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新型コロナウイルス

新型コロナウイルス感染症の世界的拡大のただ中で教会と医療現場から考えること

2020年4月10日15時06分 執筆者 : 田頭真一
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関連タグ:新型コロナウイルスオリブ山病院田頭真一

現在、世界中を揺るがしている新型コロナウイルス感染症拡大の中で、教会と病院において聖書から考え実践していることをお分かちし、皆様の励ましと導きの一助になればと願っています。

教会での対応

多くの教会がさまざまな制限をしている中で、私の牧会する読谷(よみたん)バプテスト伝道所(沖縄県読谷村)でも、3月から聖餐式、愛餐会を中止しています。礼拝自体は十数人でクリスチャンスクールの広いカフェテリアで行っています。すでに密集・密接ではありませんが、さらに窓を開けて密閉にならないようにしています。例年のイースター野外礼拝バーベキューは中止となりました。4月5日のパームサンデーでは、エルサレム入場からさらに王として来られる再臨のキリストを伝えました。来るイースターでは、復活の喜びと再臨の希望についてメッセージすることで、この困難の先にある希望を確信し、平安の内に歩むように励ましたいと考えています。

医療機関の視点から

私が理事長を務める社会医療法人葦(あし)の会・オリブ山病院(沖縄県那覇市)は現在、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ医療機関ではありませんが、重症化の可能性の高いといわれている基礎疾患を持つ人や高齢者が入院しているため、感染が院内に及ばないよう対策を強化徹底しています。

しかし、人の努力は決して完全ではありません。また医療者も不安と緊張の中にあります。そのような中で全知全能の神の前にひざまずいて祈り、みことばを通して励ましと慰め、平安を頂き、希望を持ち続けるように導いています。

実際には、キリスト教病院として、次のように職員全員に伝えるとともに、祈りの課題を回覧し、チャプレンを中心にとりなしの祈りをささげています。

葦の会はキリスト教病院および施設として、キリスト教精神に基づいて科学的かつ適正な医療、看護、介護を提供する働きとして創立されています。人の精いっぱいの働きと同時に、神の働きを求めて祈り、全人的な癒やしを行う働きです。チャプレンを中心に祈りをもってこの状況を乗り越えていくことができるように願います。(「葦の会全職員の皆さんへ」抜粋)

また、感染症拡大防止のため、40人ほどの管理者朝礼を休止し、代わりに祈りとショートメッセージを4月1日より全館放送しています。これが逆に、霊的ケアが患者のためだけではなく、職員のためでもあり、私たちの医療は、神に委ねられ神の力によってなされるものであることを周知する機会となりました。

そして、世界中の多くのキリスト教病院と同じく、当院でも、チャプレンの働きに対する理解を深め、「祈りしかできない」「祈っても無駄」ではなく、私たちの働きは「祈るからこそできる」「祈りなくしてはできない」働きであることを分かち合っています。

「感染が急増すれば、チャプレンは病院のスタッフのためにより多くの時間を費やし、彼らが高度な医療レベルを維持しつつ機能し続けることができるように支援します」(クリス・メイソン、米オーガスタ・ヘルス病院チャプレン・コーディネーター)

「毎朝、私は病院のスピーカーでお祈りします。今日からは感染症のために、私たちの病院と医療従事者のために祈ります。(中略)私たちは不可欠ではないように見えるかもしれませんが、私たちは不可欠です。他のすべてが不成功に終わったとき、私たちの働きが残っています。私たちは創造主から召されてここにいるのです」(エイミー・ナイルズ、米ポートランドの病院チャプレン)

(米クリスチャニティー・トゥデイ誌 “Hospital Restrictions Bar Chaplains from Ministering Bedside” より抜粋、私訳)

さらに、オリブ山病院の名前の由来から、この地上の生涯では終わらない永遠のいのちの希望と、イエス・キリストの再臨における贖(あがな)いの完成を伝えています。

エルサレムにあるオリブ山は、イエス・キリストが復活して昇天された場所であり、やがて再臨される場所である。オリブ山は、最終的な解決の場所である。罪と死の解決がキリストの再臨にあるという希望をもって、この病院はオリブ山と名付けられている。(オリブ山病院「創設者の言葉」、1983年「たがみ病院」から改称時)

