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聖書と植物

聖書と植物(6)パンとマナ 梶田季生

2022年6月17日21時46分 コラムニスト : 梶田季生
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関連タグ:梶田季生
聖書と植物(6)パンとマナ 梶田季生+
(写真:fancycrave1)

食物、食糧、食べ物、ごちそうなど、食に関わる言葉が旧約聖書に約400出てきます。そのうちの代表がパンです。ヘブル語でレヘムといいます。パンの家という意味の町があります。ベツレヘムです。ナオミの出身地でした。穂が風に揺れ、白いうねりが喜びを与えていました。彼女が嫁のルツと戻ってきたのは、大麦の刈り入れが始まったちょうどこの時です。ここが麦の産地でした。ギリシャ語でアルトスといい、新約聖書には95回使われています。福音書に多く出てきます。大麦、小麦は主食でした。粉にしていろいろなパンにしました。

イエス様の話を聞きに、多くの人々が集まってきていました。一人の少年が弁当を持っていました。イエスはそれを用いて大きな御業をなさいました。

5つの大麦のパンと2匹の魚でした。それを祝福して、男だけで5千人のお腹を満たし、なお残ったパン切れが大きな籠に12杯ありました。この奇跡は四福音書にあります。しかもよく似た奇跡が2つの福音書に記録されています。7つのパンと小魚少しで4千人の人が十分食べて、7つの籠に残った出来事です。それは、イエスが救い主として神から遣わされたしるしでした。数の問題ではなく、満たしです。主が貧しい少年のささげ物を祝福されての御業でした。

「人々はイエスがなさったしるしを見て、『まことにこの方こそ、世に来られるはずの預言者だ』と言った」。それは昔、預言者がしたわざを思い出させるものでした。

飢饉の時でした。ある人が大麦のパン20個と新穀1袋を預言者エリシャのところに持ってきました。エリシャは「この人たちに与えて食べさせなさい」と促すが、召使いは「どうして100人もの人に分けられるでしょうか」とけげんな顔。しかしエリシャは言った。「この人たちに与えて食べさせなさい。主はこう言われる。『彼らは食べて残すだろう』」。果たして、主の言葉の通りでした。(2列王記4:42〜44)

「イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることがありません」(ヘブル13:8)

しかし今、空腹を満たした彼らの関心は、このしるしにはありませんでした。食べて満腹したことにありました。そこでイエスは言われました。「なくなってしまう食べ物のためにではなく、いつまでもなくならない、永遠のいのちに至る食べ物のために働きなさい。それは、人の子が与える食べ物です。この人の子に、神である父が証印を押されたのです」。イエスの働きは、永遠のいのちに至る食物を求める人の霊的な飢えを満たすことでした。だから、その霊的な食物を与える方としてイエスを受け入れる人々だけが、この神の業を行うことができるというのです。そこでイエスは、「神が遣わした者をあなたがたが信じること、それが神のわざです」と言われました。彼らは、あなたを信じられるように、どんなしるしをなさいますかと、マナのことを持ち出しました。

「私たちの先祖は、荒野でマナを食べました。『神は彼らに、食べ物として天からのパンを与えられた』と・・・」(ヨハネ6:31)

それは昔、エジプトを出て1カ月目、シンの荒野に入ったときのことでした。生活の苦しみから、民は指導者モーセに不平を言いました。エジプトでは肉鍋を囲み、パンを満ち足りるまで食べた。だからその時に主の手にかかって死んでいたらよかったのに、と主の真意を全く知ろうともしませんでした。でも神は、夕方には鶉を、朝にはマナを与えられました。

朝露とともにマナは下りました。細かいものでした。これは何だろう「マーン・フー」と言ったところからマナと名付けられました。モーセは説明しました。コリアンダーの種ようで、白く、蜜を入れた薄焼きのパンのようだと。コリアンダー、すなわちコエンドロの種は球形で、簡単に2つに割れる二分果ですが、硬い。このような質であれば、臼でひき、つき、また煮ることができる重宝な食材でした。露が乾くと朝日に輝き、濡れた赤っぽい土に比べれば白っぽく見えたでしょう。実際は成熟の頃になると白くなり、しばらくすると淡い薄茶色を帯びるのです。

毎日同じものだと飽きがきます。すると不満が出、欲望にとらえられてしまいます。肉が食べたい、魚も、ニンニク、タマネギ、スイカも、とエスカレートし、「今や、このマナを見るだけだ」(民数記11:4〜6)と。この時には吐き気をもよおすほどのウズラを神は与えられました。しかし同時に、過ぎた欲望を裁かれました。このようにして、カナンの地を向こうに見えるヨルダン川にやっとたどり着きました。

