア
2018年に開催した中絶後のグリーフケアに関する啓蒙セミナー

鈴木牧師は、日本の性教育について「婚前交渉を禁じる考えは古臭い昔の伝統となり、性行為と妊娠も避妊教育によって切り分けられ、最終的には妊娠と親になることの関連性さえ失われています。現代人にとって、妊娠は想定外のものとなり、想定外の妊娠によって宿った命に対して『価値があるのか、それともないのか』という問いが、今投げ掛けられています」と語る。

「聖書の語る『命の価値』は一貫したものです。『わたしは、あなたを胎内に形造る前から、あなたを知り、あなたが腹から出る前から、あなたを聖別し、あなたを国々への預言者と定めていた』(エレミヤ1:5)と聖書が語る命の価値は、時代がどれだけ異なった価値観を提示したとしても、変わるものではありません」

一方で鈴木牧師は、「日本の教会が中絶をタブー視する中で、その問題を抱えて嘆いている人々に寄り添うことができなかった過去があるのではないか」と指摘する。カナダの教会で行われたある調査によると、毎週教会に通う女性の半数以上が「教会は中絶経験者に対して安全な場所ではない」と考え、4人に3人が「中絶の罪は、赦(ゆる)されるものと感じられない」と回答している。鈴木牧師は、「日本の教会ではこれ以上の数字が出るかもしれない」と話す。

「嘆くことを認めることが、ケアには重要です。教会とは、十字架と復活によって罪を赦し、私たちを罪から救い出したイエス・キリストを信じる人々の集まりです。私たちクリスチャンが、神によって罪を赦されたように、嘆きの中で神に支えられたように、回復の途上を歩む中で神の憐(あわ)れみを受け取ったように、中絶によって嘆く人々に嘆く場所と機会を与えることができるのではないでしょうか」

5月29日からオンライン開催する性教育セミナーは、すでに25人の定員が埋まっているという。鈴木牧師は、「今後も定期的にセミナーを開催する予定です。性教育や中絶後のグリーフケアに関する情報も発信していきますので、ぜひお祈りに覚えてほしい」と話している。

■「グリーフケアミニストリーズ」ホームページ

◇

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関連タグ:中絶グリーフケア峰町キリスト教会
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