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心を開くあいさつ 穂森幸一(195)

2021年11月4日17時37分 コラムニスト : 穂森幸一
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ですから、あなたがたは、今しているとおり、互いに励まし合い、互いに徳を高め合いなさい。(1テサロニケ5:11)

私たちの社会にあいさつという習慣が入ってきたのには諸説ありますが、とても興味深い話を聞いたことがあります。古代社会においてあいさつという習慣がなかったとき、見知らぬ部外者を警戒するあまり、出会い頭に殺傷沙汰が起こることがあったので、あいさつをするようになったというのです。

実は、小学校や中学校の近辺を歩いていると、見知らぬ子どもが元気よくあいさつしてきて、びっくりすることがあります。驚きはしますが、とても気分は良くなり、最近の子どもは良くなっているなあとうれしくなってきます。

しかしこれには、裏の事情が隠されているそうです。下校途中の児童は犯罪者に狙われることが少なくないそうですが、先にあいさつされますと悪いことをしようと思った人の気持ちがひるむのだそうです。だから先生方は子どもたちに「途中で大人の人を見かけたら、誰に対しても元気よく明るくあいさつしなさい」と指導しているのだそうです。

あいさつの言葉は不思議です。なぜ「こんにち(今日)は」なのか、なぜ「こんばん(今晩)は」なのか考えないで使っています。「今日はいい日ですね」とか「今晩はいい日ですね」の「いい日ですね」だけ省いて使っているのです。「今朝も健康で早起きできてよかったですね」が「おはよ(早)うございます」になっています。

中東は紛争の絶えない所ですが、イスラエルに行くと、朝も昼も夜もあいさつは「シャローム(平和、平安あれ)」です。アラブ人も同じようなあいさつ言葉を用いています。平和を切望する地域だからこそ「シャローム」なのかもしれません。

以前中東に行ったとき、出会った男性は英語も通じなくてとてもこわばった表情をしていたのですが、「シュクレン(ありがとう)」とアラブ語で声を掛けると、頬が緩み、笑顔を見せました。たった一言の言葉でも心に響くものだなあと感心したことがあります。

日本人は昔から言霊と言って言葉の力を信じていて、発する言葉の一つ一つに気を使っていました。お中元やお歳暮の習慣がありますが、送る品物よりも本人が述べる口上が大切だと思われていました。だから、宅急便で送りつけてそれで終わりとするなら、本来のお歳暮の意味が失われるのかもしれません。せめて品物よりも先に文書によるあいさつが届くのがマナーだと思います。

「親しき中にも礼儀あり」という言葉がありますが、家族、親族、友人間のあいさつのことを言っているのではないかと思います。親しい間柄だからこそ、心を込めてあいさつをする、感謝の言葉を表すということが求められているかもしれないと思います。

お店に行っても元気よく明るく「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」と声を掛けられると、この店に来てもよかったのだと安堵(あんど)しますので、あいさつ実習は大切だと思います。

日本では、電話を掛けるときに「もしもし」という言葉を使います。明治23年に日本で最初の加入者による電話通話が始まりましたが、交換手が相手先を聞いて手動でつないでいくというシステムでした。ですから、最初の頃は交換手に向かって「申します、申します」と告げていたようです。動物の一鳴きは縁起が悪いと言われていたので、言葉を発するときにも「申します」を2回繰り返していたみたいです。それが略されて、いつの間にか「もしもし」になったみたいです。

日本語の中には外来語も定着しています。私たちが何気なく使っている日常語がオランダ語やポルトガル語由来などと聞くと意外に思ったりします。もちろん、英語から日本語になっているものも少なくありません。江戸時代以降の近世だけでなく、縄文期の古代にも外来語の影響を受けています。

縄文時代から平安時代まで日本は、渡来人や帰化人たちを受け入れ、同化吸収していきました。その中に多くの古代ユダヤ人も含まれていたといわれます。日本語の中に溶け込んでいるヘブル語は5千語あるという学者もいます。何気なく使っている言葉がユダヤ由来と分かったらとても驚くかもしれません。例えば「バレル」という言葉はヘブル語です。「露見する」という意味ですが、何の抵抗もなく普通に用いています。

日本は単一の民族ではなく、他民族国家だからこそ、大和言葉による統一、意思の疎通、あいさつ言葉を重視し、和の思想が重んじられたのではないかと思います。

日常生活においてあいさつが人々の衝突を防いでいるとすれば、国家間のあいさつは外交だと思います。日本の国益を損なわない先手の外交が求められています。

私はズームによる国際祈祷会に参加しているのですが、外国の方から政府に何を求め、政府のためにどのように祈っているかと問われて、そのようなものは私の祈りの項目になかったなあと焦ることがあります。また、彼らは外国の情勢に精通し、今、何を祈るべきか的確に捉えています。私は自分の身の回りのことに関する祈りに終始していることが恥ずかしくなります。また、日本のマスコミを見ていても、国内の特定の話題に終始し、必要な外国の情報が入りにくいことにもいら立ちを覚えることがあります。

これからは外国の情勢も祈りの項目に加えて、幅広く深みのある祈りを目指したいと願っています。心のこもったあいさつで世界の人々と気持ちがつながり、お互いを思いやる国際社会を目指すためにも、日出国に課せられた課題は山積みしています。

また、互いに勧め合って、愛と善行を促すように注意し合おうではありませんか。ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。(ヘブル10:24、25)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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