Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版

2022年10月17日16時35分
  • ツイート
印刷
関連タグ:アメリカイーグレープ
プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版+
総工費1億5千万円の多目的ビルを負債ゼロで建てた「神の奇跡の記録」がまとめられた『オレゴンの空の下で』。表紙を飾っているのは、多目的ビルを背後に撮影した日本インターナショナル・バプテスト教会の教会員たちの集合写真。

北は、スターバックスやアマゾン、マイクロソフトなど、日本でも知られた大手企業の本社があるワシントン州。南は、IT企業の一大拠点シリコンバレーや映画産業の中心地ハリウッドなどがあるカリフォルニア州。その2つの州に南北を挟まれてあるのが、全米屈指の自然を誇るオレゴン州だ。同州最大都市ポートランドは、米国で最も美しい都市の一つとされている。

そのオレゴン州で、最初はプレハブの借家で礼拝をささげていた日系教会が、4800坪という広大な土地を購入し、会堂を建て上げ、さらに総工費1億5千万円の多目的ビルを負債ゼロで建てた「神の奇跡の記録」がこのほど、『オレゴンの空の下で』としてまとめられた。

『オレゴンの空の下で』を出版したのは、同州タイガードにある日本インターナショナル・バプテスト教会の横井マイク牧師と妻の由美子さん。広大な土地の購入や会堂建築は「無謀」という声が周囲からも聞かれるものだった。会堂は見事に完成するが、多くの失敗も経験。それから20年後に取り組んだ多目的ビルの建設は、過去の失敗を踏まえて借金は一切せず、また直接的な献金の呼びかけもせず、まさに祈りで成し遂げた奇跡だった。

この驚くべき神の業を書き留め、次世代に伝えなければと思い、まとめたのが本書。当初は、教会内部向けの記録として考えていたが、日本の諸教会にも希望と勇気を持ってほしいと願い、広く出版することを決めたという。

プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版
横井マイク牧師と妻の由美子さん

夢のまた夢だった会堂建築

商社マンを経て献身した横井牧師が渡米したのは1983年1月。由美子さんと、まだ幼い3人の子どもを連れてのことだった。最初はフロリダ州に渡ったが、米国人教会の日本語部に招聘(しょうへい)され、同年5月にはオレゴン州に。赴任先の教会があったポートランドは、札幌と同じ緯度にあり、特に冬は寒さが厳しい。そんな地で、日本語部は当時、保温性の乏しいプレハブの借家を使って礼拝していた。教会員は子どもを含め約40人。年間予算は50万円程度。会堂建築など、夢のまた夢の状態だった。

しかし、日本語部の礼拝に出席していた夫妻が会堂建築のために献金をしたことをきっかけに、皆が真剣に祈り始めるようになった。そして、日本語部は「日本インターナショナル・バプテスト教会」として独立。90年には、米国の所属教団からの借り入れなどで、ポートランドに隣接するタイガードに4800坪の土地を購入することができた。東京ドームの約3分の1の広さである。

会堂建築には、所属教団の関係者がボランティアとして全米から駆け付けてくれた。そして96年、第2次世界大戦後では米国本土初となる日系教会の建物として、青い屋根に白い十字架が高くそびえ立つ会堂が完成した。

プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版
多目的ビルの第3期工事にミシシッピ州から手伝いに来てくれた建築チームの男性。総勢16人のチームが、早朝から日が暮れるまで、約1週間にわたって工事を手伝ってくれた。

会堂建築時の失敗

一方、土地購入や会堂建築では、教会員から借り入れをしたり、教会債を発行したりするなどして資金集めをし、多くの借金を抱えることになった。「借りては返し、返しては借りる綱渡り的借り入れ」が続いたという。献金の呼びかけも頻繁に行い、この過程で傷つき教会を離れていった教会員もいた。

「たくさんの失敗をしました。本当につらい体験でした」と横井牧師は振り返る。

それでも、会堂完成後は礼拝出席者が増えていき、若者や子どもたちが多く集まる教会へと成長していった。礼拝には毎週平均200人余りが出席するようになり、新しい建物の建設が切実な課題となる。会堂建築の返済がまだ続く中、多目的ビルの建設計画が始まった。

「喜びの油壺」と「天の助け」

建設資金の調達プロジェクトは、旧約聖書の第2列王記4章1~7節から「喜びの油壺(つぼ)」と名付けられた。教会ではその数年前から、毎週月曜日から木曜日までの朝6時から7時半にかけ、祈り会を行っていたが、土曜日の朝にも多目的ビル建設のための祈り会を行うようになった。幼い子どもやユース世代も含め、毎回20人以上の教会員が集まって祈りをささげた。建設のために毎日祈るとする約束カードを提出する人も100人を超えた。

プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版
完成後の多目的ビル。外壁に掛かる大きな十字架はステンレス製で、第1期・第2期工事の現場監督が寄贈してくれた。
プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版
多目的ビルの正面玄関。ビルの前には、子どもたちが遊べる庭があり、遊具も設置されている。

実際に建設が始まると、想定外の出費が続いた。しかし、生活費を節約したり、老後保険の一部を崩したり、はたまた廃棄されていたブランド物のハンガーを売ったりするなどして、教会員一人一人がそれぞれの方法で、それぞれが示された金額を「喜びの油壺」にささげていった。それでも、教会の財務担当者は常に激しい戦いを強いられ、「請求と支払いのシーソーゲーム」が繰り返された。

だが、エレベーターの設置が不要となったことで、数百万円を節約できたり、以前教会に通っていた婦人の夫であるセメント建築工事士が協力を申し出てくれ、相場の10分の1ほどの価格でセメント工事をしてくれたりするなど、さまざまな「天の助け」があった。

差し押さえの危機の中で起こった奇跡

『オレゴンの空の下で』には、こうした神の取り計らいや証しが数多く記録されている。その中でも、横井牧師の記憶に最も印象深く残っているのは、電気工事や空調設備の代金計500万円余りの支払いが滞り、差し押さえの危機に陥ったときのことだ。それまでの経験から「何とか集まるだろう」とどこかに油断する心があった。しかし、支払い日まで1週間を切っても、400万円以上が不足していた。

「まだ3、4日あるという思いもありましたが、顔がだんだん青くなり、そのことが頭から離れなくなりました。それまではあんなに祈っていたのに、信仰がどこかへ飛んでいってしまったようでした」

焦った横井牧師は緊急会議を開催し、牧師と教会のリーダー十数人で、不足分を頭割りにして負担することを提案しようと考えた。だが、その会議の開催前に銀行から電話があり、教会の口座に大型の献金が振り込まれていたことが判明。それは、教会が危機的な状況にあったことなど全く知らない、教会員ではない2人からの献金だった。リーダーたちの中には涙を浮かべる人もおり、会議は不信仰を悔い改める祈り会になったという。

プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版
多目的ビル内のカフェテリア

教会員の信仰も成長させた多目的ビル建設

教会員は祈り、献金したが、それだけではない。1枚40キロにもなるシートロック(防火用の石こう板)の打ち付けを中心に、一般人でもできる作業は教会員がチームを組んで担った。重作業をできない人たちも茶菓子を出す奉仕などをし、小さな子どもたちは募金箱を持ってファーストフード店を巡って献金集めをしたりした。一人一人がそれぞれの力に応じて、祈り、ささげ、そして自らの手を使って神を賛美する建物の建設に参加したのだ。

横井牧師は、特に日本人に伝道する場合、その地に根を下ろした建物が大切になると考えている。しかし、あくまでも「建物は目的ではなく伝道の手段」。実際、多目的ビル建設のために1円でも多くの資金が必要な中、教会は3回に及ぶ海外伝道を敢行。また、大地震に見舞われたネパールや熊本、ハリケーン被害に遭ったルイジアナ州にチームを派遣し、支援活動も行った。

「この多目的ビル建設は、単に経済的な奇跡を体験しただけでなく、教会員の信仰の成長にも大きな役割を果たしたのです」

プレハブ借家で始まった教会が負債ゼロで1・5億円の多目的ビル建設 奇跡の記録が出版
多目的ビル内の体育館

教会に必要なものは必ず与えられる

タイガード市の建築許可が下りてから、3年後の2018年6月、体育館やプレイルーム、カフェテリアなどを備えた多目的ビルは完成し、感謝礼拝が行われた。3年にわたった建設プロジェクトを終え、その年の12月に主任牧師から引退した横井牧師は、次のように話す。

「自分たちの環境や状況に縛られず、神様が『必要だ』とされることを進めることだと思います。そうしたら、神様が必ず成し遂げてくださる。そのことを示されました。教会に必要なものは、求めれば必ず与えられるのだという信仰を持って、恐れずに踏み出してください。本書が皆さんの励ましとなればうれしいです」

『オレゴンの空の下で』は税込み1980円。全国のキリスト教書店のほか、アマゾンなどのオンラインショップで購入できる。

関連タグ:アメリカイーグレープ
  • ツイート

関連記事

  • 天国のファッションショー!? 3人のおばちゃまトリオ「ミッション・エステル」が来日伝道ツアー

  • 元住吉会相談役の牧師が明かす「親分はイエス様」製作秘話、製作費5億4千万円の奇跡

  • 25歳青年の奇跡の証し 『齊藤諒の生きる力~四肢麻痺・人工呼吸器装着の僕が伝えたいこと~』

  • “クリスマスの奇跡” 負債で売却迫られた教会、競売直前に2億円超の献金

  • 妊娠中にコロナ感染、出産後ICUで77日間生死さまよい奇跡の回復遂げた女性の証し

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.