Skip to main content
2025年8月26日14時52分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会
教皇フランシスコ来日

核兵器の使用は「犯罪以外の何ものでもない」 教皇、長崎と広島でメッセージ

2019年11月25日18時20分
  • ツイート
印刷
関連タグ:フランシスコ(ローマ教皇)核兵器日本二十六聖人パウロ三木パウロ6世(ローマ教皇)原爆
核兵器の使用「犯罪以外の何ものでもない」 教皇、長崎と広島でメッセージ+
西坂公園(長崎市西坂町)の日本二十六聖人記念碑前でスピーチするローマ教皇フランシスコ=24日(画像:ライブ動画より)

ローマ教皇フランシスコは来日2日目の24日、長崎と広島の2つの被爆地を訪れ、使用や所有も含め、核兵器の完全撤廃を強く訴えるメッセージを語り、「真の平和は非武装の平和以外にあり得ない」と訴えた。長崎ではまた、日本二十六聖人記念碑を訪問。約420年前の殉教者に思いを寄せるとともに、「死と殉教の闇」がある一方、「復活の光」を告げ知らせる場でもあると強調した。長崎県営野球場(ビッグNスタジアム)で行ったミサでは、イエス・キリストと共に十字架につけられた盗人が語った言葉から説教し、盗人が十字架上で発した「勇気ある信仰宣言」を現代においても行うよう、参列者に促した。

核兵器に関するメッセージ

教皇は24日朝、航空機で長崎に向かい、爆心地公園(長崎市松山町)で「核兵器に関するメッセージ」を伝えた。教皇はメッセージで、被爆地・長崎について「人間が過ちを犯し得る存在である」ことを意識させ、「核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人である町」だと表現。人々の最も深い望みの一つは「平和と安定への望み」だが、「核兵器や大量破壊兵器を所有することは、この望みに対する最良の答えではありません」と語った。

また現在、世界が直面している分裂は「相互不信」によるものだと指摘。「相互不信の流れを壊さなくてはなりません。相互不信によって、兵器使用を制限する国際的な枠組みが崩壊する危険があるのです」と訴えた。さらに、軍備拡張競争は「貴重な資源の無駄遣い」「神に歯向かうテロ行為」と切り捨て、「今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられています」と訴え、こうした人々への支援や自然環境の保護に資源を充てるべきだと語った。

その上で、カトリック教会は「人々と国家間の平和の実現に向けて不退転の決意を固めています」と主張。日本のカトリック教会においても、核兵器廃絶や平和に向けた取り組みを行っていることを紹介し、「どうか、祈り、一致の促進の飽くなき探求、対話への粘り強い招きが、私たちが信を置く『武器』でありますように」と願った。

また世界の指導者に対しては、「核兵器は、今日の国際的また国家の安全保障への脅威に関して私たちを守ってくれるものではない」と強調。そして、信頼関係の構築と相互の発展のためには、指導者だけではなく、すべての人の参加が求められていると言い、「わたしをあなたの平和の道具としてください」と求める「アッシジの聖フランシスコの祈り」をささげた。

日本二十六聖人殉教者への表敬

教皇はその後、西坂公園(長崎市西坂町)の日本二十六聖人記念碑を訪問した。現在は公園として整備されている「西坂の丘」は、豊臣秀吉の命令によって1597年2月5日、10代の少年5人を含む26人が磔刑に処された地だ。教皇は「この瞬間を待ちわびていました。私は一巡礼者として祈るため、信仰を確かめるため、また自らの証しと献身で道を示すこの兄弟たちの信仰に強められるために来ました」と述べ、スピーチを始めた。

この殉教地について教皇は、「死についてよりも、いのちの勝利について語り掛けます」と話す。「ここで、迫害と剣に打ち勝った愛のうちに、福音の光が輝いたからです。ここは何よりも復活を告げる場所です。襲い来るあらゆる試練の中でも、最後は死ではなく、いのちに至ると宣言しているからです。私たちは死ではなく、完全な神的いのちに向かって呼ばれているのです。彼らは、そのことを告げ知らせたのです。確かにここには、死と殉教の闇があります。ですが同時に、復活の光も告げ知らされています」

そして、殉教者の一人でイエズス会士だったパウロ三木の生涯に触れ、「すべてをささげた彼の愛を忘れないようにしましょう」と教皇。「その愛が、福音宣教の熱い思いを刷新し絶えることなく燃え立たせる、この地におけるすべての使徒的精神の、生き生きとした記憶と燃える熱意になりますように」と願った。また、パウロ三木が投げ掛けるメッセージに日本の教会が耳を傾け、「福音の喜びと美をすべての人と分かち合うよう招かれていることを感じますように」と祈りをささげた。

さらに、現在も信仰を理由に迫害されている世界のキリスト教徒のために祈るよう求めた。「すべての人に、世界の隅々に至るまで、信教の自由が保障されるよう声を上げましょう」。そしてまた「宗教の名を使ったすべての不正に対しても声を上げましょう」と呼び掛け、「全体支配主義と分断を掲げる政略、度を超えた利益追求システム、憎悪に拍車をかけるイデオロギー」に対し声を上げるよう求めた。

