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武士道のルーツ 穂森幸一(193)

2021年10月7日21時18分 コラムニスト : 穂森幸一
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彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました。(ヘブル11:33、34)

江戸幕府が長い鎖国を破り、西欧諸国に開国したとき、欧米人の目に武士の姿はとても異様なものに映ったのではないかと思います。頭にはまげを結い、腰に2本の刀を差して歩き回っているサムライは、とても怖い存在だったのではないでしょうか。欧米人の中には、日本を未開の後進国みたいに評する人もいたようです。

日本人を正しく理解してもらうために、今から120年前に新渡戸稲造は英文で『武士道 BUSHIDO』を出版しました。そして「武士道とは、義を守り、勇敢であり、礼を忘れず、思い遣りを持ち、忠義を全うし、名誉を重んじて、誠を尽くす」と説明しました。

この『BUSHIDO』は各国の人々に感銘を与え、フランス語、スペイン語、ロシア語などにも翻訳され、指導者たちの愛読書となりました。この本に込められた哲学や思想が、多くの人々の心に届いたといわれています。

米国のセオドア・ルーズベルト大統領やジョン・F・ケネディ大統領も愛読していたといわれます。ルーズベルト大統領は日露戦争の際、戦争終結に尽力し、ポーツマス条約締結に力添えしました。この背景には、ハーバード大学で共に学んだ金子堅太郎の功績もありますが、新渡戸稲造の著書も動機づけになったといわれています。

武士道の根源はどこにあるのだろうか。孔子や孟子からきているというのが一般的な説ですが、武士道の精神は日本だけに見られる特徴です。あえて比べるとすれば、遠く離れた中東のイスラエルにも同じような精神を見いだすことができます。サムライという言葉は、ヘブル語のシャムライ(守る者)が語源だという説もあります。

イスラエルの死海の畔に、マサダという砦の遺跡があります。AD70年にエルサレムが陥落したとき、一部の兵士はここに立てこもり、最後の抵抗を試みました。数千人のローマ軍がこの砦を取り囲んでいましたが、なかなか陥落しませんでした。ローマ軍はこの砦の隣にもう一つの砦を築いて強行突破しようとしました。いよいよ攻め込まれるというときに、ローマ軍の捕虜となって屈辱を受けるよりは死を選ぶといって玉砕していきました。勇猛果敢で壮絶な最期を見届けたローマの兵士が「敵ながらあっぱれ」と言って敬服したという物語のある遺跡です。

私が40年前に訪れたとき、イスラエルの若い兵士たちが軍事教練を行っていました。休憩中の兵士に話を聞いてみるとマサダ魂というのがあって、ここで訓練を受けるのは自分たちの喜びなのだと話してくれました。私は、日本の大和魂にとてもよく似ているなと思いました。

中東のシュメールと縄文期の日本との交流があったことは、日本各地に岩文字としてシュメール文字が残されていることからもその痕跡を見ることができます。古代イスラエルと古代日本との交流があったのは、ユダヤ人がシュメール出身ということから想像できます。大挙してユダヤ人が訪れたのは、歴史上2回あると考えられます。1回目は北王国イスラエルがアッシリアに滅ぼされたとき、2回目はエルサレム陥落の後、ローマ帝国のすべての地域からユダヤ人が追放されたときです。1回目は海路も利用しましたが、2回目は主にシルクロードを経由して陸路、東を目指したと考えられます。

BC700年に東を目指した古代イスラエル人が、時間をかけて縄文期の日本に到達したとすると、新しい国造りを目指したと考えられます。ヤマトタケルノミコトもスサノオノミコトもユダヤ人だったという話を聞きますと、信じられない気持ちが強いのは当然のことです。しかし一説によると、古事記の世界に繰り広げられている登場人物の主役はユダヤ人かもしれないのです。古事記の中にユダヤのしきたりやヘブル語の名残が見られるのは、どういうことでしょうか。こういう話をしますと、以前は眉唾物とか誇大妄想などと言われていました。しかし、古墳の中からユダヤ人と思われる埴輪が出てくるようになってから、状況は変わりました。日本国史学会ではユダヤと日本のつながりを当然のこととして受け止めています。エルサレム陥落後に1万7千人の渡来人が大挙して来たということは、日本書紀にも記されています。

私は、武士道の根源は日本神話の中にも見ることができるのではないかと思います。勇猛果敢なヤマトタケルノミコトが武士道の始まりであり、そこにユダヤの背景もあるとしたらと考えると、わくわくしてくるのは私だけでしょうか。

武士道とは、弱い立場の人を守り、強い者を懲らしめ、命を懸けて主君に仕えることではないかと思います。主なるキリストに命懸けで仕え、人々に奉仕しようとしていた新渡戸稲造には、しっくりといく生き方だったのではないかと思います。

歴史の教科書では、世界四大文明などという記述が用いられていましたが、最近、歴史学では四大文明に限定すると説明のできない状況になるから、八大文明がいいのではないかと提唱されています。その中で注目すべきは日本の縄文文明だというのです。最古の縄文土器は1万6500年前のものが三内丸山遺跡の近くで発掘されています。土器があったということは煮炊きが行われていたことになり、かなり進んだ生活様式であったことは推測できます。縄文期は戦争のない社会であり、1万年間、平和に暮らしています。武術の始まりは外部からの侵入者に備えるためでありました。家族と部族を守るために備えをしなければならなかったのです。

今日の社会にあって良きリーダーとなるためには、武士道の精神を取り戻さなければなりません。今、真のリーダーシップが求められています。国際社会において日本に寄せられている期待は、決して小さくはないのです。

ただ強く、雄々しくあって、わたしのしもべモーセがあなたに命じたすべての律法を守り行え。これを離れて右にも左にもそれてはならない。それは、あなたが行く所ではどこででも、あなたが栄えるためである。(ヨシュア記1:7)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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