モラハラで解任の元牧師、保育園長退任後も園近くで飲酒繰り返す 町議会も問題視

2020年10月21日17時22分 記者 : 井手北斗 印刷
+モラハラで解任の元牧師、保育園長退任後も園近くで飲酒繰り返す 町議会も問題視
日本基督教団涌谷教会と教会設立の涌谷保育園(写真:グーグル・ストリートビューより)

職員からモラルハラスメントを訴えられ、涌谷(わくや)保育園(宮城県涌谷町)の園長を退任した瀧澤雅洋氏が、その後も園の施設管理者などとして留まり、降園時間に園近くで飲酒することを繰り返している。保護者からは「恐怖を感じる」などの声が上がっており、町議会でも取り上げられ問題視されている。

9月10日から16日にかけて開催された涌谷町議会定例会では、保護者会のアンケートを元に杉浦謙一議員が遠藤釈雄町長に対し、園長と園医の不在が続く同園の状況に対する認識を質問した。遠藤氏は、好ましい状況ではないとし、改善が必要だとの考えを示したが、民間の労使問題であることから、町としてできることに限界があると説明。その上で、大切な町の宝である子どもたちの保育が今後も継続できるよう、県の指導を受けつつ、町最大の関心事として対応していくと語った。

同園の職員たちは、瀧澤氏が保育士を大声で怒鳴ったり、特定の職員を無視したりする行為を繰り返していたと訴え、3月末には労働組合を結成した17人が一斉に退職届を提出した(関連記事:教会設立の保育園職員17人が退職届、園長の牧師がモラハラと訴え)。すでに昨年10月、同園の設立母体である日本基督教団涌谷教会から牧師職を解任されていた瀧澤氏は、これを受けて同園の園長も退任した。しかし、ハラスメントを否定する瀧澤氏は、牧師としての地位保全を求める訴訟を2月に起こしており、現在も、同園を運営する社会福祉法人涌谷みぎわ会の理事長と園の施設管理者としての職は退かずに留まり続けている。

遠藤氏の説明によると、社会福祉法人の指導・監査を管轄する宮城県の見解では、園長が不在であっても施設管理者が配置されていれば認可の要件としては問題がなく、町が口を出せない状況だという。

宮城県保健福祉部子育て社会推進室によると、県でも最初に報道があった3月ごろから同園の問題を認識しているという。同園に対しては、年1回の定期訪問を9月7日に実施。法人の理事会や会計の記録は規定に基づいて行われていたが、瀧澤氏に対しては、保護者としっかりと向き合って対応するよう求めたという。

この問題については、町民医療福祉センター子育て支援室長の木村智香子氏も、3月9日の涌谷町議会定例会で取り上げ、瀧澤氏が地位保全を求めて訴訟を起こしていることなどを報告していた。日本基督教団の機関紙「教団新報」も3月28日号で、瀧澤氏の解任を伝えている。

社会福祉法45条4は、職務上の義務に違反または職務を怠った役員は評議員会が決議によって解任することができると規定している。涌谷みぎわ会の現況報告書(4月1日付)によると、評議員は東京神学大学名誉教授の山口隆康氏を含む4人。

山口氏は、日本基督教団福音主義教会連合の機関誌第512号(2月10日付)の「教憲・教規Q&A」で「現在進行中の事案に関する質問があった」とし、牧師解任の事例を仮名で紹介。紙面の大半を割いて仮名牧師の主張をほぼそのまま掲載しつつ、臨時教会総会が、牧師が招集したものではないこと、牧師が不参加の状態で開催されたことなどを挙げ、解任が日本基督教団の教憲・教規に基づかないと主張している。

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