また、医療では解決できない病が、キリストの再臨の時に完全に癒やされることを確認する機会としています。

やがて何日(いつ)の日にか、すべての覆いが取り去られる日が来ます。その時精神障がいという名の覆いも取り去られることを信じます。その日にこそ、私達が真に喜び合える為(ため)に、私達の現在を耐えぬかねばならないのではないでしょうか。その日を望み見て私達は今、私達の誠実をつくし合いたいものだと思うのであります。(オリブ山病院「創設者の言葉」、1966年の病院報で)

当時の精神疾患の悲惨さと医療の限界の中で、しかし完全な解決が再臨の日の贖いの完成にあるという信仰をもって、今の治療に誠実でありたいという決意がここに表明されています。人間には解決できない罪と死の現実を直視し、キリストの再臨こそが最終的な希望であることを常に心に留めておかなければなりません。これは今の感染症対応においても忘れてはならないことです。

終末預言からの視点

再臨への信仰や終末預言が社会的不安をもたらしたり、テサロニケの信徒たちのような浮足立った生き方をもたらしたりするという懸念、あるいは異端的という誤解からそれを避けて通ることもあります。しかし、聖書に基づくイエス・キリストにある再臨の希望がなければ、クリスチャンの働きも、その場限りの慰めや励ましに終わり、根拠の無い世俗的ヒューマニズムに陥ることになりかねません。また、世の罪に対する裁きの警告をすることもできません。

現在の感染症も終息するときが来るかもしれません。しかし、そこには最終的な解決と希望はありません。逆に、全世界の人間にIDを振るという世界的プロジェクト「ID2020」が、予防接種などを目的に医療分野においても、この機会にさらに進んでいます。これは別の視点で見れば、黙示録にある獣の刻印を可能にする技術です。

ハーベスト・タイム・ミニストリーズの中川健一氏も言うように、現在の感染症が終末預言にある疫病の予表だと考えることもできます。断定はできないものの、一方でまた、終末預言の世界的な戦争、地震、疫病との関係を否定することもできません。かつてはあり得ないように思えた終末預言に関して、技術的にも災害の広がりにおいても、今や預言の成就の可能性が現実のものとなっています。ある神学者による「(終末預言成就の)舞台装置は整った。後は幕が上がるのを待つだけだ」という言い回しは、時宜を得ているように思えます。しかしこれは、クリスチャンにとって恐れることではありません。むしろ希望なのです。

これらのことが起こり始めたなら、からだをまっすぐにし、頭を上に上げなさい。贖いが近づいたのです。(ルカ21:28)

最終的な希望がどこにあるか聖書から教えられ、日々の誠実な務めを果たしつつ、終末が近いということを警告し、人々を救いに導き、再臨の主から「よくやった。良い忠実なしもべだ」(マタイ25:21)と言われる日を待ち望みつつ、今を生きるという希望を持つことができるのです。

20世紀以来聖書の終末預言が続々と成就する中で、神の啓示としての聖書の客観的証拠は益々(ますます)明らかになっています。病院もこの50年近く十字架の福音をかかげて、神の憐(あわ)れみの中で支えられて来ました。私たちは、主の御再臨の日、救いの完成の日を待ち望みつつ、堅く主の御言葉に立って、これからも主に忠実にお仕えしていきたいと願うものであります。(2008年「オリブ山病院50周記念あいさつ」抜粋)

永遠のいのちを与えられている私たちクリスチャンは、この困難の先にある再臨の希望を確信し伝えます。最大の問題は新型コロナウイルスで死ぬことではなく、イエス・キリストを知らずして死ぬことです。最大の希望は感染が終息することではなく、再臨のイエス・キリストをお迎えすることなのです。

◇

田頭真一

田頭真一

(たがみ・しんいち)

1958年沖縄生まれ。関西学院大学神学部、聖書神学舎卒業。米国のフラー神学校、バイオラ大学タルボット神学校、神学大学院基金を通して英国のオックスフォード大学、また日本の国立保健医療科学院に学ぶ。教育学博士、心理学博士、名誉神学博士。日本(大阪、沖縄)の教会、米国(ロサンゼルス、ポートランド)の日系人教会を牧会し、米国、インドネシアの神学校で教鞭を執る。現在、社会医療法人葦の会オリブ山病院理事長、読谷バプテスト伝道所牧師、沖縄聖書神学校教授(宣教学、スピリチュアルケア)、神学大学院基金客員教授。著書に『天国で神様に会う前に済ませておくとよい8つのこと』(東邦出版)、『全人医療とスピリチュアルケア:聖書に基づくキリスト教主義的理論とアプローチの手引き』(オリブ山病院)などがある。

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