王であるキリストの祭日のミサ

午後から長崎県営野球場(長崎市松山町)で行われた「王であるキリストの祭日のミサ」では、ルカによる福音書23章43節「イエスよ、あなたのみ国においでになるときには、わたしを思い出してください」から説教した。

この言葉は、カルワリオ(ゴルゴダの丘)でイエス・キリストと共に十字架につけられた盗人が、イエスに語ったもの。イエスがこの地上で聞いた最後の言葉であり、教皇はこれを「勇気ある信仰宣言」だったと語った。多くの人が口を閉ざすか、神の子であるイエスを嘲笑する場で、自分の罪を悔い改め「イエスが王だと気付き、そう宣言した」言葉だったからだ。教皇は、日本が「人間が手にし得る壊滅的な力を経験した数少ない国の一つ」と指摘しつつ、「ですから私たちは、悔い改めた盗人と同じように、苦しむ罪なき方、主イエスを弁護し仕えるために、声を上げ、信仰を表明する瞬間を生きたいのです」と語った。

また、パウロ三木ら日本の殉教者たちが命をもって証ししてきたのは「救いと確信」だったと指摘。「私たちは彼らの足跡に従い、その一歩一歩を同じように、勇気を携えて歩みたいと思います。十字架上のキリストから与えられ、渡され、約束された愛こそが、あらゆる類いの憎しみ、利己心、嘲笑、言い逃れを打ち破るのです」と語った。

平和のための集い

ミサを終え、航空機で広島に向かった教皇は、平和記念公園(広島市中区)で行われた「平和のための集い」に参加。そこでも、平和を願うスピーチを語った。

教皇は、被爆地・広島について、「大勢の人が、その夢と希望が、一瞬の閃光と炎によって跡形もなく消され、影と沈黙だけが残りました。一瞬のうちに、すべてが破壊と死というブラックホールに飲み込まれました。その沈黙の淵から、亡き人々のすさまじい叫び声が、今なお聞こえてきます」と語った。

その上で、長崎で伝えた「核兵器に関するメッセージ」と同様、「確信をもって、あらためて申し上げます。戦争のために原子力を使用することは、現代において、犯罪以外の何ものでもありません」「原子力の戦争目的の使用は、倫理に反します。核兵器の所有は、それ自体が倫理に反しています」と、核兵器廃絶を強く訴えた。

「戦争のための最新鋭で強力な兵器を製造しながら、平和について話すことなどどうしてできるでしょうか。差別と憎悪のスピーチで、あの誰もが知る偽りの行為を正当化しておきながら、どうして平和について話せるでしょうか。平和は、それが真理を基盤とし、正義に従って実現し、愛によって息づき完成され、自由において形成されないのであれば、単なる『発せられることば』に過ぎなくなると確信しています」

当時教皇であったパウロ6世が1965年、「武器を手にしたまま、愛することはできません」と国連でスピーチしたことを引用し、「紛争の正当な解決策として、核戦争の脅威による威嚇をちらつかせながら、どうして平和を提案できるでしょうか」「真の平和とは、非武装の平和以外にありえません」と訴えた。

そして、歴史から学び続けることの大切さを語り、特に被爆地・広島で起こった出来事を、若い世代が忘れるようなことがあってはならないと強調。核兵器や核実験、またさまざまな紛争の犠牲者の名によって、「戦争はもういらない!」「こんな苦しみはもういらない!」と叫ぶよう呼び掛けた。

関連タグ:フランシスコ(ローマ教皇)核兵器日本二十六聖人パウロ三木パウロ6世(ローマ教皇)原爆
  • ツイート

関連記事

  • 「日本は戦争の苦しみへの自覚を持つ国」 教皇フランシスコが来日前にメッセージ

  • 教皇来日のテーマソング公開 嵐、KAT-TUNの楽曲手掛けた井上純さんが作詞・作曲

  • ローマ教皇フランシスコの来日日程、バチカンが詳細を発表

  • 教皇来日、カトリック教会主催イベントはライブ動画配信へ

  • 教皇来日控え、前東京大司教が公開書簡 「教皇庁の刷新」について提言

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • 誇り高き勇士 穂森幸一

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • ワールドミッションレポート(8月26日):リビア 砂浜に響く殉教者たちの祈り(1)

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(229)コロナ禍による信仰生活への影響 広田信也

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • 私の名を使って(その2) マルコ福音書9章38~41節

  • 主キリストの大きな力で癒やされよう 万代栄嗣

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(241)聖書と考える「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 花嫁(31)神に従う者の道 星野ひかり

  • 米福音派の重鎮、ジェームス・ドブソン氏死去 フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者

  • 「森は海の恋人」の畠山重篤さん、気仙沼市の名誉市民に

  • 進藤龍也氏×山崎純二氏対談イベント「神様との出会いで人生が変わった」 埼玉・川口市で8月30日

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(229)コロナ禍による信仰生活への影響 広田信也

  • ワールドミッションレポート(8月25日):ザンビアのレンジェ族のために祈ろう

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(241)聖書と考える「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」

  • 幸せな人生とは 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.