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一新される生き方 穂森幸一(200)

2022年1月13日20時43分 コラムニスト : 穂森幸一
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神よ。私にきよい心を造り、ゆるがない霊を私のうちに新しくしてください。(詩篇51:10)

「門松は冥土の旅の一里塚」と表現した俳人もいましたが、日本人にとって正月は特別の行事だと思います。初詣の神社仏閣参拝は総人口の90パーセントが参加するとか他の国では考えられないことです。

年賀状の文章を考えていたとき、外国ではどのような表現が用いられるのか気になり、調べてみました。欧米では、正月のあいさつはクリスマスのあいさつの付け足しのような形になっていました。大みそかに大騒ぎのパーティーをして、寝正月にしてゆっくりと過ごすようです。日本みたいに大げさに受け止めていないのに驚いてしまいます。

信じられないかもしれませんが、日本の正月の風習は、古代日本に渡来人としてやってきたユダヤ人の影響があるという説もあります。私も最初にこの話を聞いたときは、あり得ないと思いました。しかし、正月の風習を一つ一つ検証していくと、なるほどそうかもしれないと思う事象があります。大みそかに除夜の鐘に合わせて自分のとがをざんげし、身も心も新しくして初詣に向かうというのは、正月を大切な区切りと捉えている民族ならではの習慣ではないでしょうか。

ユダヤでは、出エジプトを果たしたときが新年で、出国の直前が大みそかになります。主はユダヤ人に「あなたがたは七日間種を入れないパンを食べなければならない。その第一日目に、あなたがたの家から確かにパン種を取り除かなければならない」(出エジプト記12:15)と命じておられます。

種入れぬパンは、日本では餅となったといいます。大みそかに餅つきをし、大掃除をするのは、出エジプト記の影響だというのです。ユダヤの神殿では二段重ねの種入れぬパンが供えられたといいます。これは、日本で床の間に二段重ねの餅を飾ったこととつながりがあるのかもしれません。

日本人にとって餅は、特別の意味があるらしく、正月に餅が食べられないのは人間失格くらいに大げさに捉えていたようです。ですから、昔は使用人に餅代といって特別賞与を払うことがしきたりになっていました。

またユダヤでは、出エジプトの苦しみをいつまでも忘れないように、種入れぬパンに苦菜を添えて食べていたようですが、これが七草粥の始まりという説もあります。また、お雑煮の中に含まれているものは、先祖たちにとってなくてならないものであった食材を子々孫々伝えるものだといわれます。お屠蘇(とそ)は、神殿でお酒が大切な供え物であったことを伝え、新年に蘇(よみがえ)りの意味を考えるように振舞われていたといわれています。

イスラエル人はモーセに率いられて40年間、シナイ半島の荒野をさまよいました。出エジプトした人数は70万人だったといわれます。そんなに大勢の人々がテント生活をしながら移動していくなんて、あり得るのだろうかと考えたこともありました。しかし、紛争を逃れた中東の100万人といわれる人々が難民キャンプで暮らしている様子を実際に目撃したときに、もし食べ物と水が与えられたら不可能ではないと思うことができました。神は天からマナを降らせ、岩から水を噴出させました。

もう一つの疑問は、なぜ40年という長い間、荒野をさまよわなければならなかったかということです。イスラエル人は長い間、エジプトで奴隷として働かされていました。どん底の状態で救い出された民が、独自の国家観、文化、信仰を確立していくためには、時間が必要でした。日本が明治時代に西欧化するのに30年で達成していますが、これは通常では考えられない速さでした。文字が民族に定着するのに時間がかかります。日本は200年で取り入れ、おまけにカタカナと平仮名も生み出しています。これも通常は1千年かかるといわれています。

また出エジプトの際、神はエジプトの民がイスラエル人に好意を持つように仕向けられたので、銀の飾り、金の飾り、着物を与えた(出エジプト記12:35、36)とありますが、これがお歳暮の始まりという説もあります。

私は日ユ同祖論などをふりかざすつもりなど毛頭ありませんが、古代ユダヤ人の痕跡が日本の中に見られるのは否定しようがないと思います。そして古代日本人が天地宇宙の支配者であられる神様を知っていたのは間違いのない事実だと思います。そして、ユダヤの伝統は確かに受け継がれてきていると思います。しかし、正確な聖書の文言や教えが表面化することなく、ベールに包まれた状態になっているのは理解できません。

やがて時が満ちるときに謎が解き明かされ、聖書を知らない民が悔い改めて救いに導かれる日も来ると信じています。

あなたがたの犯したすべてのそむきの罪をあなたがたの中から放り出せ。こうして、新しい心と新しい霊を得よ。イスラエルの家よ。なぜ、あなたがたは死のうとするのか。わたしは、だれが死ぬのも喜ばないからだ。――神である主の御告げ――だから、悔い改めて、生きよ。(エゼキエル書18:31、32)

ギリシャ語の悔い改めという言葉には、見る方向を変えるという意味もあったように思います。今まで自分の利得に固執し、人間関係に振り回されて自分を見失ったということがあるかもしれません。この新年に悔い改めて目を神様に転じ、天を見つめていくことで、新しい展開が生まれます。神様は、たとえ私たちが神様を忘れているときでも、私たちを忘れることなく、長い歴史の中で大和の民を支え、私たちを用いようとしてくださっています。

イエスはご自分の肉体という垂れ幕を通して、私たちのためにこの新しい生ける道を設けてくださったのです。(ヘブル10:20)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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