アートで「神の愛」表現 うつ病からの癒やしも

2020年3月10日12時53分 印刷
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高井理子(みちこ)さんが出版した「プロフェティック(預言)・アート」の本

21世紀キリスト教会(増山浩史主任牧師、東京都渋谷区)スタッフの高井理子(みちこ)さんが、アートを通して神の愛を表現し、心と体の癒やしを体験する「プロフェティック(預言)・アート」の本を出版した。高井さんが教会で毎月開くクラスの証しも豊富に掲載している。中には、絵を見た家族がうつ病から癒やされたという体験談もある。高井さんは「神様は、あらゆるアート(芸術)を用いてご自身を現そうとしておられます。祈って描く1枚の絵から、力強い神様の愛と癒やしを受け取ることができます」と話す。

主に土曜日か祝日に行われる月2~3回のクラスには、毎回5人から15人が集まる。午前10時から始まり、昼食をはさんで午後3時まで学ぶ。「聖書を開きながら、私たちに注ぎ続けてくださる神様の愛にフォーカスし、それぞれが祈りつつ自分や人を見て、絵で表現していきます。神様の良いご性質を受け取りながら、相手を励まし、建て上げ、慰めるために描いていく絵がプロフェティック・アートなのだと思い、学びつつ、実践しています」

高井さんがクラスを始めたきっかけは2013年。ベテル教会(米カリフォルニア州)で1年間学ぶことが決まり、その準備をしていたときのことだった。ベテル教会の礼拝動画を見ていると、賛美奉仕者の横で、キャンバスに向かって絵を描いている人たちの姿があった。

「あの人たちは何を描いているのだろうと、とても興味を持ちました。後から、あの人たちは絵を描くことで神様に礼拝をささげていて、祈りつつ描く絵から癒やしや心の解放も起きていることを教えていただき、ベテル教会に行ったらこのことをぜひ学びたいと、心から思いました」

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高井理子さんと夫の悦夫さん

特に、学びの中で聞いたある女性の証しが忘れられないという。女性は、ホームレスの人々を訪ね、祈って絵を描くというプロフェティック・アートの奉仕に初めて参加し、一人のホームレスの男性に「神様から見たあなた」というテーマで絵を描いた。絵を見た男性は、「これは自分ではない」と答えたという。なぜならその男性は、実際にはひげを伸ばし、髪もくしゃくしゃの身なりだったのに、女性が描いたのは笑顔の素敵な男性の姿だったからだ。いぶかしげに見る男性に女性は、優しくこう答えたという。「これはあなたですよ。神様はあなたのことをこんなふうに見ていると私は感じます」

この1枚の絵がきっかけで、男性は教会に導かれて救われた。それだけでなく、聞こえなかった右の耳が礼拝の最中に癒やされて聞こえるようになり、その後の祈りで、失っていた片方の目の視力も回復したという。「この証しは、プロフェティック・アートの魅力を端的に表しています。人を創造してくださった神様が、どれほど一人一人を尊い存在として愛情いっぱいに見ていてくださるのかがよく理解できます」

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クラスの風景。それぞれが祈って受け取ったビジョンを描いていく。

2014年に帰国して間もなく、21世紀キリスト教会の教会員だけを対象にプロフェティック・アートのクラスを始め、16年に「ヘブンズ・ジョイ・ミニストリー」を立ち上げ、やがて教会の理解と祈りのとりなしのもとに、他教会のクリスチャンやまだ信仰を持っていない人々にもクラスを開放した。クラスでは頻繁に救いや癒やしの奇跡を体験しているという。

「まず初めにお伝えするのは、絵が上手でなくても大丈夫ということです。そして、まだ信仰を持っていない人でも大丈夫。というより、そうした人にはもっと分かりやすく神様のことを身近に感じてもらえていて、クラスが良い伝道のツールとして用いられています。クレヨンと紙があればどこでもできますので、呼んでくださる所があればぜひ伺いたいです」

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家族がうつ病から癒やされるきっかけになった風船の絵。クラスで癒やしを祈って描いたこの絵を、何も言わずに家の中に貼っていたという。

ミニストリーを立ち上げてすぐに、高井さんは7つの虹を見た。夢や幻ではなく現実に、同じ場所でほんの数時間の間に虹が空に消えては現れたという。「最初のうちは夫と2人で賛美しながらただ喜んでいましたが、4回か5回ぐらいになると、あまりの神様の臨在に、足がすくんで立てなくなりました。ミニストリーを守ってくださるという、あのとき感じた天のお父さんの力強さを今でも忘れられません」

ヘブンズ・ジョイ・ミニストリーでは現在、プロフェティック・アートのほかに、カウンセリングと、プロフェティック・アートから発展した「アート・カウンセリング」、さらに料理を通して神の愛と癒やしを表現する「ヘルシー&フリー」の3つの活動を展開している。

「今はまだ伝える方法は思い浮かびませんが、心の病のある施設の子どもたちに遣わされることが5つ目、6つ目の虹のドアかもしれません。すべては神様のタイミングで、リバイバルに間に合うためのドア。神様は人々の救済のために急いでいらっしゃいます。ドアは開くと全力で走っていかなければいけないので、すぐに走り出せるようにいつも準備している者でありたいです」

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クラスの最後に「御国の喜び」をテーマに全員で描いた絵。それぞれが祈りつつ天国を想像しながら描いていくと、いつも不思議に調和が生まれるという。

高井さんの夢は、絵画や音楽、演劇、ダンス、ファッション、文学など、さまざまな賜物を生かす神の奉仕者たちと共に、「ヒーリング・ミュージアム」や「クリスチャン・クリエイティブ・センター」と呼ばれる施設を建てることだ。芸術を通して神の愛を絶えず伝え、病にある人や疲れた人には必要な神の癒やしをいつでも提供できる場所だという。

「アートが人々の癒やしと地域の変革をもたらすことを、私は米国の教会で『しるし』として目撃しました。世界でもたぐいまれな美意識を持つ日本人であればこそ、神様の子どもとして、アートを通して創造主を表現していくことで、人々の霊の目が次々と開かれていくことを願ってやみません」

■ 高井理子著『プロフェティック・アート』(イーグレープ、2019年12月)

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