モーセは言った。「この四十年の間、荒野であなたを歩ませられたすべての道を覚えていなければならない」(申命記8:2)。これからのために絶対に必要なことでした。

「それは、あなたを苦しめて、あなたを試し、あなたがその命令を守るかどうか、あなたの心のうちにあるものを知るためであった。それで主はあなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの父祖たちも知らなかったマナを食べさせてくださった。それは、人はパンだけで生きるのではなく、人は主の御口から出るすべてのことばで生きるということを、あなたに分からせるためであった」(申命記8:2、3)

「主は幾たびとなく救い出されたが・・・自分たちの不義の中におぼれた。・・・主は彼らのためにご自分の契約を思い起こし 豊かな恵みにしたがって 彼らをあわれまれた」(詩篇106:43〜45)

こうして40年かかって学んだことは、「主を心に据えること」でした。パンは体を支える食物です。体の命をつなぐものです。天の父は重々ご存じです。だから「まず神の国と神の義を求めなさい」(マタイ6:33)とイエスは言われます。

そこで今、イエスの御業を見た人たちにイエスははっきりマナとパンについて説明されました。さまざまな言葉が使われていますが、体のための食物はマナです。霊のための食物はパンと言い、イエスのことです。「天から」の意味が少し違います。天からのマナというのは、天におられる神が与えた体のための食物です。

天から下ってきた生けるパンというのは、神のもとから遣わされてきた、人の霊を生かす食物です。永遠のいのちです。イエスご自身です。

信じることは、心に迎えることです。食べることは、体の中に入れることです。いずれも受け入れることで、同じです。

「まことに、まことに、あなたがたに言います。信じる者は永遠のいのちを持っています。わたしはいのちのパンです」(ヨハネ6:47、48)

「あなたがたの先祖たちは荒野でマナを食べたが、死にました。しかし、これは天から下って来たパンで、それを食べると死ぬことがありません。わたしは、天から下って来た生けるパンです。だれでもこのパンを食べるなら、永遠に生きます」(ヨハネ6:49〜51)

さて、人はどのような存在でしょうか。

「神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった」(創世記2:7)。言い換えれば、人は肉体の命と神の霊に生かされた霊を持つ存在として造られました。が、アダムが神の言葉を無視し、神との関係を切ってしまったとき、人の霊から神の霊が離れ、人は永遠のいのちを失いました。霊は死んでいるのです。霊的死といい、やがて体の死が訪れます。

人はマナを食べて体が生きます。人はいのちのパンであるイエスを信じて霊が生かされます。この時人は、神との関係が回復されます。死からいのちに移されます。永遠のいのちを持つ者とされます。死んでもイエスによってよみがえらされます。

すべてが神なる主の恵みの言葉によっているのです。「人はパンだけで生きるのではなく、主の御口から出るすべてのことばで生きる」とイエスも声を大にして宣言しました。

それは救い主としての働きの初めの時のことです。「それからイエスは、悪魔の試みを受けるために、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。そして四十日四十夜、断食をし、その後で空腹を覚えられた。すると、試みる者が近づいて来て言った。『あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。』イエスは答えられた。『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある」(マタイ4:1〜4)

悪魔すなわちサタンは、イエスが神の子であること、石をパンに変える力を持っていることも知っていました。サタンは狡猾です。奇跡を行うかどうか、できるかどうかではなく、救い主としての使命に対する挑戦でした。これらの石をパンに変えるというのは、目の前の無数の石ころをおびただしいパンに変える奇跡に象徴される救いを意味していました。食糧をもって全人類を完全に救うというのがあなたの使命でしょう、と救いの内容を変えさせる誘惑だったのです。

しかし、神のご計画とする人の真の救いは、不信仰の罪とその結果である死と裁きからの救いです。

「私たちはみな、羊のようにさまよい、それぞれ自分勝手な道に向かって行った。しかし、主は私たちすべての者の咎(とが)を彼に負わせた」(イザヤ53:6)

「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある」(マタイ4:4)

貧しい大麦のパンを、あふれる恵みの器とされた主の言葉を待ち望みます。あなたの御言葉に従って、私を生かしてください。

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◇

梶田季生

梶田季生

(かじた・すえお)

1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。このほど、聖書の視点から植物に託されたメッセージをひも解く『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』(イーグレープ、四六判・300ページ、税込2200円)を出版した。なぜイエスは人との関係をブドウに例えたのか、アーモンドはなぜキリストの復活の象徴なのか。実物のカラー写真を配置しながら、分かりやすい言葉で解説している。注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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