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主にゆだねよ 穂森幸一

2022年2月10日13時06分 コラムニスト : 穂森幸一
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あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる。主は決して、正しい者がゆるがされるようにはなさらない。(詩篇55:22)

15年ほど前に、鹿児島でキリスト教関係の映画会を大々的にやろうという企画がありました。内容的にもインパクトがあるし、福音宣教という観点からも良い企画だと思うけれども、赤字が出たらどうしようという弱気な気持ちもありました。そこにクリスチャンの実業家が応援に駆けつけてくださいました。その方と一緒に行動していたとき、私の気持ちを見抜かれたみたいでした。「穂森さんはいつもお金のことばかり心配していらっしゃるんですね。お金のことは経済に強いパートナーに任せて、宣教活動に専念したら成果が出ると思いますよ」とアドバイスしてくださいました。その通りだと思うのですが、そのような経済パートナーにはまだ出会っていません。

教会の牧師として働いていたとき、やがて退職して老後を迎えても何の保証もないから、何か考えたほうがいいのではないかといつも気にしていました。私の教会は単立だったのですが、大きな教団の先輩牧師が「うちの教団には牧師年金のための積立制度がありますよ。金額は大きくないけれど、牧師年金があると助かりますよ。よかったらうちの教団に移りませんか」と勧めてくださったことがあります。だいぶ心は揺れ動いたのですが、自分の年金のためにだけ移籍するのは教団の関係者の方々にも申し訳ないと思って辞退しました。

そこで、教会を辞してフリーの牧師として宣教活動に従事しながら、キリスト教の冠婚葬祭の仕事をするようになり、ホテルでのブライダル牧師をしていました。そういうときに、青色申告会で自営業者のための公的退職金制度があることを教えてもらいました。退職金として積み立てていくと非課税扱いになるし、最後は国が保証して倍になるという制度だというのです。

これだと私のような立場の者でも助かるのではないかと思い、青色申告会の事務局に手続きをしてもらってこの制度に申し込み、受領されました。これで一安心だと思っていたら、あるとき霞が関の官僚の方から電話がかかってきました。そして、なぜこの制度に申し込んだのかと言われましたので、自分の気持ちを率直に申し上げました。そうすると「今まで宗教法人として非課税特権を享受しながら、さらに国の公的保証まで受けるのはけしからん」というのです。「それでは辞めればいいのですか」と言いますと「一旦受領したものを辞めさせると、法律的に問題が出てくる。ただ、宗教法人としての特権を受けている者が国の制度を利用するのは腹が立つ。だから宗教法人を管轄する文科省とも相談して対策を考える」という強硬な申し入れでした。個人的なことのはずだったのに、教会にまで迷惑をかけてしまったら申し訳ないと、追い詰められてしまいました。

そこで経営コンサルタントをしていた友人に相談すると、個人事業を法人化すると「法人成り」ということで、個人事業を支援する国の制度から自動的に抜けて、会社法人の制度を活用できるというアドバイスをもらえました。

仕事を法人化し、商工会議所にも入会させてもらいました。それからは、国の制度を活用してもクレームがくることはなくなりました。あのときの友人のアドバイスには感謝しています。今までいろいろな悩みごとを一人で抱え込んで、途方に暮れることがありましたが、専門家の助力で道が開かれていくことを学びました。商工会議所に入って士業の方々と知り合えたのは良かったと思います。弁護士、司法書士、行政書士、税理士などの力を借りることは大きな助けになります。

あるとき、商工会議所で中国経済視察旅行が実施されることになりました。このようなツアーに参加すると、経済界の大物や会社経営者の方々と知り合えるチャンスかもしれないと思って参加させていただきました。旅は道ずれということで、大手の会社の経営者とも親しくなることができました。視察地への移動のバスの中である女性経営者と隣り合わせになりました。この方の会社は子会社を幾つか抱えていて、鹿児島では誰もが知っているような方です。大きな会社の経営者で老後も安泰だろうし、優雅な日々を送っておられるのだろうなと思っていました。しかし親しくお話をしてみると、とてもストレスの多い立場であることが分かりました。私と話をしている間にも、何度も銀行関係者からの電話が入ってきていました。単なる世間話のつもりだったのに、いつの間にかカウンセリングみたいになってしまいました。

その女性社長が「穂森さん、3日間でいいから社長を変わってくれませんか」と話してこられました。どうしてですかと尋ねますと、せめて3日間でいいから、すべてのストレスから解放されてゆっくりと寝たいとおっしゃるのです。短い時間でしたが、近くにいて大変な様子をうかがうことができました。しかし、3日間であっても私にはその重責を担えないだろうと思って、丁寧にお断りしました。

私は自分の人生を振り返ると、未熟さの故の失敗とか、自分の思い込みによる誤解とか、自己中心的な考え方のために他人の心を傷つけてしまったこととか、恥ずかしい限りです。唯一誇れることは、学生時代にキリストへの信仰が与えられたことです。どんなに行き詰まっても、神への祈りの手段が残されていました。実際に主は私の先頭となり、時にはしんがりとなって私を導いてくださいました。孤独に押しつぶされそうになっても大空を見上げ、天の軍勢が私を守ってくれているのだと思うと、勇気が与えられました。

大きなストレスと孤独な決断の中で苦しんでいらっしゃる経営者や政治家の方々には、ぜひキリストと出会うことで平安を見いだしていただきたいと心から願っています。

主は、すべてのわざわいから、あなたを守り、あなたのいのちを守られる。主は、あなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。(詩篇121:7、8)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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