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聖書と植物

聖書と植物(4)生えさせよ 梶田季生

2022年5月18日22時46分 コラムニスト : 梶田季生
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聖書と植物(4)生えさせよ 梶田季生+

鶏が先か、卵が先か。よくある質問です。

「神は大空を造り、大空の下にある水と大空の上にある水を分けられた」(創世記1:7)
「神は大空を天と名づけられた」(1:8)

「天の下の水は一つの所に集まれ。乾いた所が現れよ」(1:9)
「神は乾いた所を地と名づけ、水の集まった所を海と名づけられた」(1:10)

「地は植物を・・・芽生えさせよ」(1:11)
「地は植物を・・・生じさせた」(1:12)

「水には生き物が群がれ。鳥は地の上、天の大空を飛べ」(1:20)
「地は生き物を・・・家畜や、這うもの、地の獣を種類ごとに生じよ」(1:24)

神はそれぞれの生活の場、天、地、海をまず造り、そこに置かれました。だから、鶏が先ですね。

「また、生きるいのちのある、地のすべての獣、空のすべての鳥、地の上を這(は)うすべてのもののために、すべての緑の草を食物として与える」(1:30)

このように生き続ける配慮も完全でした。

植物に対しても、その配慮を見ることができます。2つの領域に水を分けられたことです。地の水と空中の水分(湿度)です。

冬、スイカの苗をハウスに植えたときには、葉が焼けないように注意します。根の周りに十分な水があっても、必要な水分を吸い上げる根がまだないからです。ハウス内の温度を人為的に下げて、苗の水分に見合ったように調節します。1枚フィルムを増やすだけで温度が高くなり、裾の開け具合で温度と湿度を管理します。葉という顔色に注意を払います。

メロンでも同じです。根が活着しておれば、朝、葉の周りの水滴を見て畝の水分を判断します。ところが開花後、実がある大きさ以上になると、水孔からの水滴は見られません。果実のために優先的に使われるからです。そこで潅水の量を考えます。葉の水孔は、神が与えた健康診断の窓口です。

聖書と植物(4)生えさせよ 梶田季生

30〜40年前のことです。白い粉末に水をかけると吸水し、体積が増えます。増えた分の水分が徐々に出て発芽させたり、根付かせたりするという方式が開発されました。平坦地の真夏に蒔(ま)くほうれん草の栽培は難しいです。東北地方や高冷地に場所を移しているのが現状です。あるメーカーの実験で、この保水性の高い資材の特性を目の当たりにしました。発芽が見事にそろったのでした。

ですが、温暖化で9月になっても光線量は強く、冬野菜のほうれん草にとっては過酷です。30~50パーセント光線カットのシートでハウスを覆って作らないといけないですが、良いものはできません。地球の緑を増やし、維持することは緊急の課題です。

荒れ地を緑に変えようとのスローガンのもとに、世界各地で多くの人たちがこの方法で取り組んでいます。頭が下がります。広大な土地では、照り付ける熱から守り、絶え間なく水を補給するなど、かなりの努力と忍耐が必要な事業です。

光が多くいるもの、少なくてよいもの、その中間のものと段階的にさまざまです。冬の部屋に潤いを与えたシクラメンは、夏場の高温と光線のもとではしんどいです。生け垣のつげの陰に置いてみました。するとどうでしょう。見事に再び花を咲かせてくれました。神から与えられた性質を引き出すことができたのです。聖書は語ります。「神は仰せられた。『地は植物を、種のできる草や、種の入った実を結ぶ果樹を、種類ごとに地の上に芽生えさせよ。』すると、そのようになった」(創世記1:11)

ここに緑化方法のヒントがあります。芽生えさせられたのは「植物」「草」「果樹」です。すべてを語ることはできませんから、この三者は群落の骨組みと思います。ここで「植物」と訳されたヘブル語はデシェといって「若い草」を意味し、他の聖書箇所では多くは「若草」と訳されています。例えばイネ科のものであれば、穂が出る前の元気よく成長している若いステージのものです。

次の「草」は、穂を出し種ができるまでに「成熟した草」を意味するエセヴの訳です。そして背の高い「果樹」です。群落はそれぞれが互いのために温度や光、湿度などの良い環境を作り、守り合うように働きます。生育の速さも大きさも異なった個の性質が生かされるように、神は「生えさせよ」と「地」に命じられました。「地」の地質もまた一様ではなく異なっているからこそ、主なる神は「地」に「生えさせよ」と命じられたのです。

青写真は、神の内にあります。ある科学映画の最後の言葉を、今もハッキリ覚えています。「デザインあるところにデザイナーあり」と。今一度聖書を読みました。地、種、実、植物、草、果樹は皆、単数形なのに驚きました。神の主権が一つ一つの被造物に及んでいるのです。愛と真実をもってです。

ヨナの偏った愛を正すために、神は「嵐」と「大きな魚」と「唐胡麻」と「一匹の虫」を備えられました(ヨナ1:12、17、4:6、7)。創造の神だからこそ、このようなことをおできになります。私たちの祈りの根拠もここにあります。「民よ どんなときにも神に信頼せよ。あなたがたの心を 神の御前に注ぎ出せ。神はわれらの避け所である」(詩編62:8)

地球の表においても裏においても、「時」に関係なく個々の必要に完全に応えられるお方です。緑化の方法は幾つもあると思います。その土地にふさわしい木を選定することは、素人の私でも大切だと分かります。かつて宮脇昭博士の多層群落法を耳にしました。

常緑広葉樹の高木、やや高い木、低木、草本など30〜50センチの苗を育て、植える。しかも一度に混植、密植することで、森の形が作られていくことをお聞きしたとき、「地は植物を・・・種類ごとに生じさせた」(創世記1:12)のイメージをここに見たように思いました。いろいろな樹種の混植と密植が要です。これこそまさに、創造されたときの神の方法ではなかろうか。

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◇

梶田季生

梶田季生

(かじた・すえお)

1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。このほど、聖書の視点から植物に託されたメッセージをひも解く『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』(イーグレープ、四六判・300ページ、税込2200円)を出版した。なぜイエスは人との関係をブドウに例えたのか、アーモンドはなぜキリストの復活の象徴なのか。実物のカラー写真を配置しながら、分かりやすい言葉で解説している。注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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