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日本の将来と希望 穂森幸一(198)

2021年12月16日17時34分 コラムニスト : 穂森幸一
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わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。(エレミヤ書29:11)

戦後70年間の歴史教育の中で、大東亜戦争における日本悪玉論や過去の歴史の否定論がまかり通り、私たちは周辺国への負い目を負わされ、日本人であることにコンプレックスを持たされたりしてきました。その結果、自虐史から日本人としての誇りを失い、嫌日や反日の感情を抱き、国際社会において渡り合う気力が失せ、うつの一因になることもあるといわれます。

過去の日本は大東亜共栄圏構想を持っていましたが、それは決して植民地主義ではなく、アジア各国の独立を支援する意図もあったといわれます。実際の独立運動も支援しています。インドが独立運動を起こし、国軍を設立するきっかけは一日本人兵士の演説だったといわれています。実際に第二次世界大戦後、アジアの各国は次々と独立しています。また、この動きはアフリカにも波及し、アフリカでの独立運動の引き金にもなっています。

第一次世界大戦が終わったあと国際連盟が結成されますが、その発足に際し、日本は世界で最初に人種差別や民族差別撤廃の決議を取り入れるように提言するのですが、米国と英国の反対により実現に至りませんでした。欧米は植民地政策により莫大(ばくだい)な利益を得ていたのです。戦後教育を受けた私たちは、自分たちの国が過去に好戦的な野蛮な国だったというイメージを持ってしまいますが、決してそうではなかったのです。

我が国では、中学校3年間、高校3年間、合計6年間英語を学んでいますが、ほとんどの人が英会話は苦手だと思っていて、海外からの電話を受けるとか、国際会議に参加するのを苦痛に感じる人もいるようです。

以前、聖地旅行の途中でエジプトに立ち寄ったとき、パピルスの加工所を訪ねました。そこで案内してくれた若い女性がとても流ちょうな日本語を話しますので驚きました。日本に留学でもしていたのだろうかと思ったのですが、大学で日本語を専攻しただけだということでした。しかも習い始めてから半年しかたっていないということでした。彼女の話によりますと、日本語を話せるとアルバイトが探しやすくなるそうです。生活がかかっているので、必死になったら話せるようになったということでした。

実は、昔の日本は今とは違っていたように思います。ジョン万次郎が琉球経由で薩摩に来たとき、藩主の島津斉彬は数カ月間薩摩に留めて、家臣たちへの英語教育の手ほどきと、米国の事情を教える講座を持たせていました。その中には、篤姫や小松帯刀なども含まれていたといいます。江戸時代の頃から生の英語を学ぶ体制があったようです。明治になり、西南の役が起こり、鹿児島市は戦火のため荒廃してしまいます。戦争が終わってこれから復興するというときに当時の鹿児島県知事が行ったのは、横浜に行って外国人の英語教師を見つけることでした。そして英語教育が始まるのですが、日本語を一切用いないで、英語だけで授業するというレベルの高いものでした。生徒たちは必死に食らいついていったといわれます。

明治の語学力は高くて、内村鑑三は留学先で優秀な成績を修めただけではなく、周りの人々との交流も深めたというエピソードが残されています。これは新渡戸稲造や新島襄にも言えることですが、一学生ではなく、日本の代表としての振る舞いや市民交流をしていますので、後世の私たちが学ばなければならないことです。内村鑑三は『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』という著書を書くときは、最初から英文で書いたといわれます。新渡戸稲造も『武士道』を最初から英文で書いています。しかも英語を母国語とする人々の心の奥深く届く内容なのです。新島襄の英語でのスピーチは欧米で高く評価されていたそうです。

日本を占領した連合軍はGHQを設置して日本の統治を始めますが、最初は日本語ではなく英語を公用語にするつもりだったようです。漢字も徐々に廃止していくために略式化することから始めました。そのためにできたのが当用漢字だったのです。ところが日本人の識字率の高さに驚き、このまま英語化を進めたら、逆に英語を駆使して国際的地位向上を図るようになってしまい、それでは困るということで中止したというのです。そして、日本人が英語を駆使できないように、文法中心で直訳式の英語教育を押し付けてきたというのです。

太平洋戦争中に国力の弱い日本は米国にやられっぱなしで、いいところは一つもなかったように言われていますが、一歩間違えば戦況が逆転していた状況もあったというのです。日本兵の持っている諦めない姿勢、粘り強さはどこからくるのかと恐れられていたようです。それが顕著に現れたのは、硫黄島の戦いでした。戦闘機もほとんど失い、大砲も持っていない状態だから、3日で攻め落とせると思っていたのに、攻略に1カ月以上かかり、米軍も甚大な被害を受け、多数の戦死者を出しました。この時に日本軍の強さを思い知り、占領後、弱体化を図ろうとしたのです。

戦後、GHQが打ち出したのはウォー・ギルト・インフォメーション政策でした。日本人の強さのよりどころは歴史観と修身教育だと思ったそうです。そこで歴史の否定と修身科目の廃止を打ち出し、7千冊に及ぶ著作物の焼却が行われました。戦前の日本はすべて間違っていたという教育が戦後70年続けてこられたのです。

1549年にザビエルが日本にやってきたときの印象は、バチカンに書簡が送られていて保存されています。「日本人は今まで自分が会った民族の中で一番優れていて、教養があり、誇り高い人々だ」と評しています。ザビエルの説く教えにもすぐに理解を示し、信者になるだけでなく、教師となって活躍できるほどだと感嘆しています。

私は、この国は古代ユダヤ人の感化も受けているし、3世紀ごろに大陸から大挙押し寄せたユダヤ系秦氏の中に多数の景教徒がいたと考えます。日本文化の中には、ユダヤ教や原始キリスト教の影響が反映されているので、日本人には西欧のものを受け入れる素地があったのではないかと推測しています。ただ、ローマ以西の西欧化キリスト教には反発を感じる要素もあるので、キリスト教化が進みにくい要因ではないかと思っています。しかし、過去の恩讐や怨恨(えんこん)を乗り越えて、神の与えられる使命に目覚める時期なのではないでしょうか。

この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(ローマ書5:5)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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