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聖書と植物

聖書と植物(11)まかぬ種は 梶田季生

2022年8月26日13時47分 コラムニスト : 梶田季生
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聖書と植物(11)まかぬ種は 梶田季生+
(写真:Noah Buscher)

1. 落ちた

メキシコの山肌全面がカボチャの畑、というスライドを見せてもらったことがあります。どのようにまくのでしょう。近隣の国ではジャガイモを一つ一つ埋めるのですが。

種まきの例え話があります。出だしは「種を蒔(ま)く人が種蒔きに出かけた」。そして「種は・・・落ちた」という表現が4回出てきます。種いっぱいの種入れを抱えて、右手で種をつかみ、前斜めに散らばるように腕を振ってまく姿を思い描いていました。ある日の礼拝説教で、「大きな布袋に種を入れ、背負って歩き出します。すると、下部に開けた穴から種が落ちます。これが種まきです」と説明され、なるほどとうなずきました。

まいていると、種はいろいろの地に落ちたわけです。落ちた所が道端、岩地、茨の間、良い地です。良い地にまくことが本来の姿なのですが、イエスの興味は地の違いにありました。

簡潔に語ります。道端は、人の往来で固い所です。鳥はすぐ見つけて、種を食べてしまいました。岩地では芽を出しますが、土が薄く、日に焼け、枯れてしまいました。茨地では一緒に生え、その茨が覆い、ふさいでしまいました。良い地に落ちたものは100倍、60倍、あるものは30倍の実を結びました。

まかれた種がどうなったのか、その結末を言われたのです。次のイエスの説明は、なぜそうなったか、理由について話されました。これがイエスの例えの中心です。神の言葉と人の心との関係です。イエスはそれぞれの地における心の、霊的な真理を解き明かしてくださいました。種は御国の言葉、神の言葉です。救いです。福音です。土地は人の心です。

2. 道端

道端は、聖書に関心がない心、かたい心、踏みつけ、嘲笑する心です。鳥すなわち悪魔は、心にまかれた御言葉を奪ってしまいます。その人が後になって悟ることのないように。悪魔はいつも神に敵対します。人が神を知り、信じないように手を出す霊的存在です。

3. 岩地

岩地の心は、御言葉に関心があり、喜んで受け入れます。ところが、御言葉の根が根付けない心なのです。土が薄いからです。そうこうしているうちに、照り付ける熱で焼け、枯れてしまいます。根は双葉が開くころには、1メーターも伸びているはずです。焼けないために良い土が必要です。

園芸的にその土は、握ってできる土団子を優しくつかむと、3〜4個に割れるくらいの水分量がよいのです。ですがその土が、岩地のここにはありません。そこを悪魔は狙ってきます。悪魔は御言葉のために困難や迫害を起こし、神の御言葉から心を遠ざけようとします。喜んでいたのに、困難が大きいとつまずき、身を引いてしまいます。御言葉への関心という根が伸び悩んでいます。

このように、イエスは御言葉に根付く根の大切さを示します。御言葉の励ましや神の愛、慈しみを味わう根が幾分でもあれば、身を引かないで、困難や迫害に対処できるのです。

4. 茨地

茨地の心は、どんなことにも多くのことに興味があり、御言葉にも関心のある心です。茨地の中でも、種は芽を出し成長します。すでに植わっている茨の中で発芽しますから、成長は茨のほうが断トツに早いです。

問題は、たくさんの関心事を調節できず、心が乱れ、思い煩う日常にまで進んでしまったことです。茨の根は強く、茎葉はみるみるうちに御言葉を覆い、実を付けることができなくなります。十分な上からの光がなく、暗黒が御言葉をふさいでしまいます。神を見えなくしてしまいます。

ふさぐとは、直訳すれば、御言葉を「窒息させる、完全に押し潰してしまう」です。茨と御言葉とは、生き方が全く違うからです。バランスの問題ではありません。立場が異なりますから、どちらを優先させるかの問題です。まず茨を抜きます。そして、御言葉を中心に置き、それに合わせることが第一です。すると、全てが生かされていきます。

茨は世の思い煩いであり、心遣い、富の誘惑、快楽などです。パウロは手紙を書きました。「遊興や泥酔、淫乱や好色、争いやねたみの生活ではなく、昼らしい、品位のある生き方をしようではありませんか」(ローマ13:13)。これを読んだアウグスティヌスはわれに返ったのです。イエスを信じ、御言葉に従い、変えられたことはよく知られた例です。

茨地では、光に向かって、主を仰いで生きることが鍵です。

5. 良い地

良い地は、よく耕されている所です。種が芽を出すには、水分と空気、温度が必要です。次には、その良い土と光との良いバランスによって、しっかりと成長していきます。そのように、さまざまな御言葉への興味が増し加わり、根付いて、主の愛を知らされます。さらに、困難の中で経験できる聖霊の励ましが、高嶺へと導きます。

ここでは、御言葉に対する素直さが鍵と思います。「この町(ベレア)のユダヤ人は、テサロニケにいる者たちよりも素直で、非常に熱心にみことばを受け入れ、はたしてそのとおりかどうか、毎日聖書を調べた」(使徒17:11)。御言葉による確信から結ぶ実は、種類によって100倍、60倍、30倍にもなります。一粒から始まります。

6. 顧みて

私自身、自分のうちにはこの土地全部が同居しているように思います。分かりやすい御言葉、難解な御言葉、ピンとくる言葉、自分の心の動き、感情、体調などによって4つの地がモザイクのように現れてきます。その時は原点に返り、「知れ、主こそ神。主が、私たちを造られた。私たちは主のもの、主の民、その牧場の羊」(詩篇100:3)、ここで自分の立ち位置を確認します。

「主よ、地はあなたの恵みに満ちています。あなたのおきてを私に教えてください」(詩篇119:64)。イエスが解き明かされた「悟る」とは、御言葉を理解し、信じ、従い、自分のものとなることですが、さまざまなことを通して、主は私を御言葉に根付かせてくださいました。

「あなたの御手が私を造り、私を整えてくださいました。どうか、私に悟らせ、私があなたの仰せを学ぶようにしてください」(詩篇119:73)。こうして、モザイクがなくなっていくことを経験させてくださいます。

「ですからあなたがたは、すべての悪意、すべての偽り、偽善やねたみ、すべての悪口を捨てて、生まれたばかりの乳飲み子のように、純粋な、霊の乳を慕い求めなさい。それによって成長し、救いを得るためです」(1ペテロ2:1、2)

まかれた種は、救いの恵みをもたらす朽ちない種です。

7. 時代を超えて

イザヤの時代と同じく、霊的に盲目な時代に来られたイエスは、種まきの例えをもって悟るようにしてくださいました。「雨や雪は、天から降って、もとに戻らず、地を潤して物を生えさせ、芽を出させて、種蒔く人に種を与え、食べる人にパンを与える。そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、わたしのところに、空しく帰って来ることはない。それは、わたしが望むことを成し遂げ、わたしが言い送ったことを成功させる」(イザヤ55:10、11)

イエスはガリラヤ湖のほとりに座っておられましたが、大勢の群集がみもとに集まってきたので、舟に乗って腰を下ろされ、岸辺に立っている群衆に語られました(マタイ13:1、2)。この時、極めて多くの人たちは、自分がどの地であるのかを吟味したのでした。

イエスは言われました。「(聞く)耳のある者は聞きなさい」(マタイ13:9)

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◇

梶田季生

梶田季生

(かじた・すえお)

1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。このほど、聖書の視点から植物に託されたメッセージをひも解く『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』(イーグレープ、四六判・300ページ、税込2200円)を出版した。なぜイエスは人との関係をブドウに例えたのか、アーモンドはなぜキリストの復活の象徴なのか。実物のカラー写真を配置しながら、分かりやすい言葉で解説している。注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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