「死線を越えて」「一粒の麦」 賀川豊彦の映画を5月末まで限定公開

2020年4月23日18時29分 印刷
+「死線を越えて」「一粒の麦」 賀川豊彦の映画を5月末まで限定公開
(画像:映画「死線を越えて」より)

ノーベル平和賞候補にも選ばれたキリスト教社会運動家、賀川豊彦(1888~1960)に関係する貴重な映画作品が、ユーチューブで公開されている。新型コロナウイルスの影響で休館中の賀川豊彦記念松沢資料館(東京都世田谷区)が、外出自粛の中、自宅で観られるよう5月末までの期間限定で公開した。

同資料館のホームページによると、限定公開されているのは、賀川の生誕100周年を記念して1988年に制作された「死線を越えて」(60分版)と、戦前の貴重な映画である「一粒の麦」。

「死線を越えて」は、賀川の自伝小説『死線を越えて』と、賀川と共にキリスト新聞を創刊した武藤富男の『評伝賀川豊彦』を元に、賀川の半生を描いた作品。公開されているのは、約130分の正編を約半分の分量に短縮したもの。前半は神戸の貧民街での奮闘を描き、後半は労働組合、協同組合での活躍を描いている。原作の『死線を越えて』は1920年に出版された三部作で、計400万部を超えるベストセラーとなった。映画の監督は「現代ぷろだくしょん」前代表の故山田典吾氏。

「一粒の麦」は、戦前の1931年に制作された東亜キネマの無声映画。賀川の小説『一粒の麦』が原作。公開されたものは、元の映像をデジタル化し、2013年に音声を録音・編集したものだという。

この他、同資料館の来館者に紹介しているという映像2つもユーチューブで公開している。1つは、メソジスト派の米国人宣教師フロイド・シャックロック氏が1938年に撮影した映像を、生誕100周年の際に同資料館が編集した「A DAY WITH KAGAWA」。朝食前に持たれていた賀川家の家庭礼拝の様子や、戦前期に賀川が関わった数々の貴重な社会事業が収録されている。

もう1つは、同資料館などを運営する雲柱社の創設70周年を記念して2007年に制作されたオリジナルビデオ「賀川豊彦とはどのような人物か」。病弱な体で21歳の時、神戸の貧困街に身を投じたことや、関東大震災後に拠点を東京・墨田区に移し、さらに活動を広げていった様子、また戦後の平和運動など、71歳で亡くなるまでの賀川の生涯が、約8分の映像に凝縮されている。

公開されている映画・映像の視聴は下記のリンクから。

映画「死線を越えて」(60分版) ※5月末まで
映画「一粒の麦」 ※5月末まで
「A DAY WITH KAGAWA」(日本語音声・英語字幕)
「賀川豊彦とはどのような人物か」(日本語音声・英語字幕)

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