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聖書と植物

聖書と植物(2)2千年の眠りから覚めて 梶田季生

2022年4月20日18時27分 コラムニスト : 梶田季生
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聖書の植物(2)2千年の眠りから覚めて 梶田季生+
大賀ハス(写真:Hamachidori)

1951年3月30日に発掘された2千年前の種が、発芽しました。現在各地に分譲され、毎年美しいピンクの花を咲かせている「大賀ハス」です。私も出張先で見たときは感銘を受けました。一つは2千年前の色がそのまま鮮やかに発色していること。もう一つは、発芽させた博士の並々ならない気遣いに対してです。

ハスの種皮は硬く、50〜150年の寿命があると博士は書き記しています。水分や酸素の侵入を遮り、なおかつ低温に保たれれば、さらに長寿となるといわれています。発掘された検見川の泥炭地の環境がそれを可能にし、その可能性を脳裏に覚えつつ対処されたことに深く心動かされました。

発芽のためにどれだけ注意を払ったのでしょう。古い種を蒔(ま)いたときはゆっくり水を吸わせる処置をし、温度をかけ過ぎないようにします。博士はそれ以上に心を遣われたと思います。水は絶対に必要ですが、多過ぎても少な過ぎてもだめです。温度との関係もあり、ちょうど良い量はそのときには分かりません。土が動き、芽が見えたときはすごく感激したと思います。残っている活力が少ないと、子葉は出ても根が出ないことがありますから、気は抜けません。

さて、生物の水分含量は非常に多く、もちろん植物もそうです。経験的に実感しています。そのものの水分だけで料理する番組があるほどです。あらためて拾い上げると、何かしらの思いを読み取れるようです。

葉ものは90%以上、ネギは91・6%、葉質の硬いリーキでも84・9%あります。タマネギは90・4%、炭水化物の多いニンニクは60・3%です。果物類は80%以上あり、ざくろ81・1%、ぶどう84・4%、メロン87・2%、イチジクは87・7%、スイカは91・1%です。ドライフルーツのナツメヤシは32・8%、ぶどうは10・8%です。農家の方々は雨の後に収穫する場合、スイカやメロン、カボチャなどは2〜3日空けるようにします。糖度に影響を与えるからです。日持ちにも関係します。

「水」を中心に成長していきます。芽が出る前に必ず発根します。根の先端がだめになると、腋から新しい根を出し対処します。その根が水を吸い、子葉を成長させます。

ところが、胚軸が細くひょろっとなることがあります。夜温が高過ぎたり、根の温度よりも空間の温度が高くなったりするとそのようになってしまいます。一晩ででも起きる現象です。昼間は光に十分に当て、それに見合った温度で管理する必要があります。夜間の頭寒足熱は苗作りに大切なキーワードです。水と温度、湿度、光のバランスが質の良い苗を作ります。神が与えた法則です。

人も同じです。食事と運動、休養のバランスが良い体を作ります。中でも睡眠は、人生の3分の1必要とはよく聞くところです。夜温は昼温より下がりますが、ほぼ36・5度の恒温を保つ存在としての人は「寝汗をかいていないか、口は乾いていないか」と小さいときから言われて育ってきました。これは、水分が健康のバロメーターといえることわざと思っています。大地と同じ物質から成り立っている体だからです。

聖書は言います。「神である主は、その大地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。それで人は生きるものとなった」(創世記2:7)。今一つ、人には動植物にはない「いのちの息」があります。神との人格的な交わりです。霊的分野です。

神はアダムに「園のどの木からでも思いのまま食べてよい、しかし善悪の知識の木から、食べてはならない。その木から食べるとき、あなたは必ず死ぬ」と言われました。無数にある中で、たった一つだけ禁止されました。果たして彼が食べたとき、死が入りました。人は必ず死にます。数の問題ではありません。死は不従順の罪の結果です。神が言われた通りです。

罪とは、神の言葉より自分の考えを優位に置いたこと。最善をなさる愛の神に対して、愛と信頼で応答しなかったこと。自分中心に生きる生き方が、罪です。

人がそれを食べた直後に、罪故に神を恐れ、良心のうずきが生じました。霊的な死です。神に「あなたはどこにいるのか」と問い掛けられたとき、「(木の陰に)身を隠しています」と答えざるを得ませんでした。霊的に死に、神との関係が切れたことの自覚です。放蕩(ほうとう)息子の例え話をご存じでしょう、父のもとに帰った放蕩息子のことを「死んでいたのに生き返り」とイエスは表現しました。

イエスはサマリヤの女に言いました。「この水を飲む人はみな、また乾きます。しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます」。この水が聖霊です。聖霊は、イエス・キリストの十字架と復活を信じる信仰によって与えられます。この聖霊が罪を赦(ゆる)し、永遠のいのちを与え、聖い生き方ができる力を与えます。

2種類の水があります。地上の水と天上の水によって、すべての生物が生かされ、それぞれに与えられた神の栄光を現すという恵みにあずかります。生きる喜びと平安を味わうことができるようになります。

後ろめたい生き方をしていた彼女は、イエスが救い主と知り、信じて変えられました。「来て、見てください」と、町の人々の中に進んで出ていき、自分を変えたイエスを喜んで伝えました。

主は 私たちの成り立ちを知り 私たちが土のちりにすぎないことを 心に留めてくださる。人 その一生は草のよう。人は咲く。野の花のように。(詩篇103:14、15)

主をほめたたえよ すべて造られたものたちよ。(同22)

愛する者よ。あなたのたましいが幸いを得ているように、あなたがすべての点で幸いを得、また健康であるように祈ります。(3ヨハネ2)

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◇

梶田季生

梶田季生

(かじた・すえお)

1946年愛知県生まれ。66年に日本バプテスト宣教団津新町キリスト教会で受洗。学生時代はKGK(キリスト者学生会)で交流。68年に三重大学農学部農学科(育種)を卒業。72年に大阪聖書神学校を卒業後、池田キリスト教会伝道師。80年から南都農園(現ナント種苗)飛鳥育種農場で品種改良に従事し、メロン、カボチャ、大根を担当。農場長および宇陀育種研究農場長を経て退職。単立名張聖書キリスト教会元牧師、みえ洗足キリスト教会元協力牧師。このほど、聖書の視点から植物に託されたメッセージをひも解く『聖書の植物―草と木に託されたメッセージ』(イーグレープ、四六判・300ページ、税込2200円)を出版した。なぜイエスは人との関係をブドウに例えたのか、アーモンドはなぜキリストの復活の象徴なのか。実物のカラー写真を配置しながら、分かりやすい言葉で解説している。注文は、全国の書店・キリスト教書店、Amazon、または、イーグレープのホームページにて。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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