Skip to main content
2025年9月4日20時28分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

御心の計画 穂森幸一

2022年1月27日11時20分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

主のはかりごとはとこしえに立ち、御心の計画は代々に至る。幸いなことよ。主をおのれの神とする、その国は。神が、ご自身のものとしてお選びになった、その民は。(詩篇33:11、12)

日本の代表的な宗教者としてその名が知られている内村鑑三は、クリスチャンとしての信仰に基づく生き方を貫きましたが、周囲とのあつれき、四面楚歌(そか)の中で経済的に追い込まれ、年越しも思うようにできないありさまでした。周囲を恨んでもいいような状況だったにもかかわらず、彼は「私は2つのJを愛しているJesusとJapanだ」と断言しています。周囲の迫害の中でも国を愛する思いは強く、また大和の民の救いのために祈り続けていました。

戦前の行き過ぎた軍国主義のせいで、愛国者という言葉を用いると国粋主義者とか右翼みたいな言い方をされることがあります。しかし、いくらグローバリズムが叫ばれようと、生まれた国を愛し、祖国の民のために祈ることは大切なことです。私は初めて渡米するときに、米国の歴史、国土のことをしっかりと勉強し、十分な備えをしたと思っていました。実際にはそのような事前知識はほとんど役に立ちませんでした。米国人から質問を受けたのは、日本の歴史のこと、文化の詳しい知識についてでした。そのことに対する備えが十分でなかったので、かなり慌てたことを覚えています。帰国してからは、日本の歴史のことを勉強するようになりました。

世界最古の文明はバビロニア、エジプト、黄河、インダスの四大文明などと教科書では教えられていましたが、それよりももっと古いのは日本の縄文とメソポタミアのシュメール文明だといわれます。縄文時代は1万7千年くらい前に始まったといわれますが、縄文土器の発明により、煮炊きする料理が始まり、出汁を取るようになって料理が進化したといわれています。また焼物のときに、まきを燃やすのではなく炭を利用するようになって、炉の温度を上昇させることができるようになり、土器の厚みが薄くできるようになったといわれます。薄い土器のおかげで食器を手に持って食べることができるようになり、食生活にかなりの改善が見られたそうです。炭の活用により炉の温度が高まったので、金属を取り出すこともできるようになりました。

縄文人が船を操り、世界を駆ける海洋民族であったのは、南米や中東で出土する縄文土器などによって証明されています。また、縄文人とシュメール人との交流は日本各地に残されているペトラグリフ(岩文字)が物語っています。

シュメールについては長い間詳しいことが分からず、幻の民といわれていましたが、粘土板の解析によって実態が明らかになってきています。シュメール人は戦いを好まず、平和を愛する人々だったようです。天文学、数学、法律、工学に優れ、車輪の発明もしています。人類最初の文字を発明した民族といわれています。都市国家を形成し、ウルも重要な拠点の一つだったようです。BC2000年ごろに鉄の武器を駆使するアッカド人が侵入してくるようになり、指導階層を中心に脱出を図り、しまいにはシュメールの都市国家は消滅してしまったといわれます。西へ脱出していったのが、アブラハムの父テラです。テラは一族を引き連れてウルを脱出し、カランに行きます。信仰の父祖アブラハムとその妻サラは、シュメールの子孫ということになります。そして、アブラハムが神の召命を受けてカランを出て、約束の地カナンを目指します。(創世記11:27〜32)

旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記はモーセの監修のもとに編さんされたといわれていますので、モーセ五書と呼ばれます。年代的にはBC1500年です。この時期よりもはるかに古いシュメールの粘土板の中にギルガメシュ叙事詩がありますが、そこに洪水の詳しい記述があります。恐らくこのような文献も編さん時に参考にしたのではないかと推測されます。

そして、これは聖書には記されていませんが、東の果ての地を目指したシュメールの一団があったという説があります。日出国で縄文人とシュメール人が合流するのです。その説の根拠とされているのが、日本の神話とシュメールの神話の類似性です。例えば、ヤマタノオロチや草薙剣(くさなぎのつるぎ)とそっくりの話がシュメール神話の中にあります。

最近注目されていることですが、聖書の中にシュメールという地名の記載があるというのです。創世記11章2節ですが、新改訳聖書は「シヌアル」、新共同訳は「シンアル」、口語訳は「シナル」と訳しています。日本の古代史では皇(スメラ)という表現で用いられています。さらに、創世記の記述を見ますと「そのころ、人々は東の方から移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した」とあります。東の方から来た人がシュメールを造ったとあることから、縄文人が関わったのだという仮説もあります。縄文人が建国し、国家終焉のときは自分たちの祖先の地に戻ったと想像するのは心躍る夢物語です。行き過ぎだとお叱りを受けるかもしれませんが、歴史の隙間に入り込んでいろいろと推理すると楽しくなります。

縄文、弥生時代から続く日本という国は世界最古の国であり、文明発祥の地ともいわれます。食生活は山の幸、海産物、栽培した穀物と多種を取り入れ、バランスの取れたものでした。植林を実践し、環境保護にも貢献しています。何よりも平和を好み、1万年間、戦争のない状態だったといわれます。このような素晴らしい祖先を持っていることを誇りに思います。

明治以降、行き過ぎた軍事主義も入り込み、不幸な戦争に突入していくという悲劇もありましたが、これは欧米列強に肩を並べようと無理した弊害だと思います。歴史の明暗含めてこの国の将来に期待し、祈り、愛していくというのが、信仰の大先輩内村鑑三の生き方だったのではないかと思います。

現状の政界を見ると失望することが多いですが、使徒パウロがテモテに勧めているように、政治をつかさどる人々のためのとりなしの祈りも必要です。祈りによってこの国は変わります。世界のためにも祈ることは必要です。主なる神は私たちの祈りを受け止め、必ず応えてくださいます。

そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。(1テモテ2:1、2)

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 一新される生き方 穂森幸一(200)

  • 神のはかりごと 穂森幸一(199)

  • 日本の将来と希望 穂森幸一(198)

  • 逆転する生き方 穂森幸一(197)

  • 隠された宝 穂森幸一(196)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(27)希望のかけらも残らずに

  • チャイルド・ファンド、アフガニスタン東部地震の緊急支援実施へ 寄付の受け付け開始

  • ヨハネの黙示録(7)ペルガモ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • ワールドミッションレポート(9月4日):リビア 砂浜に響く殉教者たちの祈り(7)

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(2)心が人生を決める 加治太郎

  • 聖書のイエス(16)青銅の蛇 さとうまさこ

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • DVを受けた人のための礼拝「やすらぎ」 第1回、東京・吉祥寺で9月28日

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • DVを受けた人のための礼拝「やすらぎ」 第1回、東京・吉祥寺で9月28日